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誤った靴選びが子どもの体に及ぶす影響②

子ども靴、サイズはどうやって決めれば良いか?

子ども靴の購入方法は、通販サイト、量販店、百貨店、専門店、様々です。
 
買う側にとって靴サイズを決める根拠は何でしょうか?皆さん自信をもって我が子の足に適する靴を、サイズを選べますか?
 
仮に子どもに靴を履かせて購入しようと靴売場に出向いたとしてアドバイスをしてくれる販売員の応対も様々です。
 
売場では手差しをして「子ども靴はそちらのコーナーになります。」とアナウンスしてくれる販売員、距離をとりながら「お客様は何センチが必要ですか?」と丁寧に聞いてくれる販売員、試着したところを見て「そのデザイン、可愛くてよく似合います。」足や靴を触れず褒めてくれる販売員、様々です。
 
それぞれ、お客様の気持ちを推し量りながらの接客、しかし、サイズはお客様に任せている可能性があります。トラブルを怖れて自分からは薦めない場合もあります。
 
「お客様、是非、足を計測させていただけませんか?」と話しかけてくる販売員、突然、何?と驚きますが、計測して自らサイズを選び出し、履かせて、歩かせて歩行バランスを見ている販売員なら、間違いなく経験値があります。
 
靴の外からは足が靴の中でどの様に収まっていて、歩く時にどの様に動いているのか見えませんが、プロは足の動きを想像しながら靴を選んでいます。
 
成長期の大切なお子様を守るため、お近くにある信頼できるお店(靴屋)と販売員(シューフィッター)をリサーチしましょう。

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同じ靴でサイズ別バランスの検証

被検者N君(11歳・男子)足のデーター
データー①

※足囲は太さ、足幅は幅、荷重は立った状態、非荷重は足を浮かせた状態

N君の足は、幅が広く太く、子ども規格では合わせられる靴がありません。
 
そこで、大人規格の体育館シューズ(デサント100T/2E・捨て寸0.5㎝)を使いサイズ別に履いてもらい、両目を閉じて片足を上げて保持時間を計測しました。
 
計測は、各サイズ左右足を午前3回、午後3回、計6回計測し一番良いタイムと悪いタイムを省き平均値を比べました。
 
写真②

閉眼片脚立位
表①

このシューズでは、N君にとって24.0㎝がよりバランスが良かった結果が示されました。
 
この表①から分かるのは、23.5㎝では足指が圧迫されて不安定、25.0㎝、25.5㎝は足指が靴中で浮いて不安定になっている。また、25.0㎝・25.5㎝では略同じタイムだったとことから、一定の大きさを超えたサイズになるとどれでも不安定になることを示しています。
 
写真③

※被検者N君にとっては24.0㎝が理想でしたが、個々でベストサイズは変わります。

写真③はそれぞれのサイズで中敷きの上に立って隙間を比べた写真です。
25.0㎝でつま先に指2本程度、24.0㎝で指1本程度の隙間があります。

尚、この検証ではサンプルが全く足りてはいませんので参考程度にしかなりませんが、同じ靴でもサイズ別でバランスが変わってしまいます。

“少しのゆとり”が落とし穴

“こどもは直ぐに大きくなるから靴には少しゆとりを”と考えている親御様に考えて欲しいのは、この“少しのゆとり”です。
 
本当に“少しのゆとり”なら良いのですが、結果的にブカブカなシューズを履かせているのを良く目にします。
 
理由を尋ねると、“子どもがこれで良い”と言ったからと皆さん話されます。
 
サイズを誤れば、子どもの足元を不安定にさせて、姿勢を悪くし、体を歪ませる可能性があるにもかかわらず、子ども任せになっている現状があります。
 
やはりサイズは慎重にプロの意見も取り入れて同じ靴でもベストな一足を選ぶべきかと思います。
 
それが、成長期のお子さまの最も大事な靴選びのポイントです。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。子どもの健康に必要な足育(足元から健康な体を育む)情報、少しでも共有していただければ幸いです。感謝

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