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#002 畜産業について①【自由研究】

自由研究発表、第1回目です。noteをはじめた第一の理由は自由研究を発表する場所が欲しかったからです!Twitterでどの方法で発表しようかアンケートしました。画像が1位でしたが、文字が多くて1回のツイート分でまとめるのが厳しかったため2位のnoteにしました。

ということで、これからは自由研究をここで発表していきますね!さっそく本題に入りましょう。

1.なぜこのテーマを選んだのか

これらの単語を聞いたことありますか?ベジタリアン、ヴィーガン、ペスカタリアン、フレキシタリアン。いろんな形でお肉を減らそう、お肉を食べるのをやめようというライフスタイルを選択する人が増えている。私が大好きな俳優さんアーノルド・シュワルツネッガー、通称シュワちゃんもお肉を食べない選択をしていたり、調べるとかなりの有名人の数々がお肉を食べない選択をしていることに気づきました。
そこで、なぜみんながお肉を食べることをやめようとしているのか?そこがまずわからなかった。お肉は香ばしくて美味しくて食文化には欠かせない食材だと思うし、お肉を食べることはたんぱく質やアミノ酸を摂取をするためにとても良いはず。みんなはどうしてやめられるのだろう?こんなにも魅力的な食材をやめられるなんて、よっぽどの理由があるはずだ。なぜお肉を食べない選択をするのか?調べてみることにした。

2.調べる前に考えてみた 肉を食べないのはなぜ?

まず最初に思い浮かんだ理由は「かわいそうだから」だと思った。お肉なので結局は生きてる動物を殺さないと食べれない。テレビかなにかでブタをペットとして飼っている人を見たことがあるし、もしかしたら動物を殺すことが嫌だからお肉を食べないのかもしれない。
次に「健康に悪いから」だと思った。お肉にはたくさんの脂が入っていて、それが人間の身体に悪さをするからかもしれない。
パッと思いつく理由としてはこのくらい。でもこのくらいの理由じゃ、正直私はやめられる自信がないです。

3.この自由研究の進め方

ドキュメンタリー番組、ニュース記事、ブログ記事、YouTube動画など。パソコン上で得られる情報内で調べる。そのため長い情報になってしまうと思うので、何回かに分けて記事を書いていこうと思います。今回は①です。

4.今回の自由研究で参考にしたもの

ベルギーのドキュメンタリー番組がYouTubeにあったので、それを見ていきました。あまりに知らない情報がたくさんあったので、今回はこのドキュメンタリーから得られたものを抽出して、まとめていきたいと思います。最初に忠告しておきますが、これらの情報は9年前のものなので古いかもしれないです。情報が正しいかどうか調べながらまとめましたので、最後にある参考文献と一緒に見た上で各自でご判断ください。



AT-Production / R.T.B.F(ベルギー 2011年) 


①なぜ人々がこんなにもお肉を食べるようになったのか?
第二次世界大戦後、食糧がとても大事なものに変わり肉は豊かさの象徴になった。1960年代から欧州委員会がたくさんのお肉を安く早く生産するために伝統的で小規模なものから、集約的な大量生産に変わり産業化するように促進していった。
→時代の流れと国の取り決めが今の畜産を作ったようですね。

②お肉を安く美味しくするために工夫したことは?
家畜たちを狭い場所に集める。これは安く大量生産するにはとても良いけど、大量の殺虫剤や肥料、輸入たんぱく質飼料が不可欠になるデメリットがある。はやく家畜たちがたんぱく質の塊になってもらうために食欲を制限する"満腹中枢"の機能を止め、動物を食欲過多にしひたすら食べ続けさせた。動物たちのごはんは牧草ではなく、より安いとうもろこしと大豆の混合飼料に。それらの栽培には大量の肥料や農薬を使うので結果としてそれらの使用量が激増した。
→ここで紹介している家畜たちが食べるごはんは農薬、肥料、殺虫剤まみれで最悪で、つまりそれを私達人間が最終的に摂取してるってことになりますね。さすがにそんなお肉は食べたくないですね。ことわざの、安物買いの銭失いみたい。

③動物たちの糞尿はどう処理されるのか?
ひたすら食べ続けさせたなら、動物たちはひたすらトイレにいかなきゃいけない。だから畜産農家は家畜の糞尿をたくさん持て余している。それらを肥料にして畑で家畜のごはんを育てることはできる。だが雨が降れば川に流れ出るし、糞尿を垂れ流しにしている農家も存在する。どんどん富栄養化していってしまう。富栄養化とは海水や川の水にふくまれる栄養分が自然の状態より増えすぎてしまうこと。富栄養化の原因となる硝酸塩が川から海へと流れ込み、それは春になると藻を大量に発生させ、その藻が腐ると毒性のあるガスが発生してしまう。

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→糞尿が肥料になるのは知ってたけど、富栄養化は初めて知りました。でもこれってちゃんとした牧草をエサにして、満腹中枢機能を止めずに普通に食べさせる昔ながらの畜産であればこんなことにはならないということなんでしょう。

④大豆やとうもろこしのエサを食べる牛と牧草を食べる牛の違いは?
牧草を食べる牛の肉にはオメガ3脂肪酸が多く含まれる。一方でとうもろこしや大豆などを食べる牛の肉に含まれるのはオメガ6脂肪酸。身体の細胞が攻撃を受けると、オメガ6脂肪酸は防衛のために炎症を起こします。その時の炎症をオメガ3脂肪酸が消火する役割がある。だからオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランスが取れていなければいけない。農学者のピエール・ヴェイユさんはこのバランスが取れていれば、心臓疾患や糖尿病、慢性的な鬱や神経衰弱、脳の老化、大多数のがんは今ほど増えなかったでしょうと言っている。
→とうもろこしや大豆をエサにしちゃダメ、牧草をエサにするのが正しいと主張する理由のひとつになりそうですね。

⑤お肉を1kgつくるのに必要な穀物はどれくらい?
耕作に使える3分の2が牧草地、家畜のエサの栽培に使われている。
鶏肉を1kg作るのに必要な穀物は3kg
豚肉を1kg作るのに必要な穀物は5kg
牛肉を1kg作るのに必要な穀物は9kg
→その穀物の量や土地でたくさんの人間が食べる用のお野菜がつくれるはずなんじゃないかと想像してしまいますね。

⑥畜産と感染症は関係しているの?
ゲルフ大学教授のデイヴィッド・ウォルトナー・テイヴズさんは感染症の原因はエサと経営形態だと言っている。より安いエサにしなければいけない経営形態があり、エサを肉骨粉に変えることになった歴史がある。肉骨粉は大豆よりもはるかに安いエサ。肉骨粉とは家畜の骨や内蔵などを加熱処理して粉状にしたもの。それ以来狂牛病の他にも鳥インフルエンザ、口蹄疫、大腸菌感染症、新型インフルエンザなど様々な病気の流行が絶えないと元畜産農家/「農学者と農民」著者のアンドレ・ポションさんは言っている。
→肉骨粉は初耳でした。調べたところ日本では2001年10月15日 農林水産省が飼料の製造・出荷禁止を法的に決定しているみたいだけど、反芻動物に豚や鶏に由来する肉骨粉をエサにすることと、豚や鶏に牛などに由来する肉骨粉を給与することは禁止されていないみたいです。全面的にやめない理由はなんだろう?やはり消費者が安い肉を求めているという需要があるから、もしくは事実に気づいていないからなのかもしれない。

⑦家畜のエサに抗生物質が入っているって本当?
アメリカでは毎年1500トンもの抗生物質が薬の形で摂取されて、動物のエサに混ぜられる抗生物質は1万2000トン以上。インドのエサを作る会社で働くサンジーヴ・グプタさんは自社の飼料に病気の予防としてプレバイオティクスという抗生物質を加えていますと言っている。こうしたエサで育てられた家畜は必ずしも健康的な環境で飼育されたわけではないのだそう。
→間接的に人間も抗生物質を摂っているのと同じことになりますね。抗生物質は耐性化すると聞いたことがあるので、こういったお肉ばかり食べている人はもしかしたら強い薬じゃないと効かなくなる危険性があるということになるはず。そんなお肉食べたくないですね。

⑧お肉を作るのにどれくらいのお水が必要なの?
欧州議会IPCC議長のラジェンドラ・パチャウリさん「人類の未来と地球上の全生物の幸福のためにお話します。我々の予測では2020年までにアフリカだけでも7500万から2億5000万人が気候変動を原因とする水不足に陥ります。このまま食肉の大量生産を続けていけば、水不足の危険性は確実に増大していきます」とスピーチで語ったそう。エサの栽培も含めて肉を1kg生産するのに必要な水は
鶏肉(4kg)で3900L
豚肉(4kg)で4900L
牛肉(4kg)で15500L
産業化された畜産では、肉を1kg作るために、その何十倍ものトマトやじゃがいもを作るのと同じぐらいの水が必要。地球上にある利用可能な淡水の大半が食肉の生産に使われている。
→水をたくさん使うことはなんとなく予測できたが、水不足に至るまで大量に使っているとは思わなかった。穀物も水も、牛さんが一番多く消費するみたいですね。牛を食べてはいけない宗教がなかったら今頃どうなってたのかなと想像してしまいました。

⑨発展途上国の経済の発展を邪魔する輸入品
「2000年からの7年で牛肉の輸入量は7倍に増えました。これは地元の生産者にとって脅威です。骨を取り除いた冷凍の輸入肉が、骨付きの現地の肉と同じ値段なんですから」とセネガルの精肉店経営者ムスタファ・ディオプさんは語る。アフリカでは伝統的に肉は特別な時にだけ食べられるものなのだそう。そのためアフリカでは肉の消費はその地域の伝統や文明と大きな関わりがある。ヨーロッパで生産され何年もの間冷凍庫で保存された肉はアフリカ人の食糧にするために作られたのではない。持続的に食糧を供給する唯一の方法は、自分たちの国、自分の住む地域で自給自足すること。
→自国で生産できるのに、他の国から安い肉が入ってくると消費者が買うのはきっと安い方なんだよね。でも輸出入にかかる環境への負荷や地元の経済発展等を考えると、自分の住む地域で生産・販売されたものを選んだほうがはるかに良いということがここでわかりました。

⑩安全なお肉を求める消費者とそれを供給する畜産農家
畜産農家のマリー・フランソワーズ・ブリザールさん「農場経営者には自覚が必要です。私達の仕事はこの40年間行われてきたような大量生産ではありません。すべての生産プロセスの先には消費者がいることを頭に入れておかなければなりません。それは子供のいる家庭かもしれない。動物に与えるエサが、めぐりめぐって食卓に並び消費者の健康に影響を及ぼすのです。」
この農家さんのお肉を購入する消費者の声「うちはお肉はそれほど食べませんが、食べるときは出どころがわかっているものを買うようにしています」「実際に生産者の所に行けば肉がどのように作られているのかがわかります、だからこの肉を信頼できます」
→これが今後の未来に必要な畜産のカタチだと思った。

5.全体的な感想

このドキュメンタリーはとても私の知らないことがたくさんあったので見てよかったと思った。隅々まで詳しく調べたわけではないしこのドキュメンタリーに出てくる主張や数値は2011年のものなので少し古いかもしれないが、世界各地の専門家や畜産農家、大学の教授などにインタビューを行っているので私はとても信用できる内容だと思った。そして最初に予想していた「健康に悪いから」という理由は本当だった。でも私が想像していたよりもはるかに健康に悪かった(苦笑)この映像の中でインドの女性が「食べ物の安全性に気を配らなければならないのは悲劇です。食べ物は本来安全なものです。安全とは健康的であることです。」と語っていたのにとても共感した。オーガニック、無農薬、有機栽培、自然派とかなんとなく聞いたことがあるが、まさかお肉になった動物が食べているエサにまで農薬や殺虫剤が使われているとまでは考えたことがなかった。そして農学者のピエール・ヴェイユさんが「私とはすなわち、私が食べたものである。日々の食に対する姿勢が、我々の今や未来を決めるのです。」と言っているのにも強く共感した。

そしてもうひとつ予想していたのが「かわいそうだから」。このドキュメンタリーでは血まみれになって殺されるショッキングなシーンみたいなものが一切なかったのでとても安心して見れた。ヴィーガンを薦めるほとんどの動画では動物が殺されるシーンが必ず入っていたので。一方でこのドキュメンタリーはそういう生命倫理的なことを訴えてはいないし、畜産自体を否定するものではなかったのでとても好印象だった。正直言うと私はそういうショッキングな映像を見たあとでも数日後にはお肉を平気で食べれた。お肉は動物が殺されたものという事実は普通に知っていたからかもしれない。そういう映像を見てお肉をやめれた人からすれば、私はひどい人間に見えると思うけど。。そんな私からしてみればこのドキュメンタリーはとても腑に落ちるものだった。

このドキュメンタリーの知識を得て、私たちにできることを考えました。それはやはりこれからは肉を食べる頻度は少なくとも減らさなければいけないということです。このような畜産を続けさせないためにも、そして私達人間の身体のためにもです。あのビートルズのポール・マッカートニーが週に1日でもお肉を食べない日を作りましょうと言っているシーンがありました。お肉依存症の人でない限りこれは簡単に実行できると思います。
そして最低でも国産のものを買うようにし、最終的には持続可能な畜産をしている農家から直接購入することです。そのような農家を探すにはインターネットが一番はやいと思います。「オーガニック 肉」と検索するとか。ですが高く売るために消費者を騙しているの農家さんがいる可能性もゼロではないはず。近くにそういった農場があればアポイントをとって実際にたずねて確かめるのもいいかもしれません。

このような行動をたくさんの人々がしていけば、今のような産業的な畜産が減り、結果的に売り出されるお肉もみんなが買うお肉も少なくなるかもしれませんが、その分健康的で安全なお肉が食べれるようになり、畜産に使われた広大な土地が人間が食べる野菜を育てるための土地や森林にかわるはずです。その結果飢餓がない未来、水不足がない未来に繋がるはず。私は将来そういう未来で生きたいです。

あとこれは冗談で聞いてください。私は陰謀論とかをよく読むのですが、国のトップの人たちが人口削減しようとしている話をよく聞きます(笑)いまの人類はたくさんお肉を食べるから、もっと増えちゃったらこれ以上生産できない無理だな、よしそしたら人間を減らそう!みたいな感じなんでしょう。もしかしたらそのトップの人達がみんなに早く病気にかかって死んでもらうためにあえて身体に悪いものを食べさせるのかもしれないですね!

今回はここまでです。最後まで見てくれた方は何人いるでしょうか?ここまでたどり着いてくれた方に感謝します。もしよかったら見たよ~という証としてコメントとかいいねしてください。「文章が読みづらいねんここをこう変えたらええんちゃう?」「〇〇のとこ誤字ってます!」みたいな指摘コメントも大歓迎です。改善できるところは改善していきますので!そしてまた次回もありますので楽しみにしていてくださいね!

参考文献

今回のドキュメンタリーを見てから調べたサイトたちです。
畜産環境問題とは - 農林水産省
米国の飼料規制について - 内閣府 食品安全委員会
肉骨粉 - Wikipedia
有害な藻の異常発生 ‐ 知っておくべきこと全て - Xylem Japan
藻の怖い話
オーガニック食品って本当に買う価値あるの? いい点と悪い点を比べてみた



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