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#018 心に留めておきたい、書く人に共通すること。

きのう「モノカキモノ会議」の「岡田直也さん、大阪への遺言!」と題した講座に参加してきました。

ひとつめのテーマは「美しい日本語を次世代へ」。コトバに誰よりもこだわる岡田直也さんによる日本語論はおそらく他では聞けない内容。熱いお話をしかと受け止めましょう!
そしてもうひとつは、大阪を旅立つ岡田直也さんからの「遺言」。関西、特に大阪で働く若いモノカキたちへ向けた「檄」は一体どんな内容になるのでしょうか?今、岡田直也さんから明かされた 大きなテーマは、上記の2つ。

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日本語のプロであり、責任を持とう。

昔は本、雑誌、新聞など読むものは全部プロが書いていました。特に出版社には校閲など部署を経るため、さらに二重や三重のプロのチェックがあり、間違った日本語の誤用はチェックされてから人々の目にふれるようになっていました。

ところが、現在は素人の文章があふれています。それはインターネットやSNSが発達したからなんですが、誰でも発信源になりうるので、読み手としても圧倒的に素人文章にふれる方が多いとのこと。確かに。。。

そこで、モノを書くことをなりわいにしているひとは、正しい日本語を使うプロであって欲しいし、責任を持ってほしいとのことでした。

あたりまえのことであるのですが、書き手はきちんと肝に銘じておかないといけないですね。

いくつか例をあげてくださいましたがよく使いそうなのをひとつ掲載。

●失笑
[名](スル)思わず笑い出してしまうこと。おかしさのあまり噴き出すこと。「場違いな発言に失笑する」
[補説]文化庁が発表した平成23年度「国語に関する世論調査」では、本来の意味とされる「こらえ切れず吹き出して笑う」で使う人が27.7パーセント、本来の意味ではない「笑いも出ないくらいあきれる」で使う人が60.4パーセントという逆転した結果が出ている。

日本語は年月を経て意味が変化していくことはありますが、プロは正しい使いかたにはこだわっていき、伝えていきましょう。

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美しい日本語を使おう、こだわりを持とう。

ひらがなと漢字のバランスをきちんと考えて書きましょう
コピーもWeb記事も同じように読み手を想像し意味の伝わりかたに徹底的にこだわって欲しいとのこと。

こちらも例がいくつかありました。

皆できずこう。
スタートアップ大阪。

地下鉄にポスターかシールの広告があるそうなのです。
これは、完璧に使いかたの配慮がされてないとのこと。

みなで築こう。
スタートアップ大阪。

きずくは、傷などの漢字もあるので、漢字とひらがなの使いかたを配慮することできちんと意味が伝わりやすくなりますよね。

わたしもコピーとかを書くときは、かなり漢字とひらがなの配置は気をつかっています。
例えば加西市50周年のコピー「ともに創り、ともに育む。」も共創からなので、「共に創り、共に育む。」としてしまいがち。ひらがなにしたのは見た目にやさしく、伝わりやすくということを意識して書きました。

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ここからは、大阪の書く人たちへの遺言(メッセージ)第1弾。

① 間違いは書かない。
  書き言葉で「ら」抜きはしない。

② 漢字・カタカナ語は多用しない。
  迷ったら「ひらく」
  ひらがなが多いほうが奥が深い。
  副詞はひらがな

③ 表記にこだわる

④ 助詞は命
  ふつうの文章にある「で」「が」はおきかえる。

⑤ 読みやすさ第一
  箱組みは避ける(特にネットの場合を意識した場合)

⑥ 古典を読もう。

第一弾のメッセージの締めは、ことばは大自然と似ている。わたしたちはことばを使わせていただいている。
想像力、妄想力を鍛えてことばを使いましょうとのことでした。

第二弾のメッセージは、懇親会の中であったのですが、残念ながらわたしは遠方なので抜けてしまったのでほぼ聞けていません。おそらく大阪の書き手に向けてもう一段階深いことばがあったんだろうと思います。

書く人は、正しい情報を発信すると同時にきちんとわかりやすく伝えるということにこだわっていかないといけないですね。



プランナー、コピーライター。生活者に寄り添い、ファンをベースとしたプランニング、広報支援致します。2017年加西市制50周年キャッチコピーに選ばれました。「ともに創り、ともに育む。」さとなおオープンラボ関西二期生。広告・カフェ・北欧・紙モノ♡地域遊びとローカルメディアも挑戦中!