神成とうこ

文藝クリエイター *台湾在住*元客室乗務員 *現役大学生(台湾の某国立大) * n…

神成とうこ

文藝クリエイター *台湾在住*元客室乗務員 *現役大学生(台湾の某国立大) * noteのエピソードをPodcastにて配信中 https://linktr.ee/toko03437

マガジン

  • 神成とうこのボイスエッセイ

    podcast配信したエピソードはこちらです

  • 中文版

    用中文來寫的(中国語で書いたものはこちらにまとめておきます)

  • ボイスエッセイ

    毎週水曜の夜 InstagramとClubhouseにて音声配信したエッセイです

最近の記事

  • 固定された記事

重新開始

タイトルは中国語の重新開始( chóng xīn kāi shǐ /ㄔㄨㄥˊ ㄒㄧㄣ ㄎㄞ ㄕˇ) 再開する、やり直すなどの意味である ここから新たにスタートを切るという意味で 名前を変えてみた Sakkoというペンネームは友人がつけてくれたもので とても気に入っているし変える必要もないのだが 「神成(かんなり)」という旧姓も大人になってからはお気に入りだったのだ  結婚後も勤務先では 手続きの手間を理由に旧姓のままで働いた もしも今後職に就くことがあっても 

    • #081 [トーク回]2023配信納めです!

      • #080 役名と自分の狭間で

        あなたは自分をいくつ持ってますか 肩書きでも 名前でも おそらく多くの人がいくつかの顔もしくは人格を持ち合わせている 例えばSNSでの自分は本名ではないし 少なからずそこに立つ自分は自分であって自分じゃない つまり人は自分の人生というそれぞれの舞台の上でその舞台劇を創造していて その中でさまざまな役を演じることになっている その時の役が常に等身大で一才飾りのない自分であるということは ほぼ不可能だと思う わたしは今現在 自称文藝クリエイターとしてnoteやPodcastで創

        • #079 楽しい努力

          先日たまたま目にした動画で 芸人のみやぞんさんが努力について話しているのを見た 彼は実る努力と実らない努力について話していて 努力が結果に結びつくかどうかは本人がその過程をどう感じているかによって変わるのだという 努力と言われるとなんとなく苦しみを耐えたり 時には涙したりする場面も想像できるのだが この「苦しみに耐えた暁には報われる!」と信じて辛い思いばかりするものは実らない努力であるらしい これに対して実る努力というのは 周りからはものすごく努力していると思われていながら

        • 固定された記事

        マガジン

        • 神成とうこのボイスエッセイ
          79本
        • 中文版
          6本
        • ボイスエッセイ
          11本

        記事

          #078 隔週の麺線

          火曜日の午後は隔週で講義がある この講義がある日のランチはいつも決まって麺線だ  麺線というのは台湾のローカルフードの一つで ソーメンのような細い麺を鰹ベースのとろみ出汁で煮込んだものだ 牡蠣やモツが乗っていることも多く わたしがいつも食べているのはモツが乗っているものだ 午前の講義を終えたら 1フロアー下にある午後の講義の教室に向かい 荷物を置く 貴重品だけを持って昼を買いに行くスタイルが一番効率が良い この教室棟からは学食まで行くのと外のお店に行くのが距離的にあまり変

          #078 隔週の麺線

          #077 <小蔥出版>新コーナー本の紹介1 鄭開翔著《百攤台灣》

          #077 <小蔥出版>新コーナー本の紹介1 鄭開翔著《百攤台灣》

          #076 とあるカフェで

          窓際に座る 向こうのマンションの窓の外に敷き詰められた花 手入れというほど綺麗にされてはおらず 自由に咲くことを許されたそれらは生き生きと咲き誇っているようにみえる 風に揺れながら 多いとも少ないとも言えないそこそこの交通量の道がこちらとあちらの間に1本あって ふと目線を右にむけると 建ち並ぶマンションの切れ目からほんの少しだけ この街のシンボルである台北101の頭がみえる それはここから望める空の景色を遮らないようにそっと建っているようだ 手元に目をやると焦げ目がしっか

          #076 とあるカフェで

          #075 文山区という街と感性の豊かさ

          夕方の講義を終え 娘を迎えに行く前に 娘が学校で使用する備品を買うため 大学から近い雑貨店に立ち寄った 入り口付近で目的のものは見つけたのだが 三階建ての大きなこの雑貨店はなぜかじっくりとみて周りたくなる 二階の文房具コーナーでは 台湾のパイロット社が25周年を記念して 台湾でも人気が高い日本のテキスタイルブランドSOUSOUとコラボしたボールペンが売られていた かわいい上にフリクションタイプのペンはよく使用するのでひとつ購入しようかと思い選んでいた どれも可愛らしいのでデ

          #075 文山区という街と感性の豊かさ

          #074 [トーク回] 中秋節 月より〇〇!?

          Spotify 中秋節に関する過去エピソード

          #074 [トーク回] 中秋節 月より〇〇!?

          #073 空が好きな人

          夕方に講義を終えて外へ出ると 数人の学生がスマホを空に向けて微笑んでいた スマホが向けられたそのさきに視線を移すと 小さな雲が一つ 夕日に照らされて光っているようになっていた 思わずわたしもスマホを取り出してカメラを起動した わたしはもともと空が好きだ こんなふうに素敵だなと思う空はすぐにカメラに納めておきたい 娘が赤ちゃんの頃にも外へ出ると 「空が綺麗だね」とか「空の色素敵だね」とか いつも空のことに触れていた そのせいかいつの間にか娘の方からも「ママおそらキレイね」と

          #073 空が好きな人

          #072 はじめての自助餐

          日中の気温はいまだに夏を引きずっているのに 暦だけは時を進めていく 9月なかば わたしは大学2年生になった およそ3ヶ月の長い休みを経て 再びこの校舎に戻った 登校2日目の昼 クラスメイトから学食に行かないか と誘われた この1年間ほぼ空っぽになっていた学食 なぜかほとんどの店が閉まって セブンイレブンと朝ごはん屋さんだけがなんとか学生を支えてくれていた それがこの夏休み期間に工事が進み なんと学食が再び賑わうのだという 台湾あるあるで工期が遅れているのか まだすべての

          #072 はじめての自助餐

          #071 カフェバッハ

          南千住という駅に降り立つのはこれが初めてだ なんとなしに出た地下鉄の下り口が目的地と反対だったせいで 駅周辺の複雑な地形を理解するのに少し時間がかかった 常磐線やつくばエクスプレスの入り口が見えるところからぐるりと回るようにして歩き 反対側の地下鉄改札を目指す 目的の店は駅からさほど遠くはなさそうだ  その店に行ってみようと思ったのは およそ2週間前のこと 地元で気になっていたカフェに足を運んだ日だ 海に程近い街の住宅街でおそらく自宅の一階で営まれているカフェ 扉を開け

          #071 カフェバッハ

          #070 [トーク回]帰ってきました!

          #070 [トーク回]帰ってきました!

          #069 4番目に好きな季節

          夏休みに入っておよそ1ヶ月半が経った 休み前にやろうとなんとなく決めたことはなにひとつやっていない 誰に強制されるわけでもなく 毎日ただ家にいて動画を見たり ゲームをしたりして1日が過ぎ去っていくのを待って そうして過ごしてきた まるで外出自粛期間のようだ 台湾の夏は本当に暑い 朝だろうと気温は30℃を超えているし 日が落ちても空気は火照ったままである  サマースクールに通う娘を朝8時に学校へ送り届け 帰り道は15分ほどかけて歩いているのだが 帰宅したらまずシャワーで

          #069 4番目に好きな季節

          #068 マンゴーかき氷

          4月後半 マンゴーの季節が始まった頃 友人からマンゴーかき氷の有名店に行きたいと誘われたことがあった 観光客が戻ってきている今年は 久しぶりに行列も戻ってきていたらしい 在台丸7年になるがこの有名店に足を囲んだのはおそらく3回程度である  有名店だけあって味はもちろん最高なのだが あまり行列に並ぶのが得意ではないし 家からのアクセスもそこまでいいわけではないので なかなか機会がないのだ そもそも台湾のかき氷はサイズが大きいものが多くて一人でサクッと食べるタイプのスイーツでは

          #068 マンゴーかき氷

          #067 [お知らせ]スレッズはじめました

          Spotify↓

          #067 [お知らせ]スレッズはじめました