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渡辺ゆうこの薬剤師として初の中国留学体験日記1998年

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30歳で漢方薬局の店長をやめて中国北京の中医薬大学に一人で3ヶ月留学。25年前の中国留学と今の中国留学生との交流。東洋医学への情熱を書いています。
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#留学

もともとの海外志向!大志を抱いたのか😁

もともとの海外志向!大志を抱いたのか😁

高校で進路を選ぶとき、できたら海外で活躍したい!という夢があった。
文系なのか?理系なのか?

そして絶対にお金を稼がなくてはならない。
母子家庭だから自分は自分で働かないとね。

14歳の時、父が膵臓がんで亡くなり、とても驚いた。子どもだったので「人生とはこういうこともあるのだ」とぼんやり理解した。

「良い人間でも早く死んじゃうことがあるんだな〜」という実感。

○進路は一人で生きていくことを

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先生がいなくなった生徒

先生がいなくなった生徒

中医師がどんどん入社していた20年前、その中で学術部に所属したのが中国人中医師のBさん。

私が本店薬局で1階に、学術部は2階、仲良くなってよくしゃべるようになる。年もほぼ同じ。日本人の学術の先生が辞めてしまって、私も漢方処方の相談は各店の漢方に詳しい先輩薬剤師に聞いたり、Bさんに聞いたりのやや独学が続く、勉強会を探してもなかなかどれに通えばいいか決められない。

既に基礎は知っていて実践の処方が

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10時間の手術をする中医師?

10時間の手術をする中医師?

またまた20年前に私の薬局で研修した中医師の話。Rさん。
中医師といえど、つとめたのは日本の漢方薬局、はじめは漢方を作るのの補佐。

Rさんは「生薬で漢方を作ったことはあんまりないです」といい、「これはなんですか?あれはなんですか?」と言う感じだった。

日本でも医師は薬は作らないし、本当は診断のほうが専門だから作るのは薬剤師で、はじめてなのも無理はない。
中国で医学部を出ていても、法律上、日本で

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Oさん、マジで?

Oさん、マジで?

10人の中国人医師の中で一番はじめにうちの店に配属になったOさん。「はじめましてOです、よろしくお願いします」
落ち着いてるなー、とても真面目なOさん。歓迎会で、「彼女はいるんですか?」と聞くと,もう妻帯者!の25歳。「日本に来れて幸せです」結婚して奥さんと子どもを置いての来日。
「Oさん寂しいですね、お子さんに会いたいですよね〜」「はい」お子さんの写真を見せてもらう。???
ちょっと子どものイメ

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