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東京のIT企業が今治で完全オーダーメイドのキッズインターンシップを実施した話。

こんにちは、kaonavi404編集部です。
今回は、カオナビが今治. 夢スポーツ(FC今治)と共同で行っている地方創生「-shipプロジェクト」の一環で実施した、キッズインターンシップについてご紹介します。

別途公開しているレポートページでは、全体像や当日の流れに沿って詳細に紹介していますので、このnoteでは実施背景や裏話などを中心にご紹介できればと思います。

▼レポートページ
まずはこちらで大枠を掴んでから、このnoteを読むといいと思われます…!騙されたと思って、ぜひレポートページからどうぞ。

▼-shipプロジェクト 概要note
なぜカオナビが地方創生を?という方は、ぜひこちらの記事を。

● なぜキッズインターンを?

-shipプロジェクトは継続型の地方創生への取り組みです。第一弾では、働きながらサッカーを続けているFC今治レディースをキャリア面でサポートする「キャリアオーナーシップ」セミナーを実施しています。詳しくはこちらをぜひ。

”はたらく”を通じて、今治の土地や人々をエンパワーメントする

上記のスローガンを掲げ運営している-shipプロジェクト。キャリアオーナーシップは、セカンドキャリアについて考える機会が十分ではない選手たちにセミナーを通じて「はたらく」について考えてもらうという、キャリア形成や働き方の多様化を目指すカオナビなりの地方創生の取り組みでした。

続く第二弾では、サポートの対象を変えてみることに。次世代を担う子どもたちです。子どものうちから何かに興味を持つことは大切。少しでも”はたらく”への興味を持ってもらうことは、長い目で見て意義のあることだと感じ、実施に至りました。

● わりとがっつり完全オーダーメイドなんです

キッズインターンのテーマは「スタジアム探検とお仕事体験」。それを実施に向けどのように組み立てていったのかご紹介します。

気づけばわりとタイトなタイムスケジュールに…

普段見慣れたスタジアムを探検するように楽しみながら、そこで働くあらゆる職種の人と触れ合い、お仕事を体験していく。子どもたちがワクワクできるのはもちろん、主体性を持って取り組めるプログラムをプロジェクトメンバーで検討していきました。

が、、、

はじめは、スタジアムであればチケットもぎりあたりがわかりやすくていいのでは?なーんて話していたのですが、いや、もっと他にもいいアイデアはないかと検討するうちに「普段ではできない体験を」と思うに至り、関係各所に調整しながらできたのが、このプログラム。今思うと、なかなかみっちりです。いや、かなりですね。

そして「そもそもQRコードで入場するので、チケットもぎりはありませんよ」と夢スポーツさんに言われてしまう始末…スタジアム事情を把握できていないカオナビメンバーでした…お恥ずかしい。

また、さぁお仕事してみよう!とはしていません。まずはインタビューをし、そのお仕事についての理解を深めてから実際にお仕事にトライしてみるのも、このキッズインターンならではかと思います。

もちろん専用のグッズデザインも

手前味噌な話で恐縮ですが、-shipプロジェクトの特設サイトも含め、デザインにまでこだわっているのもポイントでして。今回は、参加者の子どもたちに3点をお渡しし、キッズインターンに臨んでもらいました。

〈リーフレット〉
-shipプロジェクトのことはもちろん、キッズインターンの当日の流れについても説明しているリーフレットです。

〈オリジナルノート〉
キッズインターンの最中に気になったことなどをメモしておくノート。
このノートは夢スポーツのご担当者さんのアイデアから出たものですね。

〈実施レポート〉
キッズインターンは子どもたちにとって貴重な経験、インプットの連続。その記憶をしっかりアウトプットしておいてほしいという思いから、レポート制作にも取り組んでもらうことに。後ほど、実際に子どもたちが仕上げたレポートをご紹介します。

● お仕事体験ツアーへ

当日の参加者は、今治. 夢スポーツとカオナビ、それぞれの社員のお子さんたち。イトコ同士だと言う睦生(むつき)くんと莉央奈(りおな)ちゃん、そしてサッカー少年 大洋(たいよう)くん、お茶面ないち子ちゃんの4名です。

マネージャーさん

クラブハウスに入ってすぐに向かったのはホームロッカー。そこでは、ユニフォームやドリンク、ボールの準備など、選手に関わる業務全般を担当するマネージャー・篠原さんにお会いしました。

普段は入れない場所だけに緊張する子どもたち。インタビューからスタートしたのですが、事前に用意してきた質問も緊張でうまく話せたり話せなかったり。

そんな様子を察してか、篠原さんが「ピッチにも行ってみよっか!」と、当初は予定になかったピッチ見学までできることに。

やはりピッチに出てみると、みんなワクワクした表情に早変わり。
状況に応じて機転を利かせる、そして何よりサービス精神。篠原さんのプロフェッショナルさがありがたかったです。

アナウンサーさん

続いて向かったのはプレスルーム、試合後の記者会見を行う場です。そこでは、試合の実況を行っている、愛媛朝日テレビの村上アナウンサーにお会いしました。

ここでもプロによる全力のサービス精神に出会いました。

初めは、取材時の心がけなどを中心にインタビューをしていたのですが、実際の試合中はどういう風に準備をしているのかという話題に移ると、こちらも急遽、村上アナ秘伝の実況ボードを見せてもらえることに。

ボードの詳細は秘密とのことでボカしています

キックオフ2時間前にスタメンが発表された後、事前に集めた全選手分のデータを確認、整理すると話す村上アナ。実際には、選手データを記載した紙をフォーメーションがわかるようにボードに貼って完成させるようです。

タブレットなどを駆使しているのかと勝手に思っていたのですが、紙であれば試合中の選手交代の際にもペタペタと貼り直してスピーディに対応できるのだとか。試行錯誤の末に編み出したプロのワザ?を見た気がしました。

あの、お方にも…

クラブハウスでのお仕事体験を終え、今度は外へ。元々、みんなで集合写真を撮ってから、次のプログラムに移ろうかと思っていたのですが、ここでついに!と言いますか、満を持してと言いますか、岡田武史会長に遭遇!

実は岡田さんに会えるかどうかは、確約できてなかったんです。サッカー好きの大洋くんからは事前に「岡ちゃんに会いたい!」とリクエストをもらっており、それを叶えてあげたいと夢スポーツさんにもお伝えしていました。

ただ、、
「岡田は神出鬼没でして…スタッフでもなかなか…」と。

「会えたらいいよね」なんて言いながら歩いてたらまさかの遭遇でした。スタッフとしてもホッとした瞬間でした笑

カメラマンさん

最後は、スポーツフォトグラファー 宮田さんへのインタビュー&お仕事体験。

実は、宮田さんには前回のキャリアオーナーシップの際に撮影をお願いしており、付き合いもあったことから、私たちスタッフもカメラマン体験は楽しみにしていました。事前の打ち合わせでも、宮田さん側から子どもたちをどう楽しませよう喜ばせようと様々なご意見をいただいており、自分たちのプロジェクトながら、このカメラマン体験を受ける子どもたちは幸せだなぁと思っていました。

1の質問に100で返す宮田さん。
インタビューをする子どもたちも宮田さんも楽しそうでした。

実際にこのカメラマン体験は許可を取って、ピッチ脇に入らせてもらっています。元々、観客席とピッチの距離が近い里山スタジアムですが、さらに選手たちに近い位置でカメラマン体験ができ、子どもたちも満足そうでした!

● 参加者からのレポートも公開します

タイトルにも完全オーダーメイドと謳い、自信たっぷり風にキッズインターンシップを紹介してきたわけなんですが、実施後、子どもたちがどれくらい満足し、“はたらく”についてどこまで興味を持ってくれているか、スタッフとしては正直不安でした。

そんな中で、子どもたち自身がその時感じたことを、しっかりとアウトプットしておくことが体験の締めくくりとしてふさわしいと思い、手間にはなってしまうのですが「たいけんレポート」の提出もお願いしていました。

どんなレポートが上がってくるのだろう。
夏休みの自由研究の提出を待つ小学校の先生もこういった気持ちなんでしょうか。不思議な気持ちで待っていました。

…結果、そんな心配は吹き飛びました。
むしろ、そんな心配をしてたことが失礼でした。

子どもたちそれぞれの個性や視点が散りばめられた、素晴らしいレポートが届きました。サッカーの試合では、その裏であらゆる人たちが働いています。子どもたちは、スタジアム探検を楽しみながらも、お仕事体験の一つひとつから”はたらく”ことへの興味深さを感じてくれていると思いました(学校の先生もこういう風に感動しているんですね)。

以下、許可をいただいた上で、参加者皆さんのレポートを公開します。

● 最後に

今って便利な世の中だと思います。たいていのことは、オンラインでできる時代ですし。

ただ、今回感じたのは、
”未知の場”で”未知の体験”をすることはきっと、記憶に深く刻まれ、その人の今後の成長にも影響を与えるのではないかということ(言い過ぎでしょうか)。

次世代を担う子どもたちが、これを機に”はたらく”に興味を持ってくれたのであれば、実施した甲斐があったと思います。

● 次回は!

次回は、またカオナビ デザイン組織連載に戻りまして、このnoteを運営しているブランドデザインチームについてご紹介します。カオナビのインナー・アウターブランディングを日々どのように生み出しているのか、お聞きできればと思います。

ではまた、気軽にお越しください〜!
よろしくお願いいたします。

カオナビ コミュニケーションデザイン室
kaonavi404編集部