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祇園囃子の聴こえぬ街へ・2

トップ写真は大船鉾。
2014年、復活がかなって巡行に復帰された年の写真です。

もう1枚、夜の写真。

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こちらは同年、大船鉾初の曳き初めに参加した時の写真。
これを曳けたのは望外の喜びでした。すんごい人だったけど。

曳き初めというのは、こういう行事。

誰でも鉾を曳けちゃう、とっても楽しい行事です。
これが結構な距離を曳かせてくれる。暑さと重さで疲れ果てて「もういいよ……」となるくらいまで曳ける。
最初の位置からずーっと進んで(1回目)、戻って最初の位置を通り過ぎ(2回目)、引き返す(3回目)、と計3回やってくれるので、人だらけで初回が曳けなくても諦めずくっついて移動してれば大抵は曳けます。
それぞれに時間が決まっているので、素早く動くと一日の内に複数の鉾を曳くことも可能。
ただしあくまで神事の一環、曳きながら撮影したり置かれた綱をまたいだりすると、血気盛んな町衆の皆様に怒号でたしなめられるので気をつけましょう。


大船鉾、「復興するぞ」という意気込みがニュースや新聞でも紹介されるようになってから実際に復活するまでが恐ろしく早くて驚嘆しました。
あの勢いは凄かった。

今年、鉾建てを断念されたことへの苦渋の思いが切々と伝わるブログ。
大船鉾の復帰のニュースの度に、この理事さんが大きな目をいつも潤ませつつ熱く語られていたのが非常に印象的で、これもきっと、泣きながら書かれたのだろうと思うと胸が痛みます。


こちら↓にありますが、昔、京都ヨドバシの1階に展示されてたんですよね。

2017年に閉室してしまったのですが。
あの展示室はなかなか良かったので、ずっと続けて欲しかったなぁ。


鉾の舳先には、大金幣(だいきんぺい)と龍頭が一年交代でついています。
この大金幣、向かって左の一番下のところがちょっと裂けかかっていて、そこが巡行の際に大変にぶらんぶらんするので、「破けないかしら……」と見る度に大変ドキドキさせられる(笑)。

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大船鉾&船鉾、船形の鉾の辻回しは圧巻です。
横にどっしり長い形状のものがぐーっとまわるのが何とも凄い。
四条河原町や河原町御池、新町御池で見るのは困難を極めますが、実は行列開始前にそれぞれの会所から四条に出てくるところが穴場。
見物の皆さん大体、四条烏丸の長刀鉾のところや、四条河原町の辺りに陣取りますからね。


来年はきっと無事に巡行が決まって、大船鉾の理事さんがまた涙目になりながらニュースで熱く語る姿を見たいものです。

   

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