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◇「人を育てる」について◇

「人を育てる」という表現は
よく使われるのですが、
私は内心とても大袈裟に感じてしまうのです。

幼い自分の子供であれば、
もちろん寝食を準備する必要はあるので
物理的にはその通りなのですが、
精神的に見れば
明らかに親が「育てられている」フシもあり、
そのことは先人達もおっしゃる通り。

ましてや高校生や大学生ともなれば、
自分で勝手に食べたいものを買って食べたり、
寝たい時に寝たりもするわけで、
物理的介入は格段に減ります。

上司が部下を育てるなんていうのも、
仕事においてはしょっちゅう出てくるし、
頭ではわかっているのですが、
大の大人を「育てる」という表現が仰々しくて、
私自身は結構苦手な言葉ではありまして。
(それを言い出すと「部下」っていう言葉も
ちょっと苦手。“下”っていうのが好みではない)
でもここで、
あえて「人を育てる」ってなんだろうと
考えてみようと思います。

なんでって?
年の瀬だからかな、知らんけど(笑)
いやいや、ちゃんと理由もあるのですよ。

「人を育てる」ことの私なりの考察

答えが1つではないことは重々承知の上で、
人によって感じ方、考え方が
異なることも理解した上で、
「人を育てる」という言葉を私は
「その人の成長を願い、寄り添う」
ということであると、
あえて定義したいと思います。

私は2023年の7月以降、
「不登校」に関する発信をXでスタートし、
続いてInstagram、さらにnoteまで、
おかげさまで始めることができました。

長男が小4で最初に学校に行けなくなったのが
2015年の9月。
そこから「不登校」というものに向き合ってきた
この8年強の間に、
私自身も仕事では何人もの“部下”
(使いたくはないけど、わかりやすさ重視)
を預からせていただきました。

年下から年上、男女問わず
(業種的に女性の方が多数ですが)
最近ではほんとに自分の子供でも
おかしくないような年齢の人も。
そりゃ仕方がない。

でも、あくまでも部下は社会人で他人なので、
まさか私が寝食のお世話をするのではありませんが、
自分のジャッジが彼らのお給料、
つまりは生活レベルに直接影響を与えてしまう
立ち位置にいるわけです。

非常に責任重大で、期末の人事考課の時期は、
毎年胃がおかしくなります。

そんな私は、我が子の「不登校」を通して
考えたことや得たことを発信していく中で、
子供を育てることと部下を育てることに
少しずつホモロジーを感じ始めました。
それが冒頭の
「その人の成長を願い、寄り添うこと」
なのです。

「北風と太陽」に感じること

『北風と太陽』のお話、
多くの方がご存じですよね。
以前XやInstagramでも発信したのですが、
私はこの有名なお話が
その答えの1つかなと考えています。

旅人のコートを脱がせるために、
北風は強い風を吹き付けます。
旅人はコートが飛ばないよう、
前よりももっと強くコートを握りしめ、
歩き続けます。
かたや太陽は、
旅人をあたたかく照らします。
旅人はそのあたたかさに、
やっとコートを脱ぎました・・・

 人がコートを脱ぐこと = 人が一皮むけて成長すること

旅人はコートを脱いで、次のステップに。。。

誰にだって失敗や足踏みはあります。
自分のイメージ通りに動けず苦しんだことは、
誰もが1度や2度はあるはずです。

自分より経験が浅い人の成長を促したいと
思うのであればなおさら、
失敗や足踏みの真っ只中に与える叱責や否定は、
かえって遠回りの結果を
もたらすのではないでしょうか。

心を閉ざし、頑なになってしまっては、
成長も何もありません。
何かを伝え、指導する場合、
相手がどう考えているのか、
また何に引っ掛かり、苦しみ、
思い悩んでいるのか・・・
まずはそこに寄り添ってみることが
必要だと思うのです。

不登校の子供達に対してよく言われるのは、
親は「見守りましょう」ということです。
これ自体は私は賛成です。
ただ、この言葉だけが先行し、
中身を取り違えるリスクはあるかなと感じています。

「見守る」ということは、
ただ単に子供のやりたいように
やらせるということではありません。
「見守る」というのは「放置」とは違います。
相手の内面をできる限り見極め、
本心を掴むよう心掛けながら、
行動に対して指示ではなく
ヒントを与えることではないかと
私は思います。

「見守る」というのは、
実は見守る側のスキルを相当要すること。
その人の成長を心から願い、
その人の内面に寄り添い、
そっと手を差し伸べることが必要なのです。
愛情がないとできないことですよね、
ほんとに。

めったに♡は描かないのでレアキャラ。一見ドロドロ風!?

自分の子供に対しても、部下に対しても、
成長を願う相手に対して
私はそういうスタンスでいようと思うし、
発信を通して「そうありたい」と
さらに強く思うようになりました。

これが2023年、改めて得た最近の学び。
2024年も私のこのスタンスは
きっと変わらない・・・
進化はしていくとは思いますし、
していくように精進したいと思います!

・・・という、子育て中の親である自分と、
部下を預かる身である自分の共通の学びについて、
2023年の締め括りとして書いてみました。
あくまでこれも1つの考え方ですが、
自分自身の宣言として。

必要な方に届きますように・・・✨

(「不登校」という言葉自体に対しても
私自身が思うところはあるのですが、
それはまた別に機会に置いておきます)

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