【創作小説】まわれ!今川やきくん!日本の巻(11)
「あ…!」
令和でレコードを大ヒットさせ、昭和のたいやきくんのように 神になりたいと ずうずうしい妄想から我に返った今川ダンボござる。
そもそも 令和でレコード制作出来るのか?
まぁ…よい。
「『あ! 』じゃないよ!今川やきくん!」
「じゃ、へ!」
へ でもない。
そういうことじゃない。
「それでな!オレが たいやきくんに 仲直りを勧めたら たいやきくん、 『♪ う・み・は!広いぜ!心が は・ず・む!』って、歌ったんだ」
「ほほーう!さすが神でござる!きっと、桃色サンゴも 神を拝んでいたんだろーなぁーーっ!」
拝んだんじゃない。桃色サンゴは眺めていたんだ。しつこい今川ダンボござる…。
「だからオレ!『海の中は楽しいけど、でも、やっぱり ケンカしたままじゃ良くない』って、ケンカしたオジちゃんがいる お店の近くの川まで連れてってあげたんだよ」
「え!ああ!うんうん!そうでござるか。それは 良いことをしたもんだ!でござるよーーーーっ!」
「そ、そう?…だよねー!」
「そう!そう!そうでござるぜーーーーーっ!そうじゃなきゃ!神は 釣りしてるオッチャンに 食われちまうんだぜーーーーっ!!」
神さま、釣り人に食われる…。って…そこどうなの?
「そ、そうなの? たいやきくん食われちゃうの?じ、じゃあ!オレはたいやきくんを救ったんだ!」
「シャケ殿!素晴らしいでござるよ!やっぱシャケすげーーーーーーーっ!!」
「あ、ありがとう!なんだか照れるな…」
「実は シャケ殿が神なんじゃ……? ああ!!そーだ! オレは いいこと思いついたぜーーーーっ!!」
「な、何? いいことって…?」
続く
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