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アドベントサンデー

昨日のnoteに書いたように、今日はアドベント礼拝でのクワイア、イベントでのダンス、娘にとっての2つの初舞台の日だった。

クワイアの歌は、学校の集会場で聴くよりも、やはり礼拝堂で聴くほうが、声の響きが良く、何より雰囲気が良かった。聴いている側だけでなく、歌っている側としても、きっと同じように感じていただろう。みんなの前に立って歌うわけではなく、その場で立ち上がって歌うスタイルだったので、特に緊張もしなかったらしい。今週木曜日に、またこのクワイアメンバーで今度はコンペティションに出るようなので、そちらへの意欲が高まってきたよつだ。そちらが本当の意味での、クワイアとしての初舞台になりそうだ。今から楽しみだ。

ダンスは、夕方からのステージだったので、既に外は真っ暗で、とても寒かった。けれど、舞台が設置されている場所は、私たちが到着する前から熱く盛り上がっていた。娘のダンススタジオの発表の前には、地元教会のゴスペルクワイアが歌っていて、老若男女問わず楽しそうに心地良さそうに歌っていた。ゴスペルクワイアと一緒に歌を口ずさむおばさん。ワイン片手に「フォー!!!」と盛り上げるおじさん。お父さんに肩車されながら手拍子する小さなこども。笑顔で見つめる老夫婦。みんながその場の雰囲気を存分に楽しんでいた。

そしていよいよ、娘の初舞台がやってきた。緊張の面持ちで舞台に上がってきた娘。私と目が合うと、口パクで「さむい」と言って眉を寄せていた。なんせその時の気温は3℃。そりゃ寒いわ。音楽が始まると、その寒さを感じさせない動きで、ステージの上を舞っていた。蝶のように、とはいかないし、まだぎこちなさもあるけれど、今の彼女の精一杯がしっかりと見えた。

自らやってみたいと言って、友達もいないダンススタジオに通い始めてから3ヶ月。ダンスの上手い下手はよくわからないけれど、とにかく楽しんでやっている。そして今日、初舞台を踏み、ただ自分が楽しいから踊るだけではなく、人前で踊る、人に魅せる、観られることを経験した。その緊張だけでなく、人前に立つことの楽しさも、きっと知ることができたんじゃないかと思う。

そんな娘の姿を見て、私もまた何かやりたい気分になった。去年までは毎年、幼稚園のコーラスサークルでクリスマスコンサートなんかをやっていたので、何もない今年は寂しさを感じていた。そう、私自身、人前に立つ楽しさを知ったことで、それがないと物足りなさを感じるようになってしまっているのだ。きっと、娘もそうなるのではないだろうか。来年のクリスマスに向けて、私も参加できそうなゴスペルクワイアでも探してみようかな。娘のに良い刺激をもらえた、良きアドベントサンデーの1日だった。