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古着屋とカレー屋とアスファルトの上のビールとか

前は、本当に閑静な住宅街に住んでいて、サラリーマンのお父さん達や、保育園帰りの子供を連れたお母さんたちと並んで家に帰る、そんな街だった。

私の会社は独身寮があって、若者達はそこに住まわされるのだけど、なんとなく集団生活に耐えられなくなって、フラッと寮を出たのが多分4年前。そこから3年半くらいはその街に住んでたのかな。オフィスまでdoor to doorで30分で、本当に便利だったし、一駅で複数路線の走るターミナル駅があったからちょっとお出かけするのにも便利だったし、日当たりも良くてよいお家だったと思う。

3年半経って、なんとなく「あー…新しいとこに行きたい」って思い立って、遅めの夏休みのノルウェー旅行前に無理やり内見とかを済ませて、ノルウェーで何故か契約のあれこれをWi-Fiを探しながら進めて、旅行から帰ってきてから一週間後にお引越し。

いや…うん…このスケジュールがおかしいのは良くわかってる笑

どこに引っ越そうかなぁって思った時に、やっぱり全く違う環境がいいなって思ったのが一番で。ちょっとお洒落なお店が多い街に住みたかったけど、少しお家賃が厳しくて近隣の街を探していた結果、行き着いたのが古着屋さんとご飯屋さんが並ぶ今の街。

正直、今の街は住むって決めるまで降り立ったことさえ無かったのだけど。笑

残念ながら少し駅から遠いのだけど、駅を出て、駅前にべたーって座ってお酒飲んでる若者がいて、シーシャのお店でぷかぷかしてる人とか、カレーに群がる人々とかを眺めながら、しばらく歩いてつくお家。正直、一人ご飯をする勇気が無くて怯えながら眺めてるの半分だけど、このごった煮感の塊がすごく好きで。

今日もいつもと違う路地を曲がったら、若者二人組がウイスキーとビールとチューハイを並べて、ラップになりそうで、全然韻を踏んでない何かを口ずさんでいて、ちょっとニヤニヤが止まらなかった。笑

うん。なんかさ、可愛いんだよね、この街の人達。きっと正確にはこの街に来る人達かな、多分。笑

これだけたくさんお店とかもある中で、安上がりで自分達の声以外のBGMもない外で、むっしむしに暑い中で汗だくになってお酒飲むんだよ?笑

真冬でもめっちゃ厚着して飲んでるんだよ?笑

そこまでして飲むの?って思うけど、その意気込みがなんだか微笑ましくて。

まぁ何が言いたいのかっていうと、いい街に越したなぁって。ちょっと若者感強い街だけど、それだからこそ、なんか無敵感があって、エネルギッシュで、でもちゃんとサラッとした付き合いの軽さもあって…うん、やっぱ好きだわ。笑

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