【創作小説】まわれ!今川やきくん!日本の巻⑵
日本の とある上空。
パタパタ。パタパタ。パタパタ。パタパタ。
「♫むわぁ〜いにち むわぁいにち ぼぉくらは テッパン にょお〜ぉ♫」
「♫ぺっぺぺーっぺ♫」
「♫うぅえぇで!や・か・れ・て!やになっちゃうよぉ〜♫ …っと、くりゃ!」
「♫ぺぇ〜っぺ!…っぺ、ぺ!」
パタパタ。パタパタ。パタパタ。パタパタ。
「さあああ!ぺーよ!」
「ぺ!」
「ついにっ!!」
「ぺっ!!」
「この下に見えてる ちょっと大きな川を越えたら オッチャンの今川焼き屋が見えて来るぜーーーーっ!」
「ぺぺーーーーっ!」
「おおお!!懐かしいなぁ!!どのぐらいぶりだろーか!?」
そうだな…。この連載、始まったのが、昨年の5月だから…約一年半ぶりくらいじゃないか?
その間、半年ぐらい 行方をくらましてたがな!
ガハハ!
「ヒ…ヒ、ヒナちゃんは…い、今でも オレを覚えていてくれてるだろーか……」
「ぺぇ…」
ん? なんだ…?今川やきくん。急にしおらしくなって…。自信が失くなってしまったのか…?
あ!そうそう。今川やきくん。
初めは初恋の女の子、ヒナちゃんに好きになってもらおうと、世界のお菓子と勝負しに回ってたんだっけ‥。
世界一のスイーツを目指すために…。
そーーだった。そーだった。ガハハ!
パタパタ、パタパタパタ。
「うーんにゃ!大丈夫ださ!なーんてっ!たって!!オレには この!イギリスで貰った 王室の青いリボン… “ ロイヤルブルーリボン ”の土産があるからな!!ガハハ!」
「ぺっ!!」
それか? それを頼りにしてるのか?
ガハハ!ハ…。
「し、しかし…しかしなぁーーーー!」
「ぺぇーーーー?」
「うーむ…。初恋…。恋って…恋って……。え?あ…あそこにっ!あそこでっ!コ、コイがっ!!泳いでるぜーーーーーーっ!」
「ぺーーーーーーっ!?」
「あ!!ああっ!あ、青いリボンがーーーーっ!」
「ぺっぺーーーーっ!」
ヒラヒラ。ヒラヒラ…。ヒララ〜。
続く
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