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【図解】『伝え方が9割』を教師目線でレビューしてみた#第1弾

今回レビューさせていただくのは
「伝え方が9割」です。

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○作者:佐々木圭一
○発売日:2013年3月4日
○ページ数:208ページ
○読了時間:1時間54分

○Amazonレビュー:3.9(満点5)

①はじめに

まずは著者の佐々木圭一さんの紹介をします。

博報堂でコピーライターとして
カンヌ広告祭金賞を受賞。
作詞家としても活動し、
自分でクリエイティブ関連の会社を立ち上げ、
講演会の講師やテレビのMC・出演を行っている、
というスーパーマンのような方です。

そしてこの本『伝え方が9割』は、
ビジネス書部門で3年連続
年間ベスト10入りを果たしました。
(2013年〜2015年、トーハン調べ)



もうこんな経歴を聞いてしまうと

佐々木さんは生まれた時から賢くて
みんなが仮面ライダーごっこをしているときも
一人でコピーライターごっこをしていたような
とんでもない天才児なんじゃない??

と勘違いしてしましそうですが


実は佐々木さん、小さい頃からずっと

伝えることやコミュニケーションが
めっちゃ苦手だったんです。



幼少の頃から転校が多く、周りから浮かないために目立たないよう生活し、
大学時代も機械工学という言葉や文章とはかけ離れた生活を送った結果

自分を表現することや
文章を書くことが大の苦手に。


そこから博報堂に入社後、
コミュニケーションが苦手だったにも関わらず
なぜかコピーライターに配属される。

コピーを書いても書いても採用されない
毎日を過ごし先輩からは
「お前のコピーは紙のムダ使いだ」
と言われてしまします。
その結果、ストレスにより1年で体重が10kg増に。


そんな佐々木さんが
輝かしい結果を掴めたのはなぜなのか
その理由が本書に書いてありました。


自分の才能のなさに途方に暮れ

どうしようもなくなった時

もがきながら膨大な量の名作のコトバを

見て、考え、試行錯誤の末、発見したのです。


「伝え方にはシンプルな技術がある」
「感動的なコトバは、つくることができる」


本書には佐々木さんが長年かけて編み出した
伝え方の技術のすいを
余すことなく伝えてくれています。



②要約

伝え方には技術があり、誰にでも真似することができる。

ただ、
伝え方が大事だということは分かっているのに

ほとんどに人が自己流で
誰もきちんと鍛えられていない。

そんな今だからこそ
プロに学んで周りと差をつけるチャンス!

心を動かすコトバはつくれる。
料理のレシピのように。

実は、伝え方は学べる。
それを知っている人は少ない。


「ノー」を「イエス」に変える技術


お願いコトバのつくり方

人は1日に、頼みごとを
平均22回しているそうです。

「デートしてください」
「御社が第一志望です」
「契約してください」
「結婚してください」

本書では、このような本気のお願いから
普段の軽いお願いも含めて

多くの人は
コトバを選ばずに思ったことを
そのまま言ってしまっている
と指摘しています。

僕はこれを読みながらドキッとしました(汗

これからは思ったことを
ストレートに言うのではなく
伝え方の技術を使って「イエス」の確立を
1%でも上げていきましょう。


「ノー」を「イエス」に変える3つのステップ

①自分の頭の中をそのまま言葉にしない
②相手の頭の中を想像する
③相手のメリットと一致するお願いを作る


具体例を考えます。
あなたには、デートに誘いたい相手がいます。
少しでもデートに行ってもらえる確立を上げるために3つのステップで考えてみます。


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言っている意味は同じなのに
「デート」という言葉を使わず誘うことができ
お店に行くハードルを下げ、
かつ相手のメリットを
強調して伝えることができています。



まあ、なんか言いたいことは分かったけど
デート以外でもお願いって
色んな種類があるよね。

そんな時
「相手の頭の中を想像する」
ってどう考えればいいの??


安心してください。
佐々木さんも、あらゆるパターンを想定して
7つの切り口で考えることができると教えてくれています。


「イエス」に変える「7つの切り口」

①相手の好きなこと
②嫌いなこと回避
③選択の自由
④認められたい欲
⑤あなた限定
⑥チームワーク化
⑦感謝

本書ではこの7つの入り口で、
分かりやすい具体例を入れ混ぜながら伝えてくれています。

このnoteで全てを書いてしまうのはたいへn・・・
佐々木さんに申し訳ないので(汗

ゆとり的にこれはいいなあ!と思った
3つをピックアップして図解していきます。


①「相手の好きなこと」
相手の好きを利用してお願いする。

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②「嫌なこと回避」
相手の嫌なことを利用してお願いをする。

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⑥「チームワーク化」
一人では嫌がることも、
一緒にすることですんなりできる。

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*この時は自分も勉強したり、
本を読んだりしてあげましょう。


本書では、
「イエス」に変える7つの切り口の他にも

文章を書くときに使える
「強いコトバ」の作り方を伝えてくれています。

つまりは印象に残りやすい
インパクトのあるコトバですね。

・そうだ 京都、いこう。
・あ、小林製薬
・No.1にならなくてもいい 
   もともと特別なOnly one
・これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ。 (オバマ元大統領)

このような有名な言葉が
なぜ人の心に残るかについて
そして、
その作り方について
様々な方法が書いてあります。


もしリクエストがあれば
書いてもいいなと思うんですが
このままだと間延びしちゃいそうなので
この記事ではこの辺にしておきますね。
もしリクエストあればコメントください(小声)
←誰からもコメント無かったら恥ずかしいので小声です笑


③教師目線のレビュー

いやあ、
もっと読みやすい記事にしようと思ったのに
長くなってしまいました・・・(反省)
次回に生かしていきます!

僕自身、この本を読んで眼から鱗の連続でした。

僕たち教師は、様々な場面で
生徒にお願いをすることがあります。

その時、気をつけなければいけないのは、
教師という「権力」を使って
生徒を従わせてしまうことです。
(そもそも権力なんて無いんですけどね…)


そんな時
力任せにお願いするのではなくて
こちら側も気を遣いながら

相手にもメリットになるような
お願いができれば

お願いもスムーズに聞いてもらえるし
何より生徒が自発的に動いてくれます。

ぼくも早速、明日から実践してみます!


ゆとり的補足

そしてここからは僕なりの補足になるんですが

この本の技術はとても役に立つし
他の教師の方にもぜひ読んで欲しい1冊です。

ただ、やっぱり本質として
1番大事にすべきなのは
子どもと教師の関係性だと思います。

まず教師が意識をしなければならないのは
子供との信頼関係を築くことで

伝え方はあくまでプラスアルファーなのかなと…
(偉そうにすみません)


僕自身
まだまだ精進しないといけない事ばかりですが
まずは生徒と正面から関わり
ぶつかっていきたいと思います。

そしてその上で、
今回得た知識も現場で実践していきます!


今回も最後まで
読んでいただきありがとうございました。


初めて本のレビューを書いてみて、
反省点ばかりですが
読んでいただいたあなたに
少しでも参考になれば幸いです。

もし、アドバイスや感想があれば
ぜひコメントお待ちしています!





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