プロスペクト理論を体験してみよう
こんにちは!かのです!
今日はプロスペクト理論のクイズを見ていきたいと思います。
以前にも紹介した行動経済学で有名な理論の一つてあるプロスペクト理論を用いられたクイズを見ていきます。
行動経済学は以前にも紹介した【プロスペクト理論】なぜ当たらないたかからくじを買うのか?と【ナッジ理論】人間の心理を操るという記事を出したので、よければ合わせて見てみてください!
プロスペクト理論を用いたクイズ
プロスペクト理論とは簡単にいうと予想される利害額や確率などの条件によって、人間がどのように意思決定を行なうのかをモデル化したものです。
クイズ1とクイズ2は同じシチュエーションですが、問題文が違うのでよくみてから答えてみてください。
<クイズ1>
600人を死亡させるアジアの疫病の流行の危険があります。この疫病への対策として、以下の2つがありますが、2つの対策の結果は、科学的に次のように予測されています。
対策A:200人が救われる。
対策B:3分の1の確率で600人が救われるが、3分の2の確率で誰も救われない。
このとき、あなたは、どちらの対策を選択するでしょうか。
<クイズ2>
600人を死亡させる疫病の流行の危険があります。今度は、この疫病への対策として、以下のCとDがあり、2つの対策の結果は、科学的に次のように予測されています。
対策A:400人が死亡する。
対策B:3分の1の確率で全員が死亡せず、3分の2の確率で600人が死亡する。
行動経済学を創りノーベル経済学賞を受賞したカーネマン教授らの実験では、クイズ1では多数(約7割)がAを選び、クイズ2では多数(約8割)がDを選んだそうです。
よくよく考えてみるとクイズ1とクイズ2のAは同じことが言われていることに気づきます。200人が救われてるけれど400人が死亡するという事実は変わりません。
また、同様にBも同じことが言えます。
問題文一つで問題の捉え方がガラリと変わるのを体感できたと思います。これがプロスペクト理論です。
行動経済学はマーケティングにも応用できる
この行動経済学であるプロスペクト理論はマーケティングにもいかせます。行動経済学自体が心理学と経済学が融合して作られた分野なので、合理的に消費者に訴求できるのも納得です。
マーケティングの例として、100人に1人購入した金額の全額を返金しますというキャンペーンを行なっていたとします。そうしたら消費者は「もしかしたら当たるかも」という可能性にかけてたくさん買い物をするようになります。
このようにマーケティングの場面でも行動経済学の考えは応用できます。
ひとこと
心理学って最強!?
学校で習いたかったプロスペクト理論
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