人体のパワースポットはどこだろう?
日本古来のどの武道にも共通していることが「ひとつ」あります。
それは「帯」です。
わかりやすいのが、柔道、空手ですが合気道、剣道、弓道などの袴も細い「帯」で締めていますね。 相撲のマワシも「帯」の一種です。
それはなぜか?
「帯」と同様に重要なのが「帯を締める体の位置」です
通常、洋服を着る場合「ベルト」を締める位置は、 「おへそ」の位置ですが、和服の場合の「帯」はおへその下の位置で締めます。
その位置を日本では、
「丹田」
と呼んでいます。
「丹田」とは氣力が集まるところという意味です。
「丹」=「赤い色」
「田」=「田んぼ」=「米」
つまり日本人の主食である「米」のエネルギーで、 「氣力」を赤く充実させる、そんな意味を持つ人体の パワースポットなわけです。
古来の日本人はその気力が集まる「丹田」を位置を知っており、氣力が散漫にならない様に「帯」で締めて、 気力を一点に集中させていたわけです。
その意味が、武道の帯や和服の帯に残っているのです。
前回書いた合気道の達人とアメリカの特殊部隊の先鋭との実力の差は「帯」と「ベルト」の位置の差です。
ベルトの位置では「氣力」が集中しないので、本来の 人体が持つ能力を発揮できないということです。
合氣道の達人レベルになると、丹田という人体のパワースポットを心得ているので、相手の「氣」の状態を見極めて、その隙をのがさずいとも簡単に相手を転がしてしまうわけです。
力を入れずとも、丹田の氣の力を使い、
いわゆる「心技体」=「自然体」な状態が、筋肉隆々の猛者をも倒すことができることを証明した、実話です。
柔道の名人が、黒帯を超えて「赤い帯」を締めているのを見た記憶はありませんか?(紅帯ともいいます)
丹田が赤い色の意味を持っていますから、 「氣」の力が名人の域に達したことを表しているのかも知れません。
古神道にはこんな言葉があります。
「力を入れずとも、天地を動かす」
これが和の叡智のひとつ、「氣」の力です。
この地球のすべては「氣」(エネルギー)でできている、この自然の理を知れば「自然体」になれる第一歩かも しれないですね。
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