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5. メンタルクリニック

完全に迷子

前回の記事では自力で前を向いた感じになっていたけれど、まさかひとりで簡単に舵を切れたわけもなく・・・やはりここを書かなきゃいけない。
メンタルを崩壊してしまった人間は、そう簡単には立ち上がれないんだから。

ゼンタングルという絵を描く時間を、少しずつでも持ち始めた私。描いては子供達に見せていたが、子供たちもそんな私を見て喜んでくれていた。
ということは、そろそろ自分を優先してもいいのかもしれないな・・・と、ほんのりと思い始めた。

だが「自分を大切に」という言葉自体、いまいちピンとこない。
自分の行動の起点は常に子供や仕事であり、自発的な初動なんてほぼしてこなかった。自分の状況も正しく見えていなかった。
絵を描いている時間だけ心は平穏。
でもずっと描いているわけにもいかない。

何から始めればいい?

仕事も多忙、子供達の登校サポート・・・まだまだ心の中は迷子だった。
睡眠も食欲も削れたままで、明らかにメンタルの崩壊を感じていた私は、長男の1回目の頃に無理矢理中断していたメンタルクリニックへの再受診を考えた。

メンタルクリニック

そこは自宅から車で少し行った先にあった。最初に、いくつか今の気持ちや状態を尋ねるテストをさせられた後に診察だった。

やはりというか、診断結果に驚きはしなかった。
「うつ」
テスト結果からすると「診断書はいつでも書けるから、できるだけ早く休職しなさい」というレベルだったらしい。

「うつ」と聞いてまず抱くイメージは、ソファーで丸まって動けない、起き上がれないなど、無気力になり行動できなくなるというものじゃないだろうか?しかし今どきは“ゾンビタイプ”というような、体も動くし仕事もできるが、心が蝕まれている場合があるらしい。
つまり私は、れっきとした“ゾンビ”だった。

先生と相談し、今の状態の私から現業を取ってしまうと、それはそれでガタっと心身ともに崩す可能性があるとのことで、休職はしない判断。
・・・確かに、部下持ちの立場ということもあり、すぐに休むなんてことは不可能だった。(もちろん道義的な面を無視すればできるのだろうが)
薬を飲みつつ、睡眠、食事を整え、調子がよい時ほどしっかり休むようにと言われた。
最初はその意味がわからなかったのだが、通院しているうちにわかってきた。体調が良いと、ついつい「元気になった!」と思ってしまい、頑張りすぎてしまうのだそうだ。眠れなかったり食べられなかったりしていた私は、薬等によって調子が整った時こそ、体を休めてパワーを溜めることが大切だ、と言われた。

・・・これって、自分の子供達を含む不登校児たちと似ているな。
ちょっと元気が戻ってきたと思ったら、本人も親も「学校行ってみる!?」となってしまう。
でもやり方としては間違いで、元気が戻ってきた間に、もっともっとパワーを溜めておかなければならないのだ。
元気が戻ったというのは、あくまでー100くらいまで落ち込んでいたところから-30くらいまで上がっただけのことで、全然0も超えていないということだったのだ。
自分がそういう状態になって、改めて自分の思う通りに心と体が動かないということの現実が実感できたように思った。

実は、自己再構築を始め、ずいぶんと考え方もリボーンしてきた私ではあるが、いまだに通院は続けている。
いまだ心が揺らぐことも当然あるが、いざとなれば第三者に頼ることも覚えた私は、相当落ち着いている。
(先日、症状を確認するテストをしたところ・・・あと一歩のところまで回復してきているので、申し添えておきます)


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