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「正」と「奇」で戦う

このブログも14日目、本日は孫子の兵法、第5章の「勢篇」について私の心に響いた部分を紹介していきます。

↓孫子の兵法についてはこちら


「勢篇」はシステム、組織で戦うことの大切さや、「正」「奇」という2つの戦略について、それから「勢い」「節目」の大切さなどについて書かれています。


個の力に頼らず、「勢」で勝負する

敵を一人で何十と倒すスーパースターな武将がいたとしても、「勢」=組織編成が整っており、指揮命令系統がしっかり機能していなければ、勝つことはできません。

スポーツでも団体競技の場合、「チーム全体」が機能するには一人一人の配置やバランスが大切だし、一人だけ飛び抜けた能力の持ち主がいたとして、それが生かされない状態を作り出してしまっていては、負けてしまうのです。

「勢」(集団の力や勢い)をうまく活用し、勝つことが大切です。

正と奇のあいだ

正とは、正攻法の戦い方。品質を上げる、価格を下げる、などその商品の機能面を中心に充実させる方法などがこれにあたるのではないかと思います。
一方、「奇をてらった」という言葉もあるように「奇」は想定外の戦略。この2つを巧みに組み合わせて戦うことが必要なのだとか。これをまたストーリーにしてみましょう♪

美香のブックカフェ売り上げ向上戦略

大学2年生の斎藤美香(20歳)は大型ショッピングセンターの中にある書店に併設されたカフェでアルバイトをしていました。仲の良い大学の友人のゆかりも一緒です。美香とゆかりは年末に2人で海外旅行に行くために、一緒にバイトを始めたのです。しかし、シフトに入るたびに、暇を持て余すような状態がここ1〜2ヶ月は続いていました。忙しかった2ヶ月前が嘘のようです。店長の安田(55歳)は、渋い顔で「このままじゃ、二人のシフト減らさないと行けないかもしれないな。そもそも、土日以外は一人でも充分なんだし。俺の給料だって減らされかねないぞ・・・」と遠い目で呟いています。「年末の旅行代金が貯まらないじゃない・・・」と焦った美香は、大学の授業で学んだ「孫氏の兵法」を使って、ブックカフェの売り上げ向上にチャンレジすることにしました。

正(正攻法)
美香「まず、接客の質を上げることよね。丁寧な対応を心がけて、常連客を増やす。そして、常連の顔を覚えて好みに合わせた商品をお勧めする。それから、トイレや細部の掃除も万端にすると」
ゆかり「美香、私、イラストが得意だからカフェのチラシを作って、書店のレジと、ショッピングセンターの受付に置いてもらうわ。」
美香「それもいいわね!店長に聞いてみよう!」
店長は2人の勢いに押されて、色々な施作を試してみることを了承してくれました。

奇(奇策)
美香「ねえ、ゆかり、孫子の兵法によれば正攻法だけではなく、今までやってなかったような奇策も必要なのよ。何か思いつかないかな〜?」
ゆかり「ねえ、夏のミステリーフェアに合わせて、限定ドリンクは?人気のミステリー作家の主人公に合わせたカラーとか、真っ黒なドリンクとか!」
美香「なるほど、黒いドリンクとかインスタ映えもするし、お客さんも喜びそう!確か、炭を使ったラテを売っているカフェもバズってたと思う!」
ゆかり「ちょっと店長に聞いてみよう。予算がそれほどかからなければやってみる価値ありよね!」
美香「うん、それと・・・大学の友達で確かインスタでカフェの投稿をしている二人いたわよね。確かフォロワー数もすごかったはずだけど。」
ゆかり「あ、航太と悠人ね!2人で1つのカフェアカウトをやってるはずだから、、、早速連絡して、協力してもらおう!」

インフルエンサーマーケティング:
大学生カフェインフルエンサーの航太と悠人は、美香とゆかりの話を聞いて、メニュー開発から手伝ってくれることになりました。彼らの意見を取り入れながら、ドリンク作りは進み、「ブラックハートラテ」という真っ黒なラテが限定メニューとして登場しました。ミステリー作家の最新作の内容にもしっかり関連付蹴ることも忘れません。味も何度も試作して、飲みやすく美味しくさらに、誰でも写真映えするように作り上げたのです。

クロスセル戦略
美香はミステリーフェアで購入したお客様にカフェの割引クーポンを発行するように店長に掛け合いました。

ゆかり「大学にも学生割引のクーポンを発行して配ろうよ!」
美香「うんうん、それがいい!」

二人は、こうして正攻法と、書店フェアとのコラボ企画、S N Sマーケティング、クロスセル戦略などを組み合わせて実行しました。。徐々にカフェの売り上げが上がり始め、ついに、過去最高売り上げの単月120%を達成!
「すごい!こんなに変わるなんて!」忙しくなった店内にきりきりまいしながらも、店長の表情は明るく嬉しそうでした。

驚いた本社営業本部の部長が直々に美香とゆかりを呼び、取り組みを褒めると同時に、彼女らのアイデアをさらに聞きたいと言います。二人は、本部にもインフルエンサーの二人の協力があったからだということも話をして、二人も含めて、美香とゆかりの4人には、特別に謝礼が支払われることになりました。

はい、大学生時代にこういうことを知ってたら、もしかしたら、見る世界が変わったかもなーと思いつつ書いてみました笑間違いなく真面目に学校に通っていたことでしょう笑

来週は引き続き、第6章を読んでいきますね♪

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