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99%意味ない!?「1ヶ月間の男性育休」

「1ヶ月間の男性育休」「男性育休の取得率100%」。
最近、企業が競い合うように男性育休を推進しています。
しかし私は、目的が曖昧な男性育休制度は99%意味がないと思っています。

❶そもそも母親は24時間365日休みがない

赤ちゃんが生まれると、今までの生活が一変し、人生で体験したことのない大変な生活になります。
特に母親は大変で母乳やミルクをあげたり、もく浴したり、寝かしつけたり、赤ちゃんのお世話を24時間しなくてはなりません。
父親も手伝うことができますが、やはり母親のお世話の方が上手だし、赤ちゃんもお腹にいた頃から声を聞いていたので、安心できます。
それでは、母親の次が父親かというと、そうではありません。
子育て経験のある、祖母の方がやはりお世話が上手です。
母親も父親より、母方の祖母の方が頼りになると思います。
そんな中、子どもの世話をしようと男性が1ヶ月間の休みをとっても、やることは限られます。
むしろ、母親が父親の昼ご飯を作る必要があるかもしれませんし、ゆったりスマホやテレビを見てくつろいでいる父親の姿を1ヶ月間見ると腹が立つのではないのでしょうか。
母親は1秒も休めないのに、父親が1ヶ月も休みがあるなんて。
それなら社会、家庭のために働け!と。
ちゃんと家事育児に参加する夫ならよいですが、家のことをやろうともせず遊んでばかりの夫なら、本当に意味がありません。

❷私が男性育休を取らなかったワケ

私は育休を取りませんでした。
というか、取れませんでした。
会社が男性育休を推進する前だったので、育休制度の説明すらありませんでした。
もし、男性が育休を取るなら、勇気を出して手を挙げる必要があり、周りの白い目を気にしなくてはなりませんでした。
私は、結果的に取りませんでしたが、それでも良かったと思います。
もし1ヶ月間も取っていたら妻に迷惑をかけていたかもしれません。
ただ、妻が子育てでめちゃくちゃ大変なのはわかっていました。
だから私は、なるべく残業や夜勤などの時間外労働を断りました。
子どもの世話をする為、毎日の定時退社を心がけ、自宅に直帰しました。
帰宅して玄関のドアを開けると、必ずといって子どもの泣き声が聞こえてきました。
私は、妻に今日の子どもの様子を聞いて、夕ご飯を食べると子どもを妻と一緒にお風呂に入れて、皿洗いし、子どもと遊び、寝る前に絵本の読み聞かせをしました。
妻に聞くと、1人での子育ては無理だった。
毎日早く帰ってきて、手伝ってくれて本当に助かったとのことでした。

❸男性育休の目的とは!?

私が考える男性育休の目的は、「毎日、妻の子育てをサポートすること」です。
子育ては1ヶ月では終わりません。
子どもが生まれてからずっと続くのです。
そして、男性育休は1ヶ月間の休みより「毎日、時間外残業をしない」制度にした方が良いと思います。
私は、毎日子育てを手伝う為、できるだけ残業せずに帰りましたが、それでもたまに夜遅くまで残業したことがありましたし、他の人がたくさん残業しているのだけど…と遠回しに文句を言われたこともありました。
子どもが手のかかる間、父親が毎日定時退社する制度があれば良いのに。と心から思いました。

❹制度があっても社会の考え方が変わらなければ意味がない

ただし、「毎日、時間外残業をしない」制度にしても、男性が妻の子育てを毎日サポートするという意識がなければ、これもまた意味がありません。
「子育て女性をサポートすること」をみんなが意識しなくてはなりません。
大変な思いをして命がけで子孫を産んでくれたことに感謝し、みんなでサポートして、みんなで育てた子どもたちという共通意識を持てる社会にするのです。
たくさんの人からたくさんの愛情を受けて育った子どもたちは、きっと素晴らしい大人になるでしょう。

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