母との会話
12/16
今日は一日フル仕事で、ほんとよく働いた!
肉体労働だからか、身体のあちこちが痛い。
眠くて仕方なかったけど、頑張って所属しているオーケストラの稽古に行ったら、逆に眠れなくなってしまった…
今は日付変わった深夜。
昨日は仕事帰りに実家の様子を見に寄り道。
LINEが何日も既読にならないから、何かトラブルかと思い行ってみたら、実際、携帯が壊れて色々上手くいっていないらしい。
設定とか困ったら、夜には家に居るから来てね、と言ってみた。
実家は徒歩圏内。
20代から30代の頃は折り合いが悪くて、正月と盆と、せいぜいGWくらいしか両親に会わなかったのに…
いつの間にか私の方が大人になった。多分。
ところで、母の3冊目の小説が、予定では来年2月に幻冬舎から出版される事になっている。
(母は小説家)
でも、出版社の編集部の方で調整に時間がかかっている様子。
だから、いつになるか分からない。
「どんな内容なの?」
と聞いたら、やっと教えてくれた。
父と結婚して苦労続きの母…
今は認知症の夫(私の父)を介護しながらの生活。
散々苦労させられた人の介護を、なぜ自分がしなければならないのかと、葛藤する日々がテーマだそうだ。
「現代的な話で良いじゃん!」
面白そうと思う。
ほぼ、実話なのは分かってるけど。
小説の中に出てくるらしい…
私の結婚式の事も書かれているのかも?!
その話をしだした。
実は、私の結婚式の日は、式が終わった後に両親は離婚届を出す予定の日でもあったらしい。
弁護士だった伯父から用紙ももらい、準備していたそうだ。
ところが結婚式当日、
式が終わると、うちの人は自分の家族のところに行ってしまい、
私は一人廊下に取り残され、不安な時間を過ごしていた。
(その事はよく覚えている。私は見合い結婚だった)
それを見た母が私の事を不憫に思い、私のところに行こうとしたのを、父が母を捕まえて止めたそうだ。
その場で崩れ倒れてしまった母は、何日も寝込み、離婚届を出しそびれてしまったそうだ。
……まあ!そんなことが!
と
笑ってしまった。
両親の結婚生活は苦労続きだったし、
だから子供時代の私も巻き込まれて苦労続きだったし…
結婚してからも、母の心配は当たりだった、と何度も思いつつも、
でも帰る場所も無いと…
長い年月をかけて、頑張って私なりに作って来たのが、今の私の生活だ。
結婚って、やっぱり縁なのかなぁ。
そんな話をして帰ろうとすると、
玄関に紙コップで作られたサンタがあった。
「あら、かおり、お土産?」
「え?」
「ああ、父さんかぁ。
デイケアで作ったんだね」
「可愛い!」
色々あっても、ふと和む瞬間。
文章が誰かの心に響いて、それが対価になって、それを元手にさらに経験を積んで文章など色々な表現で還元出来たらと思い続けています。 サポートお待ちしております♪