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新天地の終焉を避ける為の売上をどうすればよかったのか -"基本無料"の難しさ/鉄オルG終了に添えて-

以前書いた記事内でその魅力紹介にも触れていたアプリ『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズG』が2024/01/11をもってサービス終了となる事が発表されました。
ゲーム内のダンジョンやショップは毎月更新を重ねられていたため、11/1さて今月はと開いてふとお知らせタップしてその報の見出しがすぐ飛び込んできたものの
応援していた私ですら「まぁそうなりますよね..」と驚きもせずで..。
(因みに前夜・10/31 pm19時配信ほやほやのお知らせでした)

このアプリには魅力も問題も同居しており。
何が良くて何がいけなかったか、このタイトルの振り返りに加え
一般論としても基本無料の配信サービスで収益を得る事の難しさというか、そんな話をちょっと綴ってみる次第です。ちょっとというか1万字超えしてしまったのでお時間ある際にごゆるりと。
記事内のゲーム画像は全て自身のアカウントでプレイ中のスクリーンショットを使用しており、他から転載したものではない証としてidを入れております

※先述の記事で紹介していた、新規アニメーションまで含めたフルボイスで綴るアプリオリジナルの鉄血本編サイドストーリー、既にイベント後の視聴に必要な課金パスは販売終了となり、現在全て無料公開されています
このアプリで定期更新されていた、完全新作『ウルズハント』も元々アプリを入れるだけで全編視聴出来るものでしたので
これまでゲームは苦手等で触れておられなかった鉄血ファンの方も新規に気になられていた方も、この機会に年明け迄に是非ご視聴を。。(サービス終了後どうなるかは追って発表 ..後日映像化の報ありました..!が少なくとも配信済のものに関してはどうなるか現状不明ですゆえ

悪い話にも触れますので、まずは完全新作『ウルズハント』のワクワクする初期opでワクワクして下さい。。
本編も本当に面白く、これを支えられる課金形式をちゃんと構築してほしかったのですよね..(という記事でもあります

(🥠あとMS/PLT/SCというガシャ3カテゴリ10ずつ合計30連が現在サービス終了日まで毎日無料となっておりますのでそれ回して編成組んでみるだけでも楽しいかと。しかも育った状態で排出されるという、終焉前の激しい残り火です
(こうした籤引きにはガチャ/ガシャ双方の言い方がありますが、鉄オルGの使用表記に沿ってこの記事では”ガシャ”としております



基本無料で売上を出す事の難しさと、だからこそ考えるべきこと 1.パイロットユニット/リアルイベント

アプリゲーム等に所謂”課金”をされた事のある方も多いのではないかと存じます。
その目的は人によって様々でしょうが、私の場合はどのタイトルでも、ゲーム内で必要なアイテムやサービスへの対価として支払う”購入”方向が主でした。

こうしたものに多いガシャでお目当てのキャラを引くまで延々お金を突っ込むといった方向は、昔は多少煽られてしまった経験も自身であるが故に、かえってストレスにもなる面白味の無い単なるギャンブルである事を知っていました。
が、やはり一般的に一番売上に繋がるのはそこのようでした。

何にせよ『鉄オルG』はそれらがどうだったかです。
アプリゲームに限らず世の商業商品の存続に必要なのは現実問題何をさておいても売上。
”基本無料で遊べる中でどうお金を出させるか”というのはこうしたサービスの仕組み上避けて通れない大きな課題でした。

こうしたもので一番求心力を期待出来るはずのキャラクターユニットのメイングラフィックが全て嘗ての『鉄血』放送中等の版権絵や設定画の流用ばかりだった事は、リリース初期からの懸念材料でした
更にどれがどれなのか、小さなアイコンで一覧では顔だけがずらりと並ぶ中で複数ユニットがあるキャラでも差異はレア度やユニットID番号や性能だけで、ユニット名すら”同じそのキャラの名前だけ”というのは俄に信じ難いものがありました。
(※例えば同キャラのバージョン違いを多々実装するアイドルゲームなどでは、一見で惹かれる気合を入れた描き下ろしに加え、名前の前に二つ名を付けたり「○○ver.」として名称だけでもちゃんと区別されているのをよく見掛けて、それは判別材料というだけでなく「このキャラのこのバージョンを手に入れたい」とユーザーに強く認識させるのにも必要なのだと素人目にも解ります

所謂最高レアの”SSR”でもSRやRの同名キャラと見比べても別に特別感は無い見た目だったのもかなりまずく。
例えば重要なメインキャラのオルガ・イツカですら、SR→SSRの順で実装でしたが最初に実装されていたSRで既に良い絵を使っておりそちらの方が格好良く更に何故か性能も上で、その後に引いた”SSR”、”強いユニット”のはずがこれは何..?という事もありました。
”好きなキャラ”ではあれ、仕様としてこれで頑張って高レアで引き育てる意義は薄すぎるのではといった状況に危機は感じアンケートにも書いた事がありました。
オルガはその後にもまた別のSSRが幾つか出ましたが、また放送当時の雑誌の版権絵流用で”一応前とは別の絵”の同名の新ユニットを作って「新規パイロット登場!」とされても、それぞれ格好良い絵はあるにせよ全部同じ”SSRオルガ”な訳です。
(※属性や特性やステイタスなど内部性能は全て違いますので凝ってない訳ではないのがまた大きなズレを感じるというか..)。

お正月時期に”福袋”として素材等とセットでそのオルガの特別SSRが販売されたのですが、絵はやはり流用ながらその衣装は黒紋付袴という見た目の特別感は凄く、せめてこういう処..と思いつつ応援の意味も込めて3種あったセットの内中間価格のを買いました。
一番高いのを買えば一気に上限まで強く(所謂”完凸”)出来たのですが、そういう事じゃないよね..と。(普段があれでここだけにお金を出し過ぎても駄目だとも思ったのでした。結局流用は流用ですし..

最初は団長のオルガを前線に出す事への抵抗があったのですが、ゲームとして割り切るとまーレベルアップ台詞とか諸々カッコイイのですよ。。
因みにここで乗せてるのは強化し易かったウルズハント主役機ガンダム端白星の色違いですが、このアプリではこうしてLv.99にするとどのMSも劇中のルプスやルプスレクスのように目から残光を放つようになるのです..!
こういうの滅茶苦茶良くて、良い処も多かったアプリではあったんですよ

『ウルズハント』のキャラに至っては基本的に立ち絵の設定画から作られたユニットしかありません。
レンジー・ダブリスコというメイン新キャラの”新規SSR”が、その正面立ち絵にヘルメットとポンチョを被せて見た目の違いを出すといった事をされた際には、ユーザーもキャラも馬鹿にしてるのだろうかと当時正直軽い憤りすら感じた程でした
(※SNSで文句を言っても仕方ないので私は効果的なはずの意志表示として月額課金パスの購入を取り止めました(止める理由を書く欄もあったので願ったりでした

その後ストーリー内でヒロイン2人の水着姿での躍動感ある描き下ろし一枚絵が入り、ベタではあれここから切り取って新SSRで煽るのも商売として全然ありだと思っていたところ
実際に実装された水着ユニットは、今度は先述のレンジーの海パン一丁の姿だったのでした。

ちゃんと描き下ろせばそれも需要あるでしょうが、また設定画の棒立ち正面絵のパンイチという適当感で
”女の子の水着が入ると思ったら彼でした!””面白いでしょう??”と運営の誰かが考えたらしき以上のものが何も無く
初期から、そしてその当時もう限界的絶対的に抱えていたはずの売上の危機課題をどう思っていたのかなというか..。
珍しく”描き下ろし”を得た機会が入ってもこうなのでした。

因みにこの”ウルズハント”という特殊な”宝探し”の水先案内人である個性的な女性達は現在全員ガチャにパイロットとしても実装されているのですが、主人公ウィスタリオ担当のコルナル・コーサというその中でも特別感があって然るべき桃髪の少女はSRで先におり、そのSSRはまた正面絵に宇宙服であるノーマルスーツを被せただけというあんまりなものでした。
他の案内人達は全部SSRなので並べるにもですしというか
下に画像貼りますがこうしてよく見比べるとSSRコルナルさん僅かに表情違うんですよね..あの..そこで差異出すとかでなくあの................
(※ちな向かって左端の銀髪眼鏡の女性スライス・コーサさんも別で宇宙服SSRがあるのですが、そっちは完全に同じ設定画のレイヤー違いに見えます少なくとも目視判断程度としては

ふと組んでみた案内人部隊。改めてみると意外とこの3人しかウチ居ませんでした。来年1/11迄に揃うかな..?(終了までの目的出現ですがもう課金受付も閉じられておりますゆえミッションで石貯めるか毎日の無料に賭けるのみとなります
後日追記:ベローズさん来ました..!あと3人です
(ホームに置いてみたら担当の兄弟にベロすけ呼ばわりされてるのを気にしてたのが可愛かったのとプレイヤーに話しかけて来たのでびっくりした次第です
(個性と担当との関係性多様で非常に魅力的なのですよ水先案内人達。。こうして只正面絵を使った”ユニット”でなく気合入れた描き下ろしでガシャに入れればかなりの武器になったはずでした

例出しが長くなっているので一旦整理しますと
どこで売上を得るのか、それをどう考えていたのかについての、PLTユニット(パイロット:キャラクターユニット)に焦点をあてた話となっております。
その後半戦に入ります。

恐らく最前列に置かれたコンテンツは『ウルズハント』なのですが、予算と人手をかけて作られている新作映像作品は全て無料で視聴出来、宣伝効果としてもゲームアプリを入れた人のみと反響も限定的。
ではそうしてアプリに人を集めてゲーム側で上手く資金回収していくのかと思えば、課金求心意識は先述の通り。
これでは求められていたであろうラインの売上が得られるべくもないのは当然でした。

勿論ゲーム外で何かを売る方法もあります。

2023/03/10には『鉄の感謝祭』というアプリリリース後初のリアルイベントが開催されたのですが、tvシリーズの主要声優や主題歌アーティスト等も招く大掛かりなイベントで、さぁここで一気に回収するのかと思えば
アプリユーザー対象の無料招待イベントで記念グッズ販売なども一切無く..。

(後日アーカイブ配信あり私も視聴しましたがイベント自体はめちゃくちゃ良かったです。。(そしてその配信もオール無料だったのでした)。
兎角アプリに人を集めようという企画意図のようながら、大きなお金を動かせたはずのリアルイベントまでこれでは本当にどこでお金を回収するつもりだったのかアプリ運営というより企画側の大きな問題をずっと感じていたのでした。

記事内先述に触れたイラスト素材に関しても、アプリゲーム制作現場が手を抜いているというより最初からそうした材料限定で作らされている感も強くありました。
ゲーム中の各種UIも本編の映像を編集して作られているのですが、ただ流れているのでなくエフェクトや編集などこれが実にどれもかなり凝っており非常にアレンジセンスも感じる格好良いもので、作り込みと共に強い鉄血愛を感じる箇所もそこかしらにありはしました。
先述のユニットも絵柄は流用ではあれそれを今時の一枚絵だが例えば髪や服は揺れているように視える動きをつけていたり、戦闘中のカットインなどはウルズハントキャラも新規表情カットを作成され台詞もフルボイスで、与えられた材料や制限の中でそれなりに手をかけて作られている印象も同居していました。
結局の所予算を映像側に割かれており、ゲーム制作現場は相当無茶を強いられていたのではないかという印象のアプリでもありました。
(※最近の他のガンダムゲームをしておりませぬゆえ鉄血や月鋼キャラはスパロボ等からの流用であったらあれなのですが

リリース時から動作不具合は多く、未完成で見切り発車されてしまったのかと心配になるほど初期は常にメンテナンスに入っている印象が根付いてしまっていました。
リリース直後は私がまだTwitterに居た頃でやはり公式アカウントに貼り付いて攻撃ばかりする人も多かったのは観測しており、私同様楽しもうとする人もまたいらした印象ながら、そうした楽しもうとするユーザーがアプリを開いてもまた急にメンテナンスで何もさせてくれない訳で、当時私とて流石に応援が辛くはなり。
ただこれは広報スタッフに文句を言ったところでどうにもならない、現場の体制を根本的に立て直さないとずっとこうなのではという懸念にも繋がっていました。

アプリ内イベントでお助けアイテムを買わせる難易度調整などに上手く誘導するなども出来ないどころか、周回プレイはスキップも実装されユーザーを離すまいと緩めるところをどんどん緩めていき、そうなると何を遊び何を楽しむのかの仕組み、お金を出して何を得たいかは益々希薄になっていきました。

そのうち新機軸として”Wパイロット”という二人一組のユニットが登場したのですが、強力が故に新ガシャPLTをダブらせて一段階強化すると貰える特典という、これはなかなか考えられたものでした。
アトラちゃんとクーデリアさんのアトクーユニットが来た際には丁度気に入ったスライスさんとガンダムハーゲンティが実装で強化対象でもあったため、多少の課金も含めちょっと頑張って入手して満足感も高かったので、この仕組みでもっと練って進めていってほしいとすら感じていました。

ただ折角のこれすらもズレと商機放棄としか言えない行動が続き
やはり版権絵の流用でしかユニット作られない為、様々な可能性がよりも”今度はどの絵を使ってWパイロットを作るか”に基本なってしまっており、
言ってみればこういうのは関係性のファン等にも訴えられる強い”商品”なはずでしたのに
版権絵があったからと”三日月&明弘”という、強そうではあれどこの2人って別段そんなペア感劇中で..?という組合せでこの特殊ユニットを出して来られたり。
そして
少しバレにはなりますが『ウルズハント』にて、tv本編で振り返れば実際恋仲であった鉄華団の”あの2人”の新規描写があり令和にこんな..!!とまでなった時期に、ではここでその2人のWパイロットを投入し大集金かと思いきや
その片方と別のキャラとの版権絵があったためそっちでWパイロットが出されまして..
????????????????....????????????となったのでした。
いやあったよねシノヤマ2人で描かれた当時の版権絵..(さっき伏せたのにむしろ好きな人でご存知なかったら絶対観ておいてほしいので言ってしまいました
(WPLTに対し「コクピット複座でもないのに」と怒る人も観測したのですが、それこそ本編劇中でシノとヤマギが同乗してたあのイメージなんですよねWパイロット
(因みに何故かユージンとシノでWパイロット出されたんですこの時..何故かっていうか版権絵があったから、という只それだけなのですが

リリース当初からこのSSRクーさん主戦力で、他のメンバー入れ替えありつつ我が”革命の乙女隊”は大躍進を続けてくれていたのでした。(革命の乙女を前線に出す事に抵抗云々は先述のオルガと同様の葛藤と解決を経て
(先頭のが先述のWパイロットですが、表記が”アトラ&クーデリア”でして、成程公式でクーアトでなくアトクーなんだなと思った次第です(何の話???

(※そういえば当時Wパイロットを”景品表示法違反のコンプガチャだ”としてSNSで一部の人達が公式を猛攻撃、一時騒然とする事態に繋がっていて驚いたのですが
この法律で禁じられているのは「異なる種類の符票の特定の組合せを提示させる方法を用いた懸賞による景品類の提供」であり、”ダブるとおまけが貰える”のは全然引っ掛かる話ではなかったはずなのですが、何故か断定され通報騒ぎにもなって大変だったのでした。もう何をやっても叩かれる空気が出来ていたというか..。
因みに実際通報した人も居たようなのですが、勿論抵触しておりませんので罰せられもせず。
そしてダブリを消費して別のアイテムと交換というシステムを他のアプリで知っているのですが、それに比べてダブリ保持でパイロット強化出来た上におまけで別の強いパイロットまで貰える鉄オルGすごくない..??とむしろ思った程だったのでした。
(まぁそれを最強までしようとすると沢山ダブらせる必要あるから悪質といった感じに考えるのでしょうが、それ言い出したらステイタス育てる系はどのアプリもその仕組みというか無闇にお金注ぎ込んでまで最強にしないと気が済まないのかといった辺りは単にその人がどうしたいかだけなので..というそもそも論になってきます


考えるべきこと 2.モビルスーツ/シーンカードユニット

これらはPLTユニットに比ぶれば求心力ある準備がされていた感はありました。
tvシリーズやスピンオフに登場した機体が迫力ある動きを魅せる3DCGモデルで動き回るプレイアブルユニットとして順次実装されていくだけに留まらず
更に
鉄血の世界観で古代に起きた厄祭戦という大きな戦争において存在した特殊MSがガンダム・フレームでしたが、神話にあるソロモン72柱の悪魔の名を冠したガンダム達はtvシリーズでもスピンオフでもまだまだ未登場の機体が多く
それらが新規に設定公開を伴い先述のような使用ユニットとして続々と実装されるという魅力が『鉄オルG』にはありました。

が、ここにもやりようの考えなさがあり
各種ガンダム・フレームをはじめ新規MS達は本当に脈絡なくある日突然何か実装されてる!の繰返しでした。
アプリを開くと「新ユニット登場!」と見知らぬガンダムが実装されている訳です。
流石に追ってSNSや公式サイトで設定公開はされ、例えば後のセブンスターズ-厄祭戦の英雄/名家所有のどのガンダムで当時どういった人が搭乗していたか等の情報は付与されていきます(ゲーム内で機体情報に入っていたりもします)。
有り難い反面、こんな凄まじい材料、例えばそれに沿ったイベントなどを添えれば尚の事バックボーンが浸透し欲しくなり廻したりもするものに思えますし
盛り上げて..!と思うのですが
何とも唐突に只実装されるの繰返しでした。

そうしてある日突然実装されていたファリド家所有のガンダム・ムルムル(名前かわいい
現在毎日無料になってる最終ガシャで終了までに手に入れるぞ〜〜と思っておりましたら、入ってないんですよね..(※手違い等でなく正規に対象外記載あり)。
恐らく直前までにピックアップされていたからとかなのかも知れませんが、もう終わるのにあなた..................

さて何にせよ得たユニットを使いゲームでどのように遊べるのかという問題に関して
様々な工夫が重ねられ不具合も順次修正され、直らないままのものもあれど一時期からかなりプレイ環境が安定してはいきました。
ただ、折角面白いデッキ構築のシステムがあるのにそれが酷く扱いづらかったりした時期がとても長く、そうした事は直らない反面
対人戦が長期戦化しやすいあまり、規定ターン数後は与えたダメージ量だけを基準に決着させてしまう変更が入り戦略も何も無くなってしまうなど
迷走の感は多々重なっていたのでした。
(※このゲームの魅力的なシステムとしてシーンカードという補助装備の組合せで様々なスキルを持たせられMSとPLTの属性相性やそのデッキスキルの乗せ方等で色んな事を考えられたのですが、対戦に関してはもう只々攻撃力だけになってしまった訳です。
(※対CPU戦ではそこは健在なものの、オートで放置しておいても強力な敵だと下手すると100ターンくらい戦っていたりする状況もまた健在で、対戦のその調整も即時性のある処置としては在る種致し方ないものなのやも知れなかったのでした

課金を期待するとすればへのズレ感として顕著だったのは、”特効ユニット(※この手のアプリによくある、イベントシナリオに関連のユニットを編成する事で報酬ポイントが増えるといったシステム)”が
”対戦イベント”に存在する事もありました。

本来対戦イベントというものは編成や強化を工夫して他ユーザーと通信対戦して勝利数や対戦内容の評価ポイントを競うイベントのはずが、その時期に新規実装された新ユニットを持つ程にスコアの倍増率がどんどん上がっていくという、これは対戦内容の判定基準がどうこうではないのではという仕様で。
だからといってそれで上位に入る為に対象ユニットを頑張って引こうとお金を払うのかな..?という疑問がありましたがこの仕様はずっと続いていました。

そもそも対戦自体、バグで一切編成出来ないまま結局ここまで直らずの人も居たり、
私はそこまでの事は発生していなかったものの、対戦用の3部隊の編成を組み直そうと一旦全体をリセットしようとしても、1部隊組んで次に行って戻るとまた編成が元に戻っており、かといって手動で直すには他に組まれているMS/PLTは一旦外さないと組めずだったりがもうずっとで。諦めて適当にオートで対戦数消化する程度の事しかしなくなっていました。
回避手順も案内されるものの非常に面倒且つこのような問題はすぐにでも対処すべき部分だったはずでしたが、これも結局直らないままのサービス終了決定となってしまったのでした。

先述のSCデッキ編成による戦略も、ずっと長い間SC一覧画面があまりに重く組み直しが現実的でなく、更にデッキ編成はPLT紐付けとなっていて、他のミッションによって色んな編成をしてかなり面白くなれるはずが固定せざるを得ない状況で、そのくせ「ここで組み替えるとダンジョン編成等他でも外れてしまいますが宜しいですか?」的な注意ウィンドウを出すなど、そこを手厚くする意識あるなら組み換え易さに割いて..!!とずっとなっていたのでした。
(現状やっと一覧画面の重さは軽減されたりデッキ登録が可能になったりと改善はちゃんと行われていたのですが、時既に遅しであり..

かなりの期間そうした根本的なゲームへの活用問題があり、新規SCを課金してまで手に入れるかというとそれも疑問でした。
ただ、SCはその名の通りtvやアプリストーリーのシーンを切り取った場面写真(SSRは動画と音声付!)を兼ねた補助装備でそれ自体が良いものではあり、且つ周回ドロップで同じシーンカードでも性能に”極””凡”など幾つかの段階差を持つという集め甲斐ある仕様発想もあり、2つや4つ揃えると強力に発動するスキルも例えば同じSC4枚でなくともそのスキルを持った別々のSCを組む事でも発動出来たり、つまり複数スキルを持ったSCは組合せを考える事で幾つものスキルが発動出来たりと、いや非常に面白い発想ではありました。
が、広報でそうした発信は一切無く..あっても「このSCにはこんな強力なスキルが!」程度で、組み換えの面白さはやり込むユーザーが独自に気付いていったものに留まっていました。
(※MSやPLTも必要素材があれば幾度もランダムで能力付与をやり直せる仕様があり、単にレベルだけを上げれば同じ強さになる訳でなくそうした面白さも実はこのアプリゲームには存在していたのでした

本当に様々な面において、折角持っている魅力すらまるで有効に働きかけないまま、「残念ながらサービス終了させて頂く事となりました」に至った印象に尽きるのでした..。


新規映像作品発信という巨大な武器に対しどこで資金回収を考えていたのか

新作『ウルズハント』主人公ウィスタリオ・アファムの声は元・乃木坂46の生駒里奈さんです。
話題性かも知れませんが彼女は俳優経験はあれど声優経験は然程無い人で、本業の方に囲まれた中で正直秀でた演技を魅せる訳ではなく不評だとレッテルまで貼る言動をする人もおり、鉄オルGが終わるのはそのせいだと難癖をつける人まで居るのを観測しましたが
流石にそれは一切関係ない話であると言えます。
『ウルズハント』自体は非常に好評であり、というよりも
映像作品が好評でも不評でも、全て無料で観られリアルイベントも無料で関連グッズ販売等も考慮されないのでは売上も何も無いのですから..。
(※あと個人的に、所謂声優演技ではない新鮮な感じでウィスタリオという少年の人物像とも相俟ってハマり役だと感じ、生駒さんの若(※ウィスタリオの爺からの劇中呼称)の演技、私は全然嫌な感じはしていませんでした。今となっては「若はあの声じゃないと」と言う人の声を多く見掛けるのも頷けます💮

唯一関連商品といえばガンプラですが、アプリリリーススケジュールが大きく崩壊していたようで主人公機/ガンダム・端白星もとうに発売済み、重要な立ち位置にもなるガンダム・アスモデウスに至っては半年以上前に発売されていて市場になかなか残ってもいないような状況で。
ではアプリ展開に合わせて続々新規MSが発売されたり既発売商品が再入荷されたりするのかといえばそういう訳でもなく。
最近やっと展開に沿ったとある新商品が1種バンダイの魂web商店限定受注で始まり現在2次受注まで行っており、やはり準備さえされればちゃんと売れてくれるようです。

お披露目の機会とはなったので新規MSなどはこれからゆっくり商品化されていくのかも知れませんが、その場所を守る為の意識がバンダイナムコ側に本当にあったのかというと現場に丸投げだった気しかせず..。
バンダイナムコにとってはとりあえず展開して駄目なら畳んでまた何かやるってそんな程度なのかも知れないというのはガンダムシリーズに限らず結構これまでの諸々を見ていても感じるものではあります。

ただ
現状アナウンスでは『ウルズハント』の物語は第12話「紫電のソラ」後編で"一旦一区切り"ですが、既に作られたものをアプリの餌に順次配信しているのかと思えばまるで打切漫画のような御話の大きな畳み方と「ウルズハントはまだ続いていく!」的締められ方で、これ本当にここまでしか現状制作されていないんだ..という不安が過ぎったのでした。
であるなら本当にアプリをちゃんと続ける為にもっと考えるべき事がその..というのはここまで様々綴っておりますが、バンダイナムコも色んなアプリを運営して来ているはずが蓄積されたものは無かったのかな..と何とも言えない心持ちになるのでした。

『ウルズハント』もtvの『サイドストーリーズ』も、基本的にキャラは正面を向いた立ち絵でノベルゲーム的台詞ウィンドウにフルボイスを乗せている構成に展開内で対戦ゲーム操作を挟んだり、その上でまるまる新規アニメーション映像作品部分もあるという特殊な作りなので、これこのまま例えば映像ソフトとして発売したりはちょっと難しいように思え、尚の事本当にどうするつもりなんだろうと感じています。
割と簡単に「OVAで」と仰る方は多分アプリをされていなかった方で、続きどころかここまでを遺すにも様々な課題がある作りの物語でした。

最初にウルズハントopを載せたので最後に鉄血tvシリーズopをと思ったのですけど意外と公式に無くでしたが、第一話がまるまる公開されておりましたのでむしろこれをと引用しておきます。
ここから鉄華団は止まらず前に進み続けてつい昨年この令和に新規アプリにも至った訳でしたからね..。
年明け鉄オルG終了後のウルズハントの今後についても信じて期待しておきたいところよ団長さん。。(メリビットさんがパイロットとしてもシーンカードとしてもめちゃ強なアプリでした鉄オルG


余談:実際にどんなものが課金に繋がるか個人の御話

『鉄オルG』に関し本当に集金する気ならそれが出来る仕組みをちゃんと作ってほしかったの話をして参りましたが
では実際例えばで私の個人例にはなりますが、ガチャに突っ込むなどしない私がどんな課金をしているかについて少し書いてみたく思いました。
鉄オルGとの対比もありますが、基本余談としてご興味ある方のみお読み頂ければ幸いです。
(※ガチャに頼るもキャラクターコンテンツなら実際大きなはずでそれならそれで鉄オルGはどう考えるべきだったかはここまで散々綴りました次第にて、以下はあくまで人がお金を出す理由のような一例です。アプリのジャンル的にも全然違って鉄オルGもそのままそうすればよかったなどは無く、人がお金を出す受け皿とはどう考えられて置かれているものかと私個人が感じた、そんな御話程度に読んで頂ければ

(公式サイトのリンク貼ろうとしてユーザー2300万人って数字にびっくりしました..のべ数かもですが流石今年12周年ポケコロ規模が化け物だった..

という訳で私が現在安定額を入れているのが、このSNS要素も秘めた箱庭アバター着せ替えアプリ『ポケコロ』なのですが
これがお金を出したいと思えば際限なく出せるような仕組みが物凄く良く出来ておりまして..。
単純な話、無料サービスで収益を得る基本てここというか
間口を大きく満足度は高く、その上で上手くお金を出したいと思わせ、”そこにちゃんと集金出来る商品をばっちり取り揃えておく”
『鉄オルG』に足りなかったのは特に最後の2つだったと思うのでした。

『ポケコロ』は基本的にゲーム内通貨”ドナ”を購入する課金方式ですが、欲しいと思った時にどんどん買える、買うほどにリターンがある、好きなものに支払う対価の感覚で
ガチャ課金のようなギャンブルに場合によっては捨て金をする事もあるかのような感覚は少なくとも私には無く(※ドナの使い道は主にガチャだったりイベントを有効に進める為だったり稀に出る復刻アイテム販売などなので、突っ込む人はそれこそ際限無く突っ込み溶かしたりはするのでしょうが

私の場合月始めにその月に使う十分なドナを購入しそれ以上お金を使わないという線引にもしており、ですがそれはつまりそうして安定した課金ユーザーを大量に抱える仕組みが実に上手く作られているのです。
課金額に応じた月毎のステージ制で様々な優遇と楽しみが増える状況が見事に構築されておりガチャに払って終わりなどでなく、更に前月のステージによって月始めのドナ購入の倍増が期間限定で設定され、
始めた頃は、月頭から少しずつ課金していても結局合計額で月末までにステージが上がってしまっていたので、これはもうどうせ途中で追加するなら同額でドナ増量させて更にステージも頭から上げておく方がと至ったのでした。

自身の星とお部屋を自由にカスタマイズ出来、そこに暮らすコロニアンという愛らしい存在(お着替えのみでなく自律活動しその多数のアクションの追加付与アイテムもあり。。)を愛でるアプリで、自創作のキャラを連れていったり出来る方には本当にたまらないと思うのですが(私が正にそうで。。)
そうした場を保つ為に出したいお金をほいほい受け取る受け皿の準備が上手すぎて
最高ステージはちょっと毎月としては簡単に入れていい訳でない金額なのですが実は一度到達してしまった事もあり、ですがその待遇が本当にVIP扱いでまぁ。。。。
あれを毎月続けている所謂”廃課金”の人もおいでのようで(※そういう人向けの追加待遇も想定されている恐ろしさ)凄まじくも、安定してリターンがある以上、出せる人には高いものではないのかも知れないとも思うのでした。

先述の通りSNSの側面もあり、人が多い分闇を覗けば際限無いでしょうが、私の交流範囲では本当に暖かくウチの子も愛してもらえていて..。
"場"としても大切にしている人も多い様子で、その膨大なユーザー数から様々な意義をこのアプリに求めている人が存在していて、悪い言い方をすれば山のような財布を狙える術を運営は考えられる訳です。そして騙すわけでなく需要と供給でそこを上手くやれるのもひとつの力量だと感じます。

私はキャラガチャ系に然程傾倒していない反面、自創作のキャラ、所謂”ウチの子”を置けるアプリに弱く、上記のような大きめでなくも『どうぶつの森ポケットキャンプ』や『ピクミンブルーム』にちょこちょこお金を入れてもいます。
この2作は任天堂の著名作のアプリゲーム化で母体が大きいのもありますが、リリース直後は楽しいは楽しいもののお金どこで払ったらいいんだろう..?という心配がありました(初期からショップ商品は一応あれどそう買う必要もないような感じで。つまり満足度はしっかりしつつも、その先の商品用意の話です)。
これがその内どんどん上手くなってきており、長くなるので割愛しますが、例えば『ポケ森』で推しどうぶつがパートナーとして色んなサポート等をしてくれる”お手伝いコース”の月額360円なんて、このアプリしてるならその少額払わない理由なくない..?と思うほどの充実さで。

そして私の例より一般的な話に戻れば、色んなアプリでそれこそ”推し”を引くために、”覚醒”させたり”完凸”させたりする為に、物凄い額を払う人の話も聞きます。

そうした様々な欲求を刺激するのみならず更にそこに集金の受け皿をどう置くかという事が
こうした基本無料サービスにとって共通の課題であり各々工夫されているものなのではないかと感じます。
『鉄オルG』は、総じてやっぱりそこだったのです..。
リアルイベントですら一切集金しなかったの、ほんとどうするつもりだったんですとしか.........................................

でもその『鉄の感謝祭』ほんと良かったですよ。。
あの機会は有難う御座いました本当に..でもお金ちゃんと払わせて 払わなくて大丈夫ならアプリ終わらないで という
ね。

ばいばいまたね鉄オルG..。

ログインボーナスでコルナルさんが「明日もお逢い出来たら嬉しいです」って仰いますけど、2024/01/11のラストログインでもそう言うんですよねと思うと何とも今からその...........

(『鉄の感謝祭』の良さに関して以前の記事でも触れておりますゆえ、宜しければこちらもご一読下さいましたら

この記事で触れていたMETAL ROBOT魂ガンダムバルバトスルプスレクスLimitedColorEdition、11/3公開日にゴジラマイナスワンドルビーシネマ観賞で遠出した足でやっと引き取って参りました。(当たったのは嬉しかったものの直に秋葉原魂ネイションストア店頭必須は遠いんですのよバンダイ..........(久々のアキバ懐かしかったです

という訳で表紙にも使ったこの写真を撮ったのでした

スマホが反射するので電気消して撮って調整したのですが、丁度哀しみをよく表現した画像具合になったのでした..
(終わるなら最後にレクス実装してくれるかと思いきや、ぶった切りですのね.....

『ゴジラ-1.0』大変良かったです。。初観賞をドルビーシネマで体感出来て大満足。
そちらも記事書いてたのですが先に月始めから少しずつ綴っておりました当記事をまず放っておく次第です。


後日追記:『ウルズハント』アニメーション映像作品として継続の報

最悪の場合、終了後も続報までは暫しかかるのではと思っておりましたが公式より早々に報じられており驚きました..!

何だか巡り合わせと申しますか、SNSに飛んでみるとこの記事公開の前日の報でありました。
情報としてはこのPV以上のものはなくでしたが、膨大な反響を見られて。。
実際多くの人のこのコンテンツに求める期待と、にも関わらずその受け皿を上手くはやれなかった鉄オルGの問題を浮彫にする形ともなっている気が致します。

少し反応を眺めていた中で
『鉄血のオルフェンズ』tv本編に関して、一部良くない声があった理由について客観的な的確さで会話されていたツリーがありましたので引用させて頂きます。ご興味在る方は以下より開いてお読みになってみて下さいませ
(因みに私は放送当時からあの顛末含め鉄血全編大好きで、勿論駄目な人が居る理由も解るもののそこを丁寧に話さず”誰もが批判する作品”のようなレッテルを組み上げそれに便乗する人達の、実際この作品に限らず発生し易い異常性の様子にもSNSにうんざりした部分はあったのでした。でもそうしてどんな人でも自由に発言出来るというのは同時にこうしてちゃんとした話に遭遇出来る機会でもあったのですよねと遠い場所から改めて..

私はXになる前にTwitterを離れておりますが、こうして個人の方同士がフォロー関係なく会話を広げられる仕組みは実に境目なき”SNS”であったのですよね。。
(それが故に淀みもまた広がる事と、大切な文章が綴られていようといつアカウントごと運営に杜撰に見えなくされてしまうか判らないのがあの場である事を痛感しているのでした
(昨今の戦争関連でフェイクニュースアカウントを大量凍結しているという話を聞いた際は、本当に悪質なアカウント類は何故か放置の上でまた無関係な人達が大量に巻き込まれて凍結されているのだろうな〜〜..としか思わなかったのでした

それはそうと短い新規記事でもお知らせとして触れてみました。
「だったら最初から」の声を見ての機会と巡り合わせの記事でもあります、宜しければそちらも。

いやいやこんな素敵なお知らせがこうも早く来ようとはです。
楽しみですね..!!

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