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でもでも行進 〜素直な気持ちは、どこ行った?〜

何のアニメだったか
蛇口からカレーが出てくるなんて夢のよう
まさに『カレーは飲み物』じゃないか!
面白くない!?

小さな子どもならば
これを「面白い!」と笑うだろうし
少し大きくなると
「でも、ご飯がないとなぁ」とツッコみ
もっと大きくなると
「でもでも、衛生的にどうなの?」と冷めて
大人になってしまうと
「そもそも、費用対効果は?」と
身も蓋もないことを言い始め
挙げ句の果てには
「導入されてから考える」
なんてデモンストレーションまで要求しちゃって
でもでもでも、のデモ行進。

…あのね?
面白いかどうか、を聞いたんだよ?

蛇口カレーに限らない。
大きくなるほど「でも」が増える。
その「でも」は、一見建設的で、
常識という名の「壁」を建てている。

面白い発想とは、
警戒すべき不安要素になるらしい。

そのくせ、変化のない日常に
不満を抱いたりするらしい。

みんな、本当に不器用だ。
僕もそう。
「もっと素直に生きようぜ」
って言いたいだけなのに
でも、500文字くらいになってる。

成長しているつもりで、
超簡単なことが言えなくなっていく。
基礎がない応用なんて使い道が無いな。

でもでもな毎日は、
社会の理不尽に耐えている証拠でもあって
なんでもかんでも認める訳には行かないけれど

笑いたい。でも恥ずかしい。とか
泣きたい。でも我慢しなきゃ。とか

たまには、「でも」を忘れてみようかな?


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