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【ハフポスト掲載記事】なかのかおり

30
ハフポストに掲載したルポ30本です。
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#ドイツ

娘が通ったシュタイナー学校を紹介・ドイツ文学者 子安美知子さんをしのんで

娘が通ったシュタイナー学校を紹介・ドイツ文学者 子安美知子さんをしのんで

仕事と子育て、しなやかに駆け抜けた・「終活」にシュタイナー学校作りの記録を出版

ドイツ文学者で早稲田大名誉教授の子安美知子さんが7月2日、肺炎のため亡くなった。シュタイナー教育の研究や、「モモ」を書いた作家ミヒャエル・エンデとの交流で知られる。83歳だった。(2017年07月26日、ハフポスト)

■ 早大語学研究所で生きた授業

私にとってはずっと「子安先生」。早大の語学研究所で1994年ごろ

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「ドイツに残りたい」イラクから逃れた16歳少女が描いた涙

「ドイツに残りたい」イラクから逃れた16歳少女が描いた涙

私はこのたびドイツを訪れ、混乱の続く母国から逃れてきた難民の子や母親、青年に出会った。過酷な体験がありながら、取材に応じて笑顔を見せてくれた。彼らの物語を3回にわたって届ける。1回目は、イラクのクルド人でヤジディ教徒のアヴィンさん(仮名、16歳)が主人公。アヴィンさんが描きためた絵も紹介する。(2017年10月29日、ハフポスト)

●妹と20日間、歩いた

ドイツ南西部の都市・シュツットガルト。

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シリア人の27歳母は、臨月のまま3人の子を連れて難民ボートに乗った

シリア人の27歳母は、臨月のまま3人の子を連れて難民ボートに乗った

私はこのたびドイツを訪れ、混乱の続く母国から逃れてきた難民の子供たちや母親、青年に出会った。過酷な体験がありながら、取材に応じ、笑顔を見せてくれた。(前回記事:「ドイツに残りたい」イラクから逃れた16歳少女が描いた涙)

今回はシリア出身のマラさん(27)の体験を紹介する。3人の子を連れ、4人目の子がお腹にいる時にボートに乗ってきた。ドイツで出産後は、ボランティア女性に支えられている。(2017年

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「爆発がないのがいい」ソマリアからドイツに逃れた青年は、語学の習得で生きる道を見出す

「爆発がないのがいい」ソマリアからドイツに逃れた青年は、語学の習得で生きる道を見出す

私はこのたびドイツを訪れ、混乱の続く母国から逃れてきた難民の子供たちや母親、青年に出会った。過酷な体験がありながら、取材に応じ、笑顔を見せてくれた。(1回目:「ドイツに残りたい」イラクから逃れた16歳少女が描いた涙、2回目:シリア人の27歳母は、臨月のまま3人の子を連れて難民ボートに乗った)

最終回は、ドイツ語を学ぶソマリア出身・ケディルさん(20)の物語。難民がドイツ語を身につけ、働いて定着す

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難民のケアと家族再生のコメディ―ドイツで400万人が見た映画、「はじめてのおもてなし」を見た

難民のケアと家族再生のコメディ―ドイツで400万人が見た映画、「はじめてのおもてなし」を見た

難民の受け入れに揺れるドイツ。ナイジェリアの青年を迎えた家族を描くドイツ映画「はじめてのおもてなし」が、13日からシネスイッチ銀座ほか全国で順次公開される。深刻な社会問題のノンフィクションではない。コメディであり、ゆがみを抱えすれ違う家族が難民との出会いを通して再生する物語だ。(2018年01月12日、ハフポスト)

●トラウマや多様性、重くならず

昨秋、「国連UNHCR難民映画祭2017」のオ

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