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読書記録『もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓』

これ、料理研究家の土井善晴先生のご本が好きな人は好きな本だと思います。

『もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓』
(稲垣えみ子著/マガジンハウス/2017.9)

時代劇の食卓を参考に、レシピ本&冷蔵庫不要でおいしいご飯を食べて暮らす女性による、人生アドバイス本です。

料理は、自由への扉だ!
だから自分で自分の人生を歩みたければ、
誰もが料理をすべきなのである。
男も、女も、子供も。
自分で料理をする力を失ってはいけない。
それは自らの自由を投げ捨てる行為である。

(あとがきより)

具体的なレシピはなく、その代わり一度覚えれば一生使える食生活の智恵がたくさん載っています↓

●ごはんはどんな鍋でも炊ける
●味噌を湯で溶く、究極の1分味噌汁
●最強の出汁が出る、干しエノキ
●旬の野菜の食べ尽くし
●ぬか床は最高のお抱え料理人
●塩味グループの調味料で万全
●アフロ式10分クッキング

雑にまとめれば、「ご飯と味噌汁と漬物、あとは厚揚げとかあればもう最高だよね」という本ですね。ものすごく既視感があるなーと思ったら、土井善晴先生の本がそんな感じだったことを思い出しました。

既視感を感じた土井善晴先生の本はこちら。

どちらの本も、「日々の食事はもっとシンプルで大丈夫、それで十分おいしいし栄養あるし満足できるよ」と伝える内容です。

確かに、日本人は毎日ハレの日とはいかずとも、それに準じた華やかな一汁三菜を食べている、もしくは食べるべきだと考えている人が多いような気がします。

作る方はレシピの複雑な手順や大量の調味料に振り回されくったくた。食べる方も正直胃が休まらないんじゃないでしょうか。糖尿病とか肥満とかも怖いですし。そう考えると、合理的な食事提案の本とも言えるかもしれません。

特にこれから自炊を始めるぞ、もしくは自炊をがんばっているけど疲れてきた、という方は、一読すると肩の力が抜けますよ。ぜひどうぞ。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

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