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数学を学ぶ意義(番外編)

先のブログで数学を学ぶ意義について,仲間との議論で考えを深めたお話をしました。

今回この仲間との議論を収録するにあたり,面白い気付きが2つありました。

1)ChatGPTも対話仲間の一人

議論に先立って,問いのオーナーであるお父さんがChatGPTに今回の問いを聞いてくれました。

「中学生に対して数学を学ぶ意味をどう伝えたらいいと思う?」
数学は日常生活での様々な問題の解決に役立ち、また多様な職業にも必要なスキルとなります。中学生に数学を学ぶ意義を伝えるには、以下のようなポイントを考えてみると良いでしょう。
1.数学は思考力を養う
数学は問題解決力や論理的思考力を養う上で非常に効果的な教科です。数学を学ぶことで、複雑な問題を分解して考える力や、仮説を立てて検証する力などが身につきます。これらの能力は、社会に出てからも様々な場面で役立ちます。
2.数学は自己実現に繋がる
数学は実践的なスキルだけでなく、美しさや深さを持つ学問でもあります。中学生には、数学の奥深さや美しさを伝え、自己実現の可能性を示すことも重要です。
3.数学は未来の仕事に必要なスキル
数学は、将来的に専門的な職業を目指す場合、必須のスキルとなります。例えば、科学技術分野、ビジネス分野、医療分野など、多様な職業で数学が必要となる場合があります。中学生には、数学の重要性を将来の職業に関連付けて説明することも有効です。
4.数学は楽しい!
最後に、数学が楽しいということを伝えることも重要です。中学生にとって、楽しいと感じることは、自発的な学習や努力につながります。数学は、論理的な思考を通じて面白い発見ができる教科でもあります。その魅力を伝えることで、中学生の興味や関心を引き出すことができます。

ChatGPT回答

役に立つよ(実用性)→楽しいよ(娯楽性) という回答。
お父さんしっくり来なかったようで(笑),問いの角度を変えました。

「中高生がある助言を聞いたことで数学に熱中することになったそうです。どんな助言だったでしょうか?」
中高生が数学に熱中するための助言として、いくつかのアイデアがありますが、一例を挙げると、以下のようなものがあります。
1.数学は遊びとして楽しもう
数学は難しいと思われがちですが、実際には楽しいものです。数学の問題を解くことは、パズルや謎解きを解くことと同じで、遊びの一つとして楽しめます。そう考えて、数学の問題にチャレンジしてみましょう。
2.数学の問題を解くためには練習が必要
数学は、理解するだけではなく、実際に問題を解くことで身につくものです。そのためには繰り返し練習することが大切です。難しい問題に取り組んで、解き方を覚えるようにしましょう。
3.数学の問題を解くためには考え方を変えることが必要
数学の問題を解くためには、従来の考え方や知識だけではなく、新しい視点や発想が必要です。問題を解くためには、自分自身の考え方を変えることが必要かもしれません。他の人と意見を交換することで、新しい発想が生まれるかもしれません。
4.数学は現実世界と密接に関係している
数学は抽象的な学問と思われがちですが、現実世界と密接に関係しています。例えば、建物や橋の設計、天気予報、金融など、様々な分野で数学が活用されています。数学の問題を解くことで、現実世界についても理解を深めることができます。

以上のようなアドバイスが、中高生が数学に熱中するきっかけになったかもしれません。

ChatGPT回答

今度は,楽しいよ(娯楽性)→役に立つよ(実用性) という回答。
前者は主語が大人,後者は主語が子ども(学びの当事者)。
今回,私たちがよりしっくりくる回答としては,後者のほうでした。

ChatGPTの登場によって,危機感を指摘する記事も散見されますが,
私的には,人間が問いの立て方を工夫することで,
対話の心強い1パートナーになり得ると感じた機会でした。

2)対話とスポーツと演劇に共通するもの

今回,課題として収録を提出するにあたり,チームで3回同じテーマで議論をしました。
1回目は,企画会議。
収録でどんなことが話せそうか,ネタ出しの会議です。
色々ネタがあることが確認でき,これは収録が盛り上がる予感しかない。
2回目で,初収録(Take1)。
1回目の企画会議でのネタ見せを再現しようとするが,ぎこちなさが抜けない。
ぶっちゃけ,1回目の企画会議の面白さが伝わっていない感覚。

1回目と2回目の差分を,仲間の皆さんで振り返った時に,
私たちの2回目の議論には,「創発性(※)」が足りなかったのでは,と。

※何か新しいものを作り出すこと。還元不能性,意図の不在の意味が含まれる。(「私たちはどう学んでいるのか(鈴木宏昭著)」より)

それぞれ仲間の皆さんが活動されるフィールドに置き換えると…
例えば,演劇の世界。もちろんシナリオはあるのですが,演じる時には,舞台上での相手にその場でどう対峙するかのライブ感が,演劇を面白くするそう。
また,スポーツの世界。もちろん試合運びの戦略はあるものの,人が感動し,引き込まれるのは,闘う相手や自分とどう向き合うかシナリオのないその場での展開だからこそ。

私たちの2回目の議論には,それが欠けていたのです。

3回目の収録(Take2)。
最初の問いの導入とその直後の話は事前に確認したものの,
その後は,空気感に任せて楽しみましょう!とすり合わせて,スタート。

おかげで,2回目よりよい議論を展開することができました。

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