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苦悩「6つ目の味覚」

お疲れ様です。かんぴょうです。


加藤さん、事件です。
見つけてしまいました。新しい味覚を。



信じられない話かもしれませんが、見つけてしまったのです。そいつを。



そもそもの超基本的な常識として、
甘味、塩味、酸味、苦味、旨味と、
人間には元来5つの味覚が備わっております。

この布陣に一つ加わるとすると、多くの方は「辛味」を思い浮かべるのではないでしょうか?

違います。
「辛味は痛覚だから味覚じゃない!」というヤフコメ民みたいなシャバい指摘を鵜呑みにしたくはないですが、まぁ実際そうらしいですね。

なので新しい味覚は辛味ではないです。


じゃあ新しい味覚とは一体何か?
心して聞いてください。



「茶味(ちゃみ)」です。



「なにを言ってるんだコイツ」と思うかもしれません。

実際私も見つけた時は驚きました。
20うん年生きてきて、なぜ気づかなかったのか。

ずっと近くにはいたんです。
気づいてなかっただけで。


幼稚園から一緒の幼馴染に、高校卒業と同タイミングでずっと好きだったと告白されたようなものですね。
えっそうなんですか?いや知らないですけど。


とにかく「茶味」が新しい6個目の味覚です。
幻のシックスマン。


「なおさら何を言ってるんだコイツ」と思うかもしれませんね。


でも存在するんです。実在するんです。見つけたんです。茶味。
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じゃあその茶味とはなんなのか。


茶味といっても、お茶の味ではありません。
「茶色い味」で「茶味」です。


茶色い食べ物に含まれる味覚、それが茶味です。


ハンバーグ、カレー、唐揚げ、トンカツ、焼きそば。
これらが茶味の代表例です。


見てわかる通り、共通点がありますよね?

そう、わんぱくなんです。
全部が大変わんぱくなんです。
茶味は、わんぱくを司る味覚なんです。


甘味はほっこりするような優しさや癒やしを、苦みは大人の渋みや落ち着きを味わえますが、茶味を摂取することで人は「幼少期のわんぱくさ」を得られるのです。


これは茶色くない食べ物では決して得られるものではありません。

茶色いからわんぱく、わんぱくだから茶色なんです。


これは恐らく小学生時代の体操服が泥だらけで茶色かったことにも由来することでしょう。


泥んこ姿で食う家のカツカレーは美味かったよな。
あの頃から「茶味(おまえ)」はそばにいた。
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ただしそんなロマンティックでエモーショナルな茶味にも弱点があります。

それは単純。

「年齢を追うごとに食べられなくなる」という点です。

定年を迎えて和菓子洋菓子にお熱なマダムはいても、ゲートボールの合間にカツカレーと焼きそばを三角食べする好々爺はなかなかいないでしょう。


幼少期の思い出を存分に思い出せるのは、せいぜい3、40代までの話なのです。
茶味は期間限定なのです。

「期間限定の味覚(リミテッド・テイスト)」
なかなかどうして念能力みたいですね♤
興奮しちゃうじゃないか♡
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また、ここまでの茶味の話を通して「それって塩味の一種じゃないか?」と思った方もいるかも知れません。

ハッキリ言いましょう、違います。

確かにカレーやハンバーグは塩辛いですが、茶味は塩辛いかどうかが味の基準ではなく、味が濃いかどうかが基準となります。

言い方を変えれば、味の濃くないカレーは茶味はないと言えますし、味が濃いのであれば、極論チョコレートにすら茶味は含まれているのです。

「味が濃い」「茶色である」
この2点が茶味のする食べ物に当てはまる特徴なわけです。

家庭科の中間テストに出るからな。
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いかがでしたでしょうか?

これを読んでいるあなたも、知らず知らずのうちに6つの味覚で食事を楽しんでいたのです。

いや、私はたまたま6つ目を見つけただけで、探せばほかの味覚も存在するのかもしれません。


皆さんも日本人の繊細な舌を頼りに、新しい7つ目、8つ目の味覚と、それによって呼び起こされる感情を発見してみてはいかがでしょうか?


え?
カツカレーとかハンバーグみたいな味の濃いものばっかり食べてると舌が馬鹿になる?


知らん。
美味いからいいでしょ。



おしまい

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