俺のカップ(以外)が火を噴くぜ・11
前回に引き続き、たぬき酒器。
こちら、正式なお名前がございます。
ぬくぬくぽん太。
酒燗器です。
何だそれ、というお若い方もございましょう。
こちら、お酒にお燗がつけられる、それは便利な道具です。
トップ写真見ていただくと判るように、左のたぬき本体に、右の徳利がすぽっとおさまる機構。
たぬき本体の内側はこうなっています。
この、内側の線のところまで熱湯を入れ、徳利に日本酒を入れてどぷっと浸ける。
4分程放置する。
大変程良く燗がつく、とこういった次第です。
そんなんでほんとにあったかくなるのか、と疑問の方もおられましょうが、これがなかなかどうして、優秀です。
使うお湯の温度にもよりますが、上燗〜熱燗程度は余裕で温まります。
更に、事前に一度本体にお湯を入れて捨ててまた入れて、てやると、かなりの長時間、温かさがキープされます。
徳利、140cc程度入るのですが、飲んでしまってもう一回、ぬる燗程度くらいはいける。
後ろ姿(かわいい)。
ちゃんとしっぽがついています。
こちら説明書。
サンシン、という会社が売っているようです。
こちら↓のページのうんと下の方にいる。
白い……。
自分が買ったのは7、8年程前なのですが、数年前に人に勧めようとして調べたところ、茶色モードがなくなって白のみになっていました。
えっ、どう考えても茶色の方がかわいいじゃないですか、白だとなんかハクビシンの出来損ないに見えますよ、と思ってたのですが、「ぬくぬくぽん太」で検索してみると今は茶色も買えるようですね。良かった。
ちなみに購入したのは、今はもうすっかりルクアに飲み込まれた大阪伊勢丹のかつての地下食料品売り場の日本酒コーナー。
この大阪伊勢丹はねえ、うん、本当にどうしたもんかってくらいの出来上がりでしたね。
あれは従業員さんも辛かったのではないか、と思いつつも、正直従業員さんの接客もうっすら微妙でありましたので、もうすべてが手のつけようがなかったのかも。
他の百貨店にも入っている同じ店なのに伊勢丹だけが対応が悪い、なんてこともありました。
何よりもあの地下売り場がひどかった。なんであんな訳の判らない店配置にしたのでしょうか。
百貨店の地下って花形ですよね。それが全然、わくわくしない。
活気とか陽気さとか華やかさ、てものが全然なくて、何て言うのか、オフィスビルみたいでした。デパ地下なのに。
上から吹き抜けて中庭状態になってるエスカレーターとかでフロアが分断されてるのも良くなかったんじゃないかなあ。なんかやたら暗いんですよ、そこのところだけ。
ルクアとの接続の仕方もヘンだったし。
今「赤白」とか、売っれ売れの飲み屋街状態になってる辺りなんか、謎のギフトサロンとかインフォメーションセンターとか、何故ここにそれを置く、と疑問符でいっぱい。
ひと気が無いにも程があって、ここが本当に梅田の一等地、大阪駅のすぐ真下なのか、といぶかる程に誰もいませんでした。
これが今や、「LUCUA FOOD HALL」&「バルチカ」になっている訳ですが、ここがもう楽しいったらないですよ。半日いられるんじゃないかと思う。
最近流行りのフードホールでも、ここ程楽しいところはそうはないんじゃないかしら。
それぞれの店頭で買ったものを座って食べるだけじゃなくて、生肉買って焼いて食べたりとか、サラダバーがあったりとか、大トロの握りが一貫から買えたりして、もう目移りすることこの上なしです。お酒もコーヒーも、デザートだって出来立てだ。
その場で食べるものだけじゃなく、ちょっと変わった調味料とか袋麺とか、買って帰って食べるもの、も大変充実しています。
なお今はこんな時期ですから、多少売り方も前とは違っているかもしれないので、行かれる際は事前にお調べくださいませ。
何故これが伊勢丹時代にできなかったかなあ、と思うが、伊勢丹時代ではこんな大胆なことは無理だったろうなあ、とも思う。
大阪伊勢丹撤退時、社長さんが失敗の理由について、「東京流が受け入れられなかったんじゃない、東京そのものを持ってこられなかったのがいけなかったんだ」的なことを言っていて、口があいたのを覚えてます。ローカルニュースでそれが流れた後のキャスターやコメンテーターの方々が皆一様に、チベットスナギツネモードになっていたものです。
それにしても大阪、長いこと行っていません。梅田の百貨店めぐり、本当に楽しくて大好きなので、落ち着いたらまた必ず行きたい。
ちなみにわたくし、自他共に認める大変な方向音痴ですが、何故か梅田の地下はマスターしています。どれ程のマスターかと言うと、「地上では迷うが地下では迷わない」レベルです。←よその方は「それ結局迷うんじゃん」思われるでしょうが、これこそが真の梅田ダンジョンマスターの証しと言っても過言ではない
話がうんとそれてしまいましたが、そんな訳で、この「ぬくぬくぽん太」はわたしにとって、今はほぼ消えたに等しい大阪伊勢丹のよすがであります。
ということで、次もこのシリーズで。
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