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アートの始めの一歩

こんにちは。
今日は、アートをやりたいけれど何をしたら良いか、お子さん達に何をさせたら良いかをお話ししたいと思います。
私には息子がいます。今は小学生なのでわんぱく盛りです。
息子と東京芸術大学の学園祭に行った時のこと、上野の森にこんな三角を見つけたのです。

「ねえ、お母さん、見て!三角!!」
ドコドコ、何々?何を言っているの?? 私は一生懸命足元を探しました。

「上だよ、上!!」「空が三角!!」
私は思わず写真をパチリ。なんと、本当に綺麗な三角!!

●子供の洞察力や好奇心はやっぱり凄い!

まず、目線が違う事も有りますが、楽しい面白いと思う所が違いますね。
私が子供の頃、霜柱をひたすら踏み潰すのが好きでした。
今も霜柱や水溜りが凍っていたら割りたくなります。なりませんか?
たんぽぽの綿毛を見つけたら取り敢えず吹き飛ばしたくなりませんか?


子供はなんでも食べて味見をしてみたくなるようです、なんでも
「これ食べてみて良い?」と聞いてきます。面白いですよね。
ケチャップ、ソース、味噌、マヨーネーズ、なんでも混ぜてみたくなるようです。
実際私も経験しました。済みです。

大人になると、経験から味の想像ができてしまって、、。「どうせ美味しくないから」「もったいないから」いろんな理由が有るのですが、自分にブレーキを掛けてしまいます。

この三角を見つけた時のように、いろんな所に目がいく子供っていいなと。
羨ましくなりました。私たちも子供さんに負けない様な発見をしてみませんか?

大人になると、どうしても現実的な事に目を向けがちで、足元の蟻にも気がつかない事ってありますよね。仕事で落ち込んでいたり、人間関係で嫌な事があって落ち込んでいたり、締め切りに追われたり、色々とあると思います。そんな時こそ、見方を変えてみると沢山発見があります。

アートでもそうです。子供は絵具を見るととにかく混ぜたがります。色を混ぜるのがとにかく好きなのです。絵具を混ぜてぐちゃぐちゃにして、満足!!でも、大人はもったいなくて出来ないですよね、だって色が汚くなるの分りますもんね。

でも、大人も同じ様に、絵具を思いきって混ぜてみませんか?そしたら思いがけない色ができてしまうかもしれません。いろんな絵具を混ぜて作った色は、意外と簡単に出来ない色だったりします。黒っぽい色だけど、何を混ぜたらそうなるのか?後からは作れない様な色味です。もったいないって思ったらタッパーの中でやったら良いのです。絵を描くときにそれを下地に使うのも面白いですよ。

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私は息子に、たくさん絵具を触らせて小さい時は絵をたくさん描かせていました。こんなふうに、息子は色を混ぜ混ぜして楽しそうにお絵かきしていました。こう言うのって、今は描けないですよね。描こうと思って描いてない所が新鮮です。

●絵を描かなくても良い。絵具を触ってみる事から

良く、聞かれます。

どうやって絵を描けば上手くなれますか?

A :絵を上手く描こうとする事よりも、絵具に触れる事から初めてください。

絵を上手く描きたいだけなら、クロッキーやデッサンなどの技術的な事を学ぶ為に、カルチャーセンターや絵画教室に通って頂くか、本やyoutubeなどで絵画の番組を見るなどして技術的な事はいくらでも勉強する事はできます。絵はコツさえ掴めは描けるんですよ。良く子供の頃に、真似して描きませんでしたか?真似して描く事で構図だったり、バランスだったり覚えます。私は、子供の頃好きな漫画を模写していました。
本格的なデッサンなどは、技術なのである程度の訓練が必要になってきます。そうすると、途中で楽しみが見出せなく、挫折してしまう方もいるかもしれません。
私が大切にしたいのは、楽しみを生み出す事をお勧めします。内側から溢れ出す創作意欲を最大限にし、生み出すことで体も心も癒せる様にする事です。

●絵具に触れるってどう言う事?

水彩絵の具、アクリル絵具、油絵具 それぞれ使い方があります。油絵具は有機溶剤なので子供には使わせる際には注意があります。私が使い始めたのは10歳くらいですが、大人が管理して「口に入れてはダメだよ」と注意をしていれば大丈夫ですが、大人と一緒に使ってください。

子供に無理に絵を描かせても、嫌がることもあるかもしれません。子供は、絵具を混ぜたいと混ぜることに一生懸命になるので、絵具がもったいないと感じるかもしれません。でも、色を混ぜる事が楽しい!混ぜたら汚くなっちゃった!でも、楽しい。と思わせるのは大事だと思いす。

大人も同じように、紙やキャンバスの上で色を混ぜたり、ただ色を乗せてみるだけで良いのです。大人になると綺麗に描こうとします。最初から上手くはいきません、やっぱり慣れと経験が必要になってきます。その、失敗して汚くなっちゃったを何回も繰り返す事で色使いが上手になります。

日常に、絵具がすぐに触れる位置にあることで、すぐ何かが描ける様にしておくと良いと思います。これままた今度お話ししますね。

●私は絵を上手く描くよりも、感性を優先したい

風景画や人物画が好きな方は、細密画のように写真の様に上手に絵が描ける様になりたいと思うかもしれません。確かにその方が、達成感はあるかもしれませんが、私が現在勧めているのはアートセラピーなので、上手く描くことよりもアートの力で自分を開花させていく事を目標としています。

風景画や人物画、細密画を通しての感性の向上ももちろんあります。その辺はまた違うタイミングで私の考えをお話し出来たらと思います。

同じ事を何度もすみません。アートの力で、潜在能力を開花させて新しい自分に出会える様な手助けが出来たらと思っています。

アートセラピーはまだまだ未開拓な分野です。日本の図工や美術の授業でも技術的な事が多く、どちらかと言うと私がやりたい事は臨床心理に近いのかもしれません。私がアート制作を通して、自分の経験からもがき苦しみ生み出したセラピーなので、まだまだ勉強不足な事もありますが、アートセラピーが浸透し少しでも皆さんのお役に立てる様に日々精進して参ります。

●まとめ

1、子供にような洞察力、好奇心を養う
2、絵を上手く描く事よりも、絵を楽しみ事から始める
3、感性や潜在能力を向上させる為のアートに取り組む


ご愛読、ありがとうございました。

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