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【読書】 4月に読んだ本 7冊

もう5月も終わりというところでようやく重い腰を上げて4月に読んだ本をまとめました。
ああ、あっという間に春が終わっていく〜。


拍手のルール / 茂木大輔

最近クラシック音楽勉強中につき(リバオケの影響)、図書館で借りてみた。オーボエ奏者で指揮者、のだめ音楽の監修者である茂木大輔さんの著書。語り口調で読みやすく、思わず吹き出してしまうユーモアも。クラシックは敷居が高いっていうけど、そうじゃないよっていう内容かと思ったら、敷居が高いことを楽しもうと書いてて、コンサートに行くという特別な時間がさらに特別に感じるようになった。


望郷 / 湊かなえ

島の閉塞的な暮らしが生む歪み。ここだけ時が止まったような、町だけじゃなく人も考え方も全部がぎゅうっと締め付けられているようで、読んでいて息苦しかった。田舎のよさ、美しさと同時に、この閉塞感がフィクションではないことも知っている私にとって、この本はただの物語として読めなかった。
あと、最近話題になっている高知県の地域おこしの方の話も、この手の問題なのだと思う。


合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 / 柚月裕子 

ドラマ化されるということで、図書館で借りてみた。
他の柚木さんの作品と比べてもエンタメ性が高くて読みやすく、最初からドラマ化されることがわかってたような痛快なストーリーで楽しかった。天海祐希さんの涼子も、松下洸平さんの貴山もとても楽しみ!続編も早く読みたい。

→ドラマが始まって、改めて思うのは、まず原作とドラマとは切り離して楽しむべし!ということ。


透明な夜の香り / 千早茜

最初から最後まで、強く触ると破れてしまうように繊細な、まるでアンティークレースみたいなお話だった。
異常なくらい匂いを嗅ぎ取る朔。変化を嫌うというより、変化を受け入れられない生きづらさを彼はこれからも抱えながら生きていくのだろうか。あまりにも美しくて静かで、すうっと吸い込んだら舞台の屋敷の庭に咲き誇る花たちが香ってくるように錯覚した。言葉のチョイスひとつひとつが綺麗でうっとりした。次作も楽しみ。


初夏の春巻き 食堂のおばちゃん13 / 山口恵以子

安定の食堂のおばちゃんシリーズ。ワンパターンだけどついつい手に取ってしまう。要と万里がそれぞれ当て馬のように描かれてて、本人その気は無いけれどなんだか気の毒(笑)。またお相手それぞれの身の振り方があまりに唐突でびっくり。笑っちゃうけどそれが食堂のおばちゃんなんだよな。でも犬にバリバリ噛めちゃう骨はやっちゃダメでしょ〜!


鎌倉うずまき案内所 / 青山美智子

青山美智子さんらしい、登場人物が少しずつ繋がってバトンを渡していくような物語。生きづらさを抱える人が、不思議な案内所で不思議な案内を受け、人生を歩んでいく。平成の終わりから6年ごとに遡っていくスタイルで、物語の中に登場するその当時の時事を懐かしみながら読んだ。いちかちゃんと乃木くんのお話が好きだった。
一人になりたくなくてしんどい友達と居続けるいちかの気持ちが分かりすぎて。吹っ切れた時はホッとした。鎌倉の路地って、本当にそういう場所があってもおかしくない雰囲気あるよなぁ。


学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] / 坪田信貴

ずいぶん昔に単行本は読んだが、文庫版で再読。最近モデルとなったご本人がコロンビア大に留学中で、noteで留学ライフを綴っているのも楽しみに読んでいる。
ビリギャルって嘘みたいで奇跡みたいだけど、みんなの努力の賜物。努力が実を結んだその事実は、一生の財産だし、努力する方法を身につけられたのもまた、一生の財産。


5月につづく。


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