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社長の考えは会社の軸。高くかかげて「旗」にしよう。(経営者のための発信力講座②)

スターダイバーの米津です。

前回の記事では、このコロナ下で情報の性質や受け取り方が変わったこと。また、それによって企業の「軸」が、ますます重要になっていることをお話ししました。

今回は、企業のリーダーである社長が発信することの意義をもう少し掘り下げて、綴っていきます。


「発信」しなければ、リーダーじゃない?

そもそも、「発信」とは何でしょうか。

会社組織は、構成メンバーが目標や行動を共にするダイナミックな運動体であり、共同体でもあります。そして、そのリーダーが「社長」です。

会社はいわば、いろんな人――社員だけでなく商品・サービスの顧客、取引先なども含めて――が乗り合わせて航海している船のようなもの。

船長である社長が「こういう航路をたどってあの島に行こう!」という軸を持ち、それを示さなければ、船員は不安になり、船は座礁してしまう。

つまり、社員や顧客、取引先などの人たちが安心して航海できるための「軸」を定め、それを高くかかげること(=旗を立てること)が重要で、それこそが、リーダーの「発信」です。

ですから「発信」は、単なる伝達手段という程度のものではなく、もっとパワフル。「発信しなければ、リーダーではない」とすら、私は思います。

いきなり話が飛躍して恐縮ですが、私たち人間は古くから、自分たちの部族の存在を知らしめるために狼煙を上げたり、「向こうから敵がやってくるぞ」と太鼓を叩いて仲間に知らせたり、発信活動を行っていました。

そういった活動は単なる情報の伝達にとどまらず、力の誇示や仲間を鼓舞するといった、部族が結束し、存続するために必要な行為だったことでしょう。

組織にとっての発信は、そういう役割だと思います。
組織が生き抜いていくためには、リーダーが発信しないと、メンバーは意義を見失ってしまう。戦意を喪失し、バラバラになってしまうし、外の社会からも存在を認められない。リーダーの発信いかんで、組織の存亡が決まっていくのです。

組織の「旗」に必要なこととは?

現代社会のように「伝えるのが難しい時代」、社長が発信していくことは、ますます企業活動の基軸になっていくと考えています。
そこを軽視すると、情報の渦に飲み込まれ、やがて押し流されてしまう。
たとえば、テレビなどで組織のトップが会見を行う場面において、「この人は、本気でこう発言しているのだろうか」と違和感を感じることってありませんか?
そういった組織は、だんだんに存在感が低下していきがちです。

とりわけ危機的な状況においては、リーダーが力のある発信をしないと、船は引っ張れないのです。

リーダーが「本気の発信」をするとは、「腹をくくる」ということ。
目まぐるしい変化を遂げる今の時代、正解がはっきりしているものなど、ほとんどありません。
正解はわからないけど、リーダーとして考え抜き、腹をくくった上で、「これが正解だと思う」と意思決定しなければなりません。

それこそが、リーダーの「本気の発信」となり、組織の「旗」となる。そうすれば結果(売上や業績)はついてきます。大会社であれ、社員が1人だけの小さな会社であれ、その意味するところは変わりません。いろんな情報が氾濫して、誰もが不安になっている。だからこそ、リーダーである社長が明確な「旗」をかかげ、方向性を指し示すことが求められています。


と、ここまで社長さんの発信について、私の考えをまとめてきましたが、大変そう!自分には荷が重い!と思った人もいるかもしれません。でも大丈夫です!いくつかのポイントさえ押さえれば、口下手だったり目立つのが苦手な人でも、本気の発信ができるようになります。

次回からは、いよいよ「発信のコツ」にテーマを移していきます。

そもそも経営者は、何について発信したらよいのでしょうか?
そこには、一見すると相反しているようにも思える「ふたつの資質」が重要な役割を果たします。では、その正体は……? 次回noteで詳しく綴ってまいります!

(次回へつづく)


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☆『売れる人がやっているたった四つの繁盛の法則』の著者・笹井清範さんにお話を伺った動画をアップしました。対談2では「経営者の担当編集者って何?」をテーマに米津が答えています。

https://www.youtube.com/watch?v=LYA7fFW2HQ8&list=PLVc5Wyj9uyG9KuItu1CwVXSdkecnjZWXB&index=4

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