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我が子からのギフトシリーズ|娘に貴重な経験をさせてもらいました。

はじめに

大好きな我が子に感謝を込めて。
私は我が子が生き甲斐といっても過言ではありません。
我が子のためなら命を懸ける。
大切な我が子に記事を贈ります。

テーマが大袈裟ですが、休日に娘とふきのとうをとりに行く約束をした話なんです。
私一人の発想では、まさか、ふきのとうをとりに行くことは考えもしません。
そういう意味では新鮮なことだと思うんです。
たかがふきのとうですが、されどふきのとうです。
娘が国語の教科書でふきのとうの文章に触れて、自分で取りに行きたいと思い、私を誘ってくれたのです。
授業が実生活に活きています。
体験を促してくれました。

さっそく娘と国語の教科書を読んで、ふきのとうのイメージをふくらませました。

どんな色?
形は?
どこに生息しているの?
食べ方は?

分からないことはネットで調べました。
しかし、ネットで分からないこともあります。
自宅から近い所で生息地が検索できませんでした。
そこで、知り合いにメールや電話で尋ねました。

さすが、地元民!!
ネットには無い、旬な情報を教えてくれました。

なんと、ふきのとうは今の時期では遅いそうです。
とほほ、、、。

娘に知らせるかどうか迷いました。
とても楽しみにしている娘には言えません。

結局は伝えることを止めました。
実際に自分の目で見て、無いことが分かればいいと思ったからです。

ちなみに、ふきのとうは竹林に生えているそうです。
テレビでたけのことりをしている番組を見ました。
「たけのこもとろうよ。」
と娘が言いました。
「いいね!」
私は大賛成しました。
ふきのとうがとれなくても、たけのこがとれれば、娘は喜ぶと思ったからです。

二人でたけのこの食べ方を思い浮かべました。
「たけのこってどうやって食べるの?」
娘はあまりたけのこを食べたことがありませんでした。
「うーん、たけのこご飯とか、天ぷら、お吸い物、茶碗蒸しに煮物もできるね。」
「うわー、いっぱいできるんだね。」
「そうだよ。楽しみだね。」
「うん。」
「早く日曜日にならないかな。」
「早くなってほしいね。」
日曜日が待ち遠しい。
娘とのふきのとうとたけのことりを楽しみに仕事を頑張ることができました。
娘も毎日指折り数えて、楽しみにしていました。

そして、いよいよ日曜日。
待ちにまった日がやってきました。
手には軍手をはめて、スコップとビニール袋を持って、出発の準備。
「おみやげ楽しみにしているね。」
「任せといて!」
お姉ちゃんに言われて、娘は張りきって答えました。
「いってきまーす。」
「いってらっしゃーい。」
家族に見送られ、いざ出発です!!

それから、車に乗り、10分。
すぐに着きました。
駐車場の目の前に竹がうっそうと生い茂っています。
風が強く、カタカタと音がしていて、ちょっと不気味です。
娘も感じていて、
「なんか怖いね。なんでカタカタ音が鳴っているんだろう?」
「怖いよね。なんでだろうね。」
私はどうして音が鳴るのか分かりますが、あえて答えを言いません。
娘が考えれるようにしました。
しばらく二人で竹林を見ていると、娘が、
「分かった。竹と竹がぶつかって音が鳴っているよ。」
「そうだね。よく分かったね。」
「えへへ。」
娘は謎が解けて嬉しそう。
以前だったら、
「怖ーい。帰ろう。」
と言っていた娘が成長したなあと思い、私も嬉しくなりました。

さっそく竹林に足を踏み入れました。
「ふきのとう、どこかな?」
「あっ、たけのこだ!」
そこらじゅうにたけのこが生えています。
「地面から少し頭が出ているのがいいんだよ。」
娘がテレビで得た知識を教えてくれます。
「これなんかはどう?」
「いいね。それそれ。」
二人でスコップで掘り始めました。
「なんか硬いよ。掘れない。」
根っこがはっていて、なかなか掘れません。
それでも頑張って、少しずつ掘っていきました。
「これぐらいでいいかな?」
「いいんじゃない。」
「じゃあ、最後は手で抜くね。」
娘がたけのこを持ち、引っ張りました。

どしーん!

おもむろに尻もちをつきました。
「痛てて。なんとか抜けた。」
「やったね。」
「イエーイ!!」
二人でハイタッチ。
「皮をむくね。」
「どうぞ。」
一枚、二枚とむいていきます。
「まだかな。」
ぜんぜん身が出てきません。
皮がたくさんあるのです。
(こんなに皮があるのか?)
私の心の声です。
どんどん皮をむいていきましたが、身は少ししかありません。
(こんなはずじゃない。)
またまた私の心の声です。
私もたけのこを見つけ、掘りだし、皮をめくっていきました。
皮をめくれど、めくれど、身が出てこなくて、ほんの少ししかありません。
まさに一口サイズです。
(こんなものなのか?)
なんか変です。
たけのこはもっと大きいはず。
それからもたけのこを掘りだしては、皮をめくっていきましたが、どれも皮ばかりで、身が少ないんです。
いくつか掘り出しているうちに分かってきたこともありました。
土からたけのこの頭が出ていないほうが、皮が少ないんです。
よく言われていますよね。
思っていたよりも、だいぶ土に埋まっていないといけない感じです。
テレビで見たり、人に聞いたりした知識だけでは、分からないものでした。
娘にも分かりやすいように掘り出したたけのこを並べて置きました。
「このたけのこは大きいね。」
「なんでだろうね?」
「どこにあったの?」
「ここだよ。」
「穴がいっぱい掘ってある。」
「土の上に頭が出ていなかったから、たくさん掘ったんだよ。」
「土の中にあるほうが皮が少ないってことかな。」
「そうかもしれない。」
「そうか。わかった。」
娘がひらめいた様で、また掘りだし始めました。
「ぱぱも手伝って」
二人で辺りを掘りまくりました。
たけのこが見つかると目を合わせ、
(これこそは!)
と掘っていき、
「最後は私が抜くね。」
と娘が手で抜きました。

どしーん!

またおもむろに尻もちをつきました。
「痛てて。抜けた。これはいいよね。」
「いいと思う。」
身が多いことを期待して、皮をめくっていきました。
一枚、二枚、三枚、四枚とめくっていくうちに、白く輝くまばゆいばかりのたけのこちゃんが顔を出しました。
「おおっ!」
思わず二人共、声が出て笑顔がこみ上げてきました。
「やったね。」
さっきよりも強くハイタッチ!!
気持ちがこもっていました。

今日はたった一つの収穫でした。
でも、十分です。
帰りの車の中で、
「ふきのとうはなかったね。」
と私が言うと、
「雪が無いと無いかもしれん。国語の教科書の絵にのっていた。まあ、いいよ。」
と娘は微笑んでいました。
その言葉を聞いて、教科書をよく見ているなぁとか、
ふきのとうは見つからなかったけど、たけのこで満足したように感じられました。

そして、たけのこはというと、
食べようと思っていましたが、何だか思いが詰まりすぎて、食べれませんでした。

たけのことりでいくつか学びがありました。

体験こそ知識に勝るものはない!
だから行動なんですよね。
実践なんですよね。

何よりも娘と素晴らしい体験ができたことが一番です!!

春になり、心地よい日差しの中で、自然の面白さを体験した今日この頃でした。

久しぶりの投稿でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。

また記事を書きますので、よろしくおねがいします。

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