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2022年8月の記事一覧

詩「陽炎(かげろう)」

今日の世界はグラフの移ろい 白い壁の向こうに流れる 細胞の影を歩くひと ゼロの海を飛翔する 宇宙ステーションの軌道を放って 光の庭の陽炎(かげろう)は ゆらめき立つ草花の 蜃気楼も鮮やかで 散って蘇る花々は 海のありかを風に知る 満ち満ちて透明な はるか彼方のゆらぎから やって来るのは ゼロとイチのさざめき

2乳がん日記2022年6月24日2/2

治療が始まったら、薬の副作用や通院とかで、余裕がなくなる。 私に残された、治療前の自由に動ける時間は、そう長くないのです。だから、今のうちに頑張る。 写真は「ギルガメシュ王の物語」翻訳:月本明男(ぷねうま舎) 絵はクレパスとオイルパステルで描きました。 CDと合わせて持っています。この朗読CDを聞くと、何だか気持ちが落ち着きます。 ギルガメシュ王と、親友エンキドゥの話。 「人類最初のBL」と呼ばれてるやつです。 どちらかというと、二人の強い友情を描いているので人類最初のブ

結局、議事録はどう書くのが良いのだろうか?(リアルな議事録公開のおまけ付き)

会議改善を生業にしていると「どうやって議事録を書いたらいいかわからない」こんな声をよく聞きます。基本的なビジネススキルでありながら、こうするのが一般的だよねというような公式が流通してない不思議な問いに立ち向かってみました。 そもそもなぜ議事録を書くのか?どう書くべきかを検討する前に、まずはなぜ書くのか?を紐解いていきます。 なぜ、議事録を書くのか?とても簡単に整理すると、 書くこと自体がファシリテーションの一部になること 会議後に振り返り、確認する の2点に集約され

【不思議な金縛り】 金縛りは経験した人にしかわからない 声もでない 身体が動かない 恐怖の空間に転がされる ある日の金縛り 一瞬、空間に小さな穴が空いた そこから割くように 自分の声が耳に届いた 闇の中、目を開けて見えたのは 凛としたニャチとニコ 助けてくれてありがとう 

【不思議な体験】 ニャーニャ(猫)が亡くなった 悲しすぎて苦しい 息をするのもつらい もちろん、話すこともできない 仕事をしていても無意識で流れる涙 もう一度だけあの子を感じたい 真剣に願った ふ わ り 私の両腕に、まあるい重さを感じた 号泣 見えないだけでそばにいるんだ

【8/3(水)発売】見えない「サイバー戦争」はどこで行われているのか? 小泉悠氏による新刊解説を特別公開

セキュリティホールの情報を高額で闇取引するサイバー武器商人、システムに罠を仕掛け、敵国のインフラを壊滅させるタイミングを窺う政府機関やテロリスト――。「見えない軍拡競争」はいったいどこでどのように繰り広げられているのか? スパイ小説さながらの臨場感あふれる筆致で、今そこにある「サイバー最終戦争」の危機を炙りだすのが新刊『サイバー戦争 終末のシナリオ』(ニコール・パーロース、江口泰子訳、岡嶋裕史監訳、早川書房)。 著書『現代ロシアの軍事戦略』などを通じ、近年の国際安全保障問題に

【#広島原爆忌~     墓の中は空っぽじゃ~】

【#広島原爆忌~        #墓の中は空っぽじゃ~】 「墓の中は空っぽじゃ」 夫も息子も帰ってこんじゃった。 探し歩いた私や娘まで 原爆症で寝込んでしもうた。 夫と息子は 生きとるのか 死んどるのか? 分からん者の葬式は出せんのじゃ。 しとうもない。 墓の中身は空っぽじゃ。  「原爆に夫を奪われて」 写真提供:中国新聞社 --------------------- たった一個の原爆が夫や息子や娘など家族を 一瞬のうちに悲劇へと追いやった。 人間を人間と思わない

戦場のバースデー〜水もガスもない生活 ハルキウ現地取材

2022年7月中ば、一時ハルキウから撤退したロシア軍は再びハルキウのわずか10キロ手前まで進行してきていた。 7月中旬、ハルキウ北部、最前線手前の団地に取材に訪れていた。 前回の記事 男性の住んでいるマンションもロシア軍とウクライナ軍の戦闘で破壊された。 ロシア軍とウクライナ軍の戦闘で破壊された団地の中を歩いていると お爺さんが外で焚き火でお湯を沸かしていた。 その光景を見た瞬間、、ここで生活する人たちの現状を理解した。 ここで生活する人たちは水だけでなく、、ガ

地下シェルター〜ロシア兵に連行された男の末路〜 歪められたブチャ

ロシアの装甲車から兵士が降りてくると、シェルターで避難生活をしていた男を連れて行った。その後、その男が生きている姿を見た者は誰もいなかった。 ブチャには光(ロシアに占領された悲しい過去)と光がある。 ブチャの人々は今日も前を向いて歩き続ける、重すぎる過去にも負けずに、、 前回の記事  6月初旬、初めてブチャを訪れ、破壊された街並み、未だブチャに残る悲劇の跡に圧倒された。 夕方になり、そろそろキーウに戻ろうかと思った瞬間。 遠くに、青い空の下に白いテントがあるのに気

8月に考える。原爆詩(栗原貞子)と憲法授業

『ヒロシマというとき』 栗原貞子   〈ヒロシマ〉というとき 〈ああ ヒロシマ〉と やさしくこたえてくれるだろうか 〈ヒロシマ〉といえば〈パール・ハーバー〉 〈ヒロシマ〉といえば〈南京虐殺〉 〈ヒロシマ〉といえば 女や子供を 壕のなかにとじこめ ガソリンをかけて焼いたマニラの火刑 〈ヒロシマ〉といえば 血と炎のこだまが 返って来るのだ   〈ヒロシマ〉といえば 〈ああ ヒロシマ〉とやさしくは 返ってこない アジアの国々の死者たちや無告の民が いっせいに犯されたものの怒りを