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鉄と血の命日 ‐これ迄に立ち会った様々な”稼働終了””サービス終了”を振り返る-

あなたは、何かの”終わり”に立ち会った事はおありでしょうか。
そこに沢山の想いや人との巡り逢わせも重なった事はおありでしょうか。

△以前、サービス終了発表に伴い、”基本無料の難しさ”の観点含めかなりの長記事も公開しておりましたアプリ『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズG』。
その終焉はつい先日2024/1/11正午。
原作も好きで開始から追っていたアプリでしたので見届けておりましたが、その時刻と共に当然アクセス出来なくなり..またひとつ”そこに在ったはずのものが無くなった”ことに
ただ「ばいばい」と呟く他なかったのでした。

最初は単にその終了記事でもと思って書き始めていたところ
この機会にこれまで見てきた”終了”を幾つか振り返ってみる機会となり、中心はそこの諸々
むしろアプリゲーム以外の話が殆どとなりました。
宜しければ、ごゆるりとその諸々をお読み頂けましたら。



そもそも料金制であっても”終わる”中で、基本無料で何かを運営するということ

今となっては特にアプリゲームに溢れる”基本無料サービス”。
世の中どんなものであれ収益を得なければやっていけない訳で、売上が悪く経営が成り立たなくなればお店などが潰れたりするのと同じ話と言えます。
にも関わらず”無料”で利用出来るものに出会うと、「タダなんだー」ではなく「どうやって採算とってるんだろ..?」と私はまず考えてしまうものでした。

当然そうしたものはその中で上手くユーザーがお金を出したくなる仕組みを存在させているものです。
今回終わる『鉄オルG』はそこに疑問がありすぎて、母体はバンダイナムコという大企業/シリーズはガンダムというビッグネームであるがゆえに、実は人を集めるのが目的で他で収益を得る準備があるのかと思えば遂に開催されたリアルイベントも無料招待で物販も無しという異常さで、では安泰なのかと言えばこうしてサービス終了となってしまった訳で..。
(※この辺り諸々と先述の記事でも触れておりましたのでここでは割愛致します。

話を全般的なものに戻し、こうした仕組みはいつ頃から生まれたのだろうと調べてみると丁度詳しいnote記事を書かれていた方がおいででしたので参考までに2件引用させて頂きます▽

こうしたビジネルモデルが定着したのは、巨大な売上を出せる仕組みが既に構築されていると一見見えるからなのやも知れません。
成功している先人が居るからと形だけ真似てもそう簡単なものではないというのは、何事も同じで難しいものです。

自身でも幾つかアプリゲームをプレイしていますが、よく出来ているタイトルに出逢ってお金を落としたいと思っても、逆にどこでお金を払えばいいのかとなるものもありました。
無料でも遊び易いものは、人は集められても「この段階で満足出来るのにお金を払う理由」が視えづらくもなるものでした。
では逆にガッチリ課金しなければまるで楽しめないとなると、無料に価値を感じる人は離れていってしまいますし、払う気がある人でも圧力的に集金集金だけでは楽しめなくなってしまいます。
間口を広げ沢山人を集め楽しみを絶やさない年中無休の運営を”基本無料”で継続し続けた上で、”上手くギリギリもう少しのところなのでこれくらいは払っていいから楽しみたい”を設定し集金も続けられる形を作る手腕が問われるもので、かえって面倒な商品だなぁ..と個人的には思ったりもするのでした。

でも成功すれば、パッケージ商品のように一度販売して終わりではなく継続的な収益が見込め、現代ではほぼ誰もが持つ携帯端末をプラットフォームとしているため基本無料なら新規ユーザー参入も膨大且つ容易で、流行れば流行るほどまたその中から”課金ユーザー”を育てていけるという、確かに理に適ったものではあるのだろうなぁという客観性もまた解るものではありました。

(※因みにnoteも基本無料なんですよね。有料記事の手数料で成り立っているとの事なのですが、であれば尚、無料で記事を公開している身としては思うところもあるのでした(noteは広告が無いため、例えば他所であれば人が集められれば広告で収益を上げているのだろうから自身の記事もその一角になっているはずと安心も出来るのですが..。と余談ながら


”終了”の思い出 ‐料金制の物理筐体篇-

さて、何らかの終了体験としての自身の経験の発端は何だろうと思い返すと、スマホを所持していなかった頃、アミューズメントのゲーム筐体の終了というものを幾つか体験するようになったのがまずそうであったかと感じます。
基本無料云々の記事の始まりから少しズレはしますが、”それでも続かないことがある”の話と、単に”今はもう無いもの”を楽しんでいた頃の思い出話もしてみたいと思います。

昔の筐体ゲームは、”町のゲームセンター”から姿を消しても中古店で基板販売が行われていたりもして、個人でもそれらを購入しレバー等プレイ環境を整えれば自宅でまた楽しむ事も不可能ではありませんでした。
家庭用ゲーム機には今でもレトロゲーム移植が盛んに行われ、そうした選択肢もありました。

ですが今時のものは、サーバーとの通信を前提とした、言ってみれば物理ではあれどアプリゲームと同じ運営の仕組みがあり、”サービス終了”となればアミューズメントから撤去され中古販売なども現実問題在り得ません。
筐体が買取でなくレンタル契約になっている背景もあると、そうした場の担当者の方から直接伺った事もあります。

◇◆◇
個人的に一番大きかった経験は想い入れが重すぎてここでは割愛しますが
暫しコロナ禍もありアミューズメントに立ち寄らなくなっていた中で稼働終了が発表され、嘗ての経験と近い話を近年SNSで見聞したのがコナミの『オトカドール』でした。
この2015年稼働開始のタイトルは所謂キッズゲームの体裁ながら、当時どころか今でもそうした筐体では信じられない程のハイクオリティな3DCGグラフィックの作り込みと動き、キャラクター毎に作られたイメージソング歌唱入りのステージBGM、色変えと名付け程度ながらカスタマイズされたマイドールを様々にお着替えさせた上で回転や拡大縮小までさせて撮影を最後に行えそれがカードで擦り出され手元にも残せるという、何とも凄まじい熱量の籠もった作品でした。
(※コナミと共同で一部キャラデザやモデリングプログラムを担当した会社フライトユニットさんは、最近の著名作で言えば『あんさんぶるスターズ!Music』の3Dライブを作ったりしているところで、スマホ上で動く調整の上でのあの手腕は、オトカをご存知なかった方にもそのクオリティをご想像頂けるやも知れません

ただ、それを最大限に発現出来る専用筐体は数が限られていました。
同社の『ドラゴンコレクション』の筐体を換装流用した簡易筐体での流通も多く、それだとオトカの超CGでは画質を下げた上でも相当の処理落ちが発生しており、完全な魅力が伝わる人も限られる形でした。
また、”課金”をする事で最後の排出カードを✨キラ加工✨するという素敵な仕組みもあったのですが、それが可能なのも専用筐体だけでした。

私はこの簡易筐体で置かれている場所の多さが、売上の心配に繋がっていました。
ですがオトカはそれでも2022/3/31まで長期に渡って稼働を続けており、兄妹的タイトルであった同社の更なる長期作『オレカバトル』と共にその稼働を終えた為、言ってみれば大往生の形。売上不振などではなかったのだとは思われます。
簡易筐体でも使用するカード刷出用の専用ロール紙の生産終了や、使用通信サービスの終了に伴うものとの公式発表でありました。

家庭用移植希望の声もあれど、個人的にあの体験はあの専用筐体でしか出来ないものに感じました。
大人の背丈程もある筐体での縦型大画面表示で躍動する尋常ならざる映像と音楽を全身で浴び、排出されるその時その場だけの自身だけのカード。ずっと育てて来たマイドール達。
特に、マイドールに逢えなくなる事を心底哀しむユーザーを散見する度に私は痛いほどそうした気持ちを解り、少しお話をさせて頂いた事もあった程でした。
Switchでコナミが展開する『ソロモンプログラム』というオールスター的バトルゲームでオトカのキャラが(※因みに何と稼働終了でオトカ筐体では実装されたなかったアイディアだけのキャラまでこの機会にと実装されたり!)登場したりもしていて、でもやっぱり”そのキャラ”が懐かしい形であって、オトカ本編でもなければマイドールで遊べる訳でもなく。
..勿論、それだけでも息吹が続いているのは素敵なことなのですけれどね。

自身のオトカコレクションのほんの一部。ロケテストの頃からこの”ききな”と名付けた子を育てていたのですが、後に追加された子も含めドールタイプ全てお迎えしたくなり、最終的に全員を育てる形となっていたのでした。
横に書かれている呪文はオレカバトルとも世界観共通の魔法です。
お着替えは見た目で楽しめるオシャレ要素且つ、コーデの組合せによって使える魔法の強さやドール自体のステイタスが変わるというやりこみ要素も搭載されていたのでした。。

オトカの話が長くなりましたが、もっと前に筐体そのものの専用性で”終了”からもう触れられなくなったゲーム筐体の思い出も少し。

◇◆◇
2012−2014年に『超速変形ジャイロゼッター』という、スクウェア・エニックスの筐体がありました。
これはtvアニメも放送していたので作品概要を御存知の方もおいでやも知れませんが、車がロボットに変形し戦うという、まぁそれだけだとそんな目新しいものには感じられないかとは存じます。
が、この筐体を初めてプレイした時の衝撃ったら今でも覚えています。リアルに声出ました。

まずはドライブゲームのように筐体のハンドルを操作し車を運転するのですが、一定のところで戦闘に入り人型ロボットに変形する事となります。
ここで
何と筐体そのものが変形したのです..!!
びっくりしたびっくりした。。

変形はまず自身の手動!先程まで車を運転していたハンドルをガッと上に押し上げます。
そうすると平たく見えた横の広い部分が大きく口を開き、光を放ちながらロボ用の操縦桿がせり出して来たではありませんか。。。。
この体験は正に筐体そのもの以外で出来るものではなく、そういえば何か排出されたのでしたっけと検索してみるとカードが出ていたようなのですが、そこはそんなに個人的に重要ではないほどこの変形筐体に高まった思い出の作品でした。
(▽検索すると正にその変形の様子まで含め映像を遺している方がおいででした..!
スクエニ社内での撮影で、公認のものと思われます

◇◆◇
ゲーム的な好みとコレクション目的もあって当時ジャイロゼッター以上にプレイしていた筐体がバンダイナムコの『友情装着!ブットバースト』でした。2013−2015年稼働。
これは所謂ガンシューティングゲームで実際に自分が銃型のコントローラーを手に取り画面の敵を撃っていくものですが、本作の特徴的として魔物が封印されたバレットをその銃に挿し込む事で様々な効果を得られることがありました。同時に複数枚を装填出来ます‥!
そしてそのバレットがカラーラメクリア成形にキラシールという集めてワクワクなアイテムでして。。
プレイすると筐体から排出され、また次回それを使った新しい攻略を楽しめる訳です。

記事執筆中に何かこの前見たなと探したところ、何と現物一枚発掘しました..!
魔界ツッパリですってチュチューンちゃん。
裏側には詳細なデータやステイタスも書かれていてとても楽しい。
お部屋片付けて発掘する度ちゃんと纏めて残しておこ。。

どちらも2年程度と短く感じますが、特殊筐体且つ大きさがあり優先的に設置稼働をしてくれるところばかりではないのも終わりに至った要因のひとつかも知れないと、あくまで個人的な推察ながら。
因みに、今回触れた3つはあくまで”置いてあった頃にプレイしていて楽しかった”という記録であり、触れなかった重い想い入れの記憶やこの後に語るブラウザゲームのこととはまた色合いの違う思い出話でありました。


”終了”の思い出 ‐基本無料のブラウザゲーム篇‐

今時はWebサーバーとの通信を伴うゲームというとスマホアプリが圧倒的に中心ですが、そうしたものが無かった時代からPCブラウザ上でプレイ出来るゲームというものも多くありました。
この章で語るのは、そうした形で存在していた作品の話です。

◇◆◇
その中で、巡り合せのような経路で出逢った作品がDMMゲームスの『しんけん!!』でした。2015−2017年。
著名な刀剣モチーフゲームとして『刀剣乱舞』がありますが、その刀剣乱舞アプリ版がリリースされ名刀・三日月宗近が配布されるとの報にアプリを始め、存外気に入ってしまい、ブラウザ版と連携出来るとの事でDMMGAMESのサイトに飛び、そこで画面隅のバナーに表示されていたのが
『しんけん!!』でした。

最初は刀剣乱舞の女の子版かな?くらいの気持ちで試しに程度で始めてみたところ、予想外の悲壮さで導入で語られるとてつもなく心に迫るシナリオと壮大な音楽に、それでも前向きな彼女達の個性とそこに潜む闇に、一気に掴まれたのを強く覚えています。
司令である”いちこさん”が語る”彼女達の望み”に、始めたばかりなのに泣いてしまった事もまた。

刀剣乱舞の”刀剣男士”は刀そのものが人の姿に顕現した付喪神ですが、しんけんの”真剣少女”は表向きは”刀と縁を結んだ少女”
しかし、鍛冶場で刀を打つとそこには刀を携えたその子達が付随して生まれて来る訳です。
それは 何故か。
詳細な事はシナリオの中で重ねて語られていった事なので簡単にだけ言うならば、まず、彼女達は”人間”ではありません。
刀を打つ”魂鋼”から生まれた、人の形をした人ではない存在。
この手のゲームのガチャで同じキャラが複数人排出されるようなよく考えると謎の状況も、本作の中では”同じ少女が何体も生まれる”理由付けが存在していました。

ゲームユニットとしての話をすると、その子達は付随した刀の種類によって”間合い”や様々なステイタス差異を持っています。
バトル画面の基本システムは所謂タワーディフェンスで、戦闘開始からマップのマス目を考えながら配置しリアルタイムで指示を出し敵を討つ。強い子は配置する必要マスも大きく、障害物が配置されるマップがあると尚そうした制限になかなかに悩まされつつ、楽しんだものでした。

懐かしのスクショ発掘。
何故”真剣少女”と女性型ばかりかというこうしたゲームでの”そういうもの”に対しても、実は”真剣少年”も存在しており。
その成れの果てが例えばこの月山童子くんでした。

討伐に出す以外にも、彼女達は自身が暮らす”屋敷町”での任務をこなしてくれました。それによって屋敷町が育ち、出撃や鍛刀に必要な資源や熱量生成が可能でした。

基本無料であり、課金要素としては様々なアイテム購入。
なかなか上手い塩梅で設定されており、必要に応じて、また、応援として私もある程度課金していました。
ゲーム外でも、グッズ展開やコラボカフェなどの機会も展開されていました。

よく出来たシナリオ内で様々な深い物語背景を語りながら
ある日この世界はメタ的にも終焉を告げられます。
当時FLASHで作成されていたDMMGAMESの様々なタイトルがHTML5に移行する中で、移行出来ないタイトルが幾つも終了となったのです。
HTML5移行は単なる移し替えでなくほぼ作り直しに近いと伺います。
その資金力/現状そうしてまで残すかのDMM側の判断、そうした線引があり届かないものが消えていったのだと思われました。
しんけんも、その一つでした。

こうしたものが終わる時、ストーリーは最終章を描き区切りをつけて、運営から「今迄有難う御座いました」として閉じられる事が多いかと思われます。
しんけんは
全てのユーザーと、其が育てて来た真剣少女達に
”磐戸の約束”
物語として”再会”を強く強く、綴ってくれたのでした。

最後の最後に”蔵”の中に、プレイヤーの分身である”刀匠”も真剣少女も、全てを収め、
「いつかきっと、迎えに行くから..!」と司令は外に残り。

終了日時の2017/9/29正午、桜が舞い散る我が屋敷町に推し真剣少女を配置し、ブラウザを開いたままにして閉じられず。
その内自動更新がかかったのか暗転と無音が訪れアクセス出来なくなったのですが、そうして真っ暗になったあの世界は、メタ的にもいつか開くやも知れぬ蔵の中と感じられてまた泣いてしまったのでした。

傘の少女は”五月雨ごう”。
江の刀・五月雨江の鍛刀で生まれた真剣少女です。
もじりのようでありながら、これは彼女達が未来を視る上で必要な”人としての名前”だったのかも知れません。
(因みに後ろの子はにっかり青江からの”青江にか”ちゃんです。鬼強で弊屋敷町のエースでした。

..因みに、
それから丁度1年後、しんみりと個人的に一周忌漫画を描いて正午丁度に投稿したところ(※以下がその漫画です▽

‐おわり-

TLが騒がしい..?と遡ってみたところ、
何と同時刻に
"アプリゲーム『しんけん魁!!』"として再始動するとの公式の報が放たれていたのでした..!(※PVでは『しんけん!!魁』となっていますが商標か何かの関係でリリース時に変更となったそうです

この魁は2019/12/16にリリースされ実は現在も継続されており、何気にブラウザ版より長生きしている一見とてもめでたい状況なのですが
正直なところ開始から多くの”刀匠”もがっくり来てしまった程あまりに内容的に魅力ダウンダウンの簡素なものになってしまっており..。
リリース時は「まだこれから」と思っていたのですが、もう、4年ですからね‥。
それでも細々と続いているのは、大きく課金している一定層が居るという事なのでしょうか。

私も時折触れてはおり、それなりに新規真剣少女や新規シナリオ、配置制限を撤廃したバトル爽快感、スマホ用になった事による操作感の向上など悪くない面も色々ありはするのですが、
どうしても当時と比べての様々な物足りなさ
何よりアプリ版単体としても、ここくらいこうしないと新規さんも..と思うものすらずっと変わらず、その状態で”続いている”様子に何とも言えない気持ちを抱えてしまうので
だからと渦中で不満を零していたくはなく、少し遠巻きではいるのでした。

もしかしたらずっと”蔵”に想いを馳せる哀しく美しい思い出のままでいた方が良かったやも知れず(きっとゲームそのもの以上にあの”体験”も重く刺さっているのでしょうから..。そして言ってしまえば、今の屋敷町に居るのは”あの頃のあの子達とは別の個体”な訳でもありますし)。
とはいえ帰って来てくれたから色々とやり直せるやれる場が生まれてくれたのも事実でしょうから(だから、やってほしいのですが..)
難しいものですね..。

◇◆◇
実は同様の経緯を辿った体験がもう一つあり
それが、GMO GP→ココネに権利譲渡で現在新規アプリゲーム『NEW EDITION リヴリーアイランド』として蘇ってもいる
元々は2003-2019年の長きに渡り存在していた『Livly Island COR』でした。

この長期タイトル、歴史の長さからして触れられた方もかなりおいでであったのではないかと思います。
ブラウザ上で錬金術から生まれた不思議な生き物”リヴリー”を育成し、PCチャット経由で他ユーザーとの交流の場でもあった世界でした。
私個人はそれまでその機会が無かったのですが、終了の報に伴う、世界を畳む事への運営の細心の心尽くしに甚く感じ入り。
まだ今なら、その世界で”私のリヴリー”に出逢えるのではと、終了直前の2019/11/12に新規登録。その子は生まれました。

生まれたばかりのあの子。種は一目惚れだったプリミティブパキケ。
お洋服を買ってみたり島を飾ってみたり、様々なお世話をしている内に既にどんどん愛しくなり。。
他の島等へお出掛けしてそこの長年の蓄積を感じる子や島を視る度に
年単位でこの子達を愛でて来た人達の今の想いは….と感じたものでした。
(※因みにこの下の”スマホ版”とは、ブラウザと連携された、外出先で限定的にある程度お世話出来る機能のもので、CORのサービス終了に伴い同時に終了しております

終了と共にデジタル世界から消えてしまうのではなく、この子達はリヴリー研究所の人達が大切に大切にフラスコ内に眠らせて保管してくれることが、語られていました。
それ程の想いの集積が、あの場所には在りました。

終了日時の2019/12/26正午。その30分前から公式管理リヴリーの挨拶があるとのことで、ゲーム内に在る”グリンの丘”に集まった数多くのリヴリー達とそれを介した他ユーザー達に混ざり、私もそこに赴き、その”終わり”に立ち会いました。

当時その時の動画付きで呟いていました。
人差し指カーソルが添えてあるのがウチの子のお別れ時の姿。
既に穏やかに眠っていて、いずれ私達から姿が視えなくなったあと、研究所の皆さんが順次フラスコに大切に大切に、大切に収めてくれたのだと思います。
..自分で打ってて急に泣いてしまいました。
今も、素敵な夢を視ているかな..?
ありがとう

当時これを呟いた後に、動画に写っていた子達のユーザーさんのお一人からリプライ頂きまして。。
本当に、実際に色んな方とその大事な子達があそこに集っていたのだと感じたものでした。
そして
先程久々そのツリーを開いてみたところ、その方のアイコンは今でもその子の当時の姿で..。アプリの新リヴリーをプレイされている様子もなく。
また、沢山の事を感じてしまったのでした。

.。.:*

──2021/7/15 15時。
アプリ新リヴリーの配信が始まりました。
当初はリヴリーCORを大切にした上で今時のアプリとしての新機軸と運営の真摯さを信じて私も応援していた様子が当時の呟きからも伺えるのですが..。
結論から言えば現在既に訣別状態でアプリにも界隈にも触れておらず。

そこに”リヴリー”は居るものの、正直全てが別の世界でした。

薄々感じてはいた、リヴリーは添え物ペットとなり下がり、事実上ただのアバター着せ替えゲームとなっていること。
それでもそこは、言ってみればCORが収益を保持出来なくなったから終わってしまった側面も考えればある程度必要な事で、アバター”ホム”もCORから在った”通心”の具現化と理由付けもあり後付ではなく..と、只々あの世界と地続きな新しい世界を応援していました。
正直なところ、ホムで創作のウチの子を生成出来てシンプルにそのお着替えを楽しんでもいて、その子がリヴリー世界と繋がったとも感じていて、そうした補正もあったのだと思います。
ですがそうして応援している中で、運営のやることなすこと”炎上”が重なり、研究会配信内でも当時から関わっているはずのスタッフの一人が言う事にも色々とあり..。

致命的だったのは、次のような事への運営の対応でした。
あるユーザーさんがリアルの知人さんとアプリ内掲示板で交流していた際に、年配だった相手さんはネット感覚が薄かったのかある時うっかりその方を本名で呼んでしまったそうで。
ですが何故か、このアプリは双方書き込み削除を簡単には行えない仕様。
その方は当然運営に相談しますが、回答は「別に個人情報漏洩とまで言えない。削除出来ないので書き込む時はお気をつけ下さい」といった信じられないもの。
知人さんは「ごめんなさい、ごめんなさい」と自分の迂闊を悔いて塞ぎ込んでしまい、リアルでも蟠りが出来てしまったそうで..実際そんな事があれば仲が良いほどお互いに辛くなるのは想像に難くなく。
そして普通に削除対応してもらえればまだ傷は浅かったやも知れぬのに。
勿論告発を鵜呑みでなく私自身運営に問い合わせましたが、同様の回答で切って捨てられ状況を実感したのでした。
そしてその頃もうその方に対し界隈内で揶揄が起きたり逆に運営叩きの材料になっていたりで、全般的に離れたくなったのもありました。

ホムはあの世界では”通心しない限り只の抜け殻”です。
..お迎えしていた今回の種別”モノリヴリー”達は、収められる限りケージに収めおなかが空かないようにしてきました。
どうしても出しておく必要があるメインの子はいずれ放浪しどこかでどなたかにお世話になったり、その方が研究所に送りそちらで過ごすことになります。あの世界と共通なのなら、研究所では大切にしてもらえるはずと心配しないでおく事にしました。
今回のフレンドさん達への伝言を掲示板に残して、私は”新リヴリー”の世界に”通心”することはなくなりました。

そうなる前、新リヴリー配信2ヶ月記念で描いていた漫画を再掲しておきます。

おわり

新リヴリーは、奇妙なペット要素”も”あるアバター着替箱庭弄りゲームとして今後もそれなりに新規の方に遊ばれていくのではないかと思います。
嘗てのリヴリー種の実装を”人質”に取られた一部の古参の人達も、色々と言いながらも触れていくのかも知れません。

私は只々、今も静かにフラスコで眠る"あの子"に
想いを馳せるのみです。


”終了”の思い出 -アプリゲーム篇/記事切掛のばいばい鉄オルGを添えて-

私個人的にガラケーのガジェット感が好きで、板にしか感じないスマホを持つことが暫くなく。
実際持てば現代の必須端末であり、物理的にプレイ可能になったアプリゲームにも触れるようになりましたが、それまでもその手のモノの”サービス終了”の話は幾つも小耳に挟んでおり、どうしても”終わるもの”前提の敬遠感はありました。

実際終わりに立ち会ったタイトルも幾つかありはしましたが、そうして終わってしまえば何一つ形すら遺らないその無常さばかりが記憶に残っています。
何タイトルか触れようかと思っていましたが、ここ迄で存外あのように筐体ゲームやブラウザゲームの話を深くしてきた為にそれ以上の熱量で綴れる気はせず。
切掛の鉄オルG最終日の話をして終えようかと思います。
(気付けばもう一万字超えておりますし

◇◆◇
このアプリの諸々に関しては冒頭の記事で散々綴っておりますので宜しければそちらもご覧頂きたく。

最終日、とりあえず保留していた、終了発表後に追加されたらしきホーム背景を可能な限り交換しておりましたがこれがショップでは”背景11”といった名称でどんな風景か判らず。
何か最後までそういうとこだよ…..となってしまったのでした。

ピース交換にあったクーデリアさんも例によって特殊名称も無く小さな顔アイコンだけで、もう最後なので素材気にせずMAX交換して解放してみたところ良き絵柄で。
こうしてアプリ内に準備されていたものも潤沢でしたのに、そのアピールや入手欲誘導すら煽らず。
どのように採算をとって運営を続けていく算段であったのか、そこのプロデューサーレター読みたかったな..という変な振り返りにもなりました。

終了日時の正午を過ぎホームから遷移しようとすると「データ更新されました」の表示でもう何も出来なくなり。
本当に終わっちゃったなと、冒頭の「ばいばい」が口から出たのでした。

終了までの緩い目的としていたコーサコンプは、結局タギングさんがギリ来てくれたもののパルスタイさんとケンシャルちゃんを残し未達成となりました。
バッチさんと一緒に出撃させると相互に専用台詞あってとても良かったです(良かった
そしてプレイ開始当初は遠い蓄積報酬に思われたガンダムガミジン、今となってはこうして届いてしまっておりましたが、まぁ、終わりです..
最期のホームは始まりの少女と始まりのMSで。
処で端数残して終わりと思っていたレアメタル、これ有償の残だったらしく払戻手続きしなきゃの案内があったのですが
何かまだ鉄オルGに対してやれる事が残っていた感にちょっと嬉しくもあり(?

最終日に映像作品版『ウルズハント』のティザーサイトも公開されており

生まれてくれた新天地は潰えた訳でなく、物語はより良い表現環境へと移行し、プレイアブルとしてのキャラクターも例えばまた今後ガンダムゲームなりスパロボなりでコーサ編成を楽しめるなら御の字ですし。(※但し据置機を望みます..
良案だったシーンカードシステムはブラッシュアップしてそうした場で鉄オルGリベンジ的な開発して下さってもよい訳ですし(※アイディアの所在がどこにあったか次第なれど

後はほんと、こういうものをやるならどう課金を求めるかとかちゃんと考えて..という課題ケースにして頂ければと強く思う次第です。

あとその
『鉄オルG』の”G”って何でしたか..?というのはどなたか同様に疑問を呈しているをの拝見したことなかったのですが、
何でしたか。(※煽りとかでなく普通に質問です

◇◆
◆◇
切掛は鉄オルGでしたが、幾つかの”終了を振り返る”記事に出来た事は個人的に幸いでした。

あなたの見届けた”終了”も含まれていたでしょうか。
もしそうした振り返りにも触れられていたなら幸いです。

インフォメーション!(*˘︶˘*).。.:*

記事はここまでですが、
お気に召して頂けたならのおひねりを受ける為の帽子👒を用意致しました。
記事自体は無料公開のものですが、「良かったので投げ銭をしてあげよう」という方は是非ご支援頂ければ幸いです。。
(※続きの文字は御礼文面です

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