今日のアウトテイク#57(日曜無料版)「コワーキングにおけるQRコードのカシコイ使い方 ほか」【メンバーシップ特典】(2024-01-14)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」

※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。

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日曜版も軽く、のつもりだったが。


#今日のBGM

ある意味、ぼくの音楽的嗜好(思考)を決定づけたとも言える、1964年リリースされたアルバムの1曲め。これでDylanにハマった。それ以来、ずーっとハマってる。

生前、Dylanを聴いた父は「なんや、お経みたいやな」と言った。その時は「判っとらんな、オッサン」と思ったが、判ってないのは自分だった。

ディランの歌は、まさに、お経だ。

#今日のコトバ

"いろいろな店主から話を聞いてみると、本を棚から抜いて、それを同じ場所へ戻す仕草で、その人が本当に本を好きなのかどうかが判るらしい。"
(松浦弥太郎『本業失格』)

#コワーキングにおけるQRコードのカシコイ使い方

時々引き合いに出すCat Johnson氏は、コワーキングマネージャーのためのコンテンツマーケティング講座やサークルを主宰していて、ワーキングコミュニティの運営ノウハウについていつも貴重なインサイトを示してくれる重要人物。

過去にも何度か取り上げていて、この記事では、大きな組織ではなく、小さくとも独立した運営スタイルを持つコワーキングのオペレーター(マネージャー)のことを「Indie Operators」と呼んでいたり、

そういうコワーキングを「Indie Coworking(インディー・コワーキング)」と呼び、ユニークな魅力にあふれているコワーキングこそが、コワーキング本来の価値を生み出し、ローカルコミュニティとして地域社会に不可欠な存在である、と説いたり、

『ミシュランガイド』を例に、コンテンツマーケティングにおけるヒントを授けてくれたり、

と、何かと勉強になることが多い。

そのCat Johnson氏が、コワーキングでQRコードを使うカシコイ方法をシェアしてくれてたので、共有する。

QRコードは一つのマーケティングツールであり、マーケティングは言うまでもなくコワーキングマネージャーの仕事。そのへんはこれを参照。

例によって、DeepLで雑訳。「?」と思ったら原文をあたられたし。

QRコードはコワーキングスペースのマーケティングに最適です。

コワーキングスペースでQRコードを使う20以上の賢い方法をご紹介します。

1.レビューリンクを残す

この投稿のきっかけは、地元の貯水池を訪れたときのことでした。ボートのレンタルや軽食、グッズを売っている建物の外に、グーグルのレビューを残すためのQRコードが書かれたサンドイッチボードがありました。天才。面倒な手続きもなく、覚えておくべきURLもなく、訪問者が帰宅してレビューを残すのを待つこともありません。興奮冷めやらぬうちに打って出る見事な方法でした。この戦略は、コワーキングスペースでも間違いなく使えるでしょう。

2.新入会員向けFAQ

新メンバーの加入は、新メンバーにとってもあなたにとっても負担の大きいものです。たくさんの署名、同意書、フォーム。会員はすべてを読んでいるわけではありません。QRコードをスキャンしてFAQを閲覧できるようにしましょう。

3.Wifiネットワークとパスワード

ゲストに無線LANのアクセス情報を伝えたり、メールで送ったり、無線LANのホワイトボードを見させたりする必要がないことを想像してみてください。QRコードを見せれば、すぐにログインできます。

4.会員規範

メンバー規範はありますか?あなたのスペースやコミュニティで何が許容され、何が許容されないかについてのガイドラインをご存知ですか?もしそうでないなら、早急に導入すべきです。そして、エントランス、キッチン、電話ボックス、トイレなど、よく訪れる場所にメンバー規範のQRコードを設置しましょう。

5.イベント登録

参加表明が必要なイベントを主催する場合、QRコードを使えば、会員やゲストに簡単に参加表明をしてもらえます。また、講演者やトピックなどの詳細情報にリンクすることもできます。

6.イベント参加者のEメールキャプチャ

コワーキング・スペースの運営者がよく犯すミスのひとつに、イベント中にゲストから何の情報も得られないというものがあります。ツアーに参加できることや会員になれることをさりげなく伝えるだけで、焦点が定まっておらず、戦略的ではありません。QRコードを使ってEメールを取得し、スペースに関する情報を共有し、ゲストにまた来る理由を与えましょう。

7.パートナー資料

あなたのコワーキングスペースに関する看板や広告、チラシを掲示するパートナーや協力者がいる場合、それらの資料にQRコードを貼り付けましょう。人々は、後であなたのスペースについて調べたり、フォローアップしたりするよりも、興味を持った瞬間にクリックする可能性の方がはるかに高いのです。

8.イン・ユア・ウィンドウ

レストランの外で、窓を覗き込んだり、メニューを見たりしながら、その店が自分に合うかどうか悩むことがあるでしょ?あなたのコワーキングスペースの外でも、人々は同じことをしています。あなたのスペースの外、または外に面した窓にQRコードを貼って、彼らがあなたのスペースやコミュニティについてよく理解できるようにしましょう。これは、あなたのスペースの良いところを一目で伝えるチャンスであり、あなたのコミュニティに最適なメンバーを惹きつけるチャンスです。

9.スペース使用例

会議室、イベントスペース、デイ・オフィス、オープンスペース、ポッドキャスト、メディアルームなど、コワーキングスペースの利用例を紹介しましょう。これらは、各エリアの近くに個別に掲載することもできますし、スペースの面白い使い方をまとめて掲載することもできます。

10.あなたの空間のアート

あなたのスペースにアートはありますか?ファースト・フライデーや地域のアート・ウォークに参加していますか?アーティスト(と好奇心旺盛な会員)のために、作品の近くやスペース/展示の前面近くに、彼らのウェブサイトにリンクするQRコードを作成しましょう。

11.ダイレクトメールはがき

ダイレクトメールはまだあります。コワーキングスペースのような超ローカルなビジネスでは、ローカルなダイレクトメールを送ることが有効かもしれません。魅力的なオファーやフックを用意して、読者にQRコードをクリックしてもらい、あなたの活動や支援方法についてもっと知ってもらいましょう。

12.建物または近隣地域に関する情報

あなたのスペースは、興味深い建物や歴史的建造物の中にありますか?近隣に魅力的なストーリーはありますか?建物自体も含め、興味深い特徴にQRコードを設置しましょう。私のような歴史オタクはこのようなものが大好きですし、訪問者やゲストとの会話のきっかけにもなります。

13.タグエレクトロニクスマニュアル

これは天才的です。あなたのスペースにあるすべての電子機器やハイテク機器に、マニュアルへのリンクを貼ったQRコードを作りましょう。あなたのスペースでハイテク機器の故障に悩まされるのは最悪なので、トラブルシューティングが簡単にできるようにして、最悪な状況を減らしましょう。

14.地元企業とパートナー

あなたの会社を含む、おすすめの地元企業のラウンドアップを作成し、それにリンクするQRコードを作成します。そして、そのコードとラウンドアップを紹介した企業に配布します。企業はリソースに含まれ、大声で叫ばれるのが大好きで、おそらく顧客やコミュニティとコードを共有するでしょう。

15.ソーシャルメディアリンク

「InstagramとLinkedInでフォローしてください」という看板やホワイトボードの代わりに、あなたのソーシャルメディアアカウントにリンクするQRコードを作成し、人々があなたとつながり、投稿にあなたのスペースをタグ付けするための摩擦のない方法を提供します。

16.会員フィードバック

特定のトピックやアイデアについて、メンバーから直接フィードバックを得たいですか?QRコードを掲示しましょう。例えば、今度のメンバー・パーティーでどのようなデザートを食べるか、次のランチ&ラーニングの講師は誰にするか、といった投票ができます。投票やアンケートに直接リンクすることもできます。

17.提案フォーム

会員がスペースに望むものは何でしょうか?QRコードを渡し、提案をしてもらいましょう。コードはアンケートやドキュメント、その他の回答収集ツールにリンクさせることができます。

18.無料ダウンロード

人々はフリーペーパーが大好きです。あなたのスペースを訪れた人と共有できるリソースやツールはありますか?QRコードを使って彼らのEメールを取得し、フリーペーパーをダウンロードしましょう。

19.会議室の予約またはデイパスの購入

もしウェブサイトから会議室の予約やデイパスの購入ができるのであれば、スペースの外にあるQRコードを使って、通りすがりの人に予約してもらいましょう。この戦略は、無料コワーキングデーのスポット予約にも使えます。

20.地域イベント

あなたのマーケティング戦略に、キャリアフェア、ネットワーキングイベント、ファーマーズマーケット、ミートアップ、カンファレンスなどでの対面でのつながりが含まれるなら、QRコードを使って、ウェブサイト、ランディングページ、特別オファーなど、どこにでも直接誘導しましょう。

21.会員ランチメニュー

店内や店外で会員ランチを行う場合、QRコードを使ってメニューにリンクし、会員に選択肢を知らせましょう。

22.イベント一覧

あなたの地域でミートアップやイベントがありますか?QRコードを使って、来週、今月、四半期のイベントリストを表示しましょう。QRコードはスペースのあちこちに設置できます。リンク先のリストを一度更新すれば、コードをスキャンした人はすぐに新しいリストを見ることができます。

*****

QRコードは単に情報を一方的にプッシュするだけでなく、相互のつながりを作った上で、レスポンスを得る、つまり双方のコミュニケーションの入り口としては大変有効だ。なにしろ、URLを打ち込まなくてもいい。特にスマホの場合、この作業が非常に煩わしい。それをスキャンだけで済ませられるのは画期的。

そのプロセスをショートカットできれば、あとは上記にあるようなアイデアを生かしたコンテンツを用意しておくだけだ。この連携のスピーディさが離脱を防ぐ。ついでに人手もかからない。

ちなみに、QRコードの生みの親は日本の自動車部品メーカーであるデンソー社で、1994年のこと。

当初、同社と発明者である原昌宏氏は、QRコードをさまざまな分野で活用してもらうべく、出願した特許を完全に開放し、あえて技術特許使用料を取らないことにしたという。そのおかげで、今や世界中で利用されるようになっている。立派な方々です。

日本のコワーキングでは、QRコードをここまで有効に使っているところは、まだないかもしれない。一見、アナログチックだが、シンプルであることが成功に導く例は多い。ちょっと考えてみてはどうかな。

で、うまい利用方法ができたら、共有しよう。

ということで、今日はこのへんで。

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