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仕事に自信が持てない看護師へのメッセージ

こんにちは。
今回は、看護師の仕事の自信についての記事です。

今回は、「自信がない看護師」「劣等感がある看護師」に向けた記事です。「劣等感を克服するための考えやテクニック」について記載します。


はじめに

看護師の仕事って、やることや気にすることが多くて大変ですよね。

患者さんのケアだけではなく、家族とのやりとり、医師や他の看護師との人間関係など、なかなか幅広いスキルのいる仕事だと思います。

苦労して看護師資格をとっても、辞める人が多いとも聞きますし、「看護師の仕事が向いていない」「自分の仕事に自信が持てない」という人も多いかと思います。

例えば、こんな問題があると思います。

・インシデントが多い
・先輩に毎日怒られる
・医学知識や看護技術など覚えることが多すぎてついていけない
・忙しくなるとパニック状態になる
・時間内に仕事が終わらない
・他の同期と比べてしまう


実は私も、病院で働き始めた時は、こんな問題ばかりでした。


今ではそこそこの経験も重ね、まだまだ満足できるレベルではないですが、少しはましになったかなと思います。

教育担当も経験しましたので、失敗が多い看護師や、自信がない看護師に対して、「こうしてみればいいよ」「こう考えればいいかも」というのは少し言えるようになりました。



4つの考え方とテクニック


それでは、その自信のない状態を克服するための考え方やテクニックを書いていきます。


4つあげるので、どれかがあなたの助けになることを願っています。


①ミスは起こるもの

まず、自信がなかったり、劣等感があるアナタは、なぜでしょうか。
もし「ミスが多いから」という理由であれば、一つお伝えしたいことがあります。

「ミスは絶対にある」ということです。

仕事上で絶対にミスをしない、というのはほぼ不可能です。

病院や部署にもよりますが、緊張感のある医療現場で、いろいろな業務をこなさないといけないので、とてもハードですよね。

ミスは、起こります。

ただ、医療現場での「ミス」は、「患者さんの命にかかわること」。怖いですね。

そのミスをみんなでカバーして、患者をケアするためにチームで医療を行っています。たとえば、「ダブルチェック」。毎日何度もやりますよね。

「自分はミスをするものだ」という前提で、メモやタイマーを活用したり、何度も確認をしたり、先輩に見てもらったり、対策がとれるかが重要です。


もし、何度も同じ失敗を繰り返すのであれば、そもそも根本的にシステムに問題があるかもしれません。



②人と比べてはいけない


2つ目は、「人と比べてはいけない」ということです。

看護師の仕事は、基本、何人かで同じ仕事をこなします。

そうなると、師長や管理職の人達から、誰かと誰かが比べられやすい状況となります。

しかし、あなた自身が他人と比べるクセをつけてしまうと、非常にしんどくなってきます。

そのクセが身について、自信を失ってしまうと、他人の良いところばかり見て、自分の良いところは見にくくなるからです。

他人の表面上を見ると、他人の仕事は「すごい仕事ができる人だ」と思えてくるかもしれません。

しかし、それはあなたが見た一面だけです。逆にもしかすると、他人から見たら、実は「あなたはすごい仕事をする人だ」と思われているかもしれません。

つまり、自信がない人は、人と比べがちですが、人と比べても仕方ないのです。

「じゃあ何と比べて考えればいいのか」というと、「過去の自分と比べること」をおすすめします。

・前に上手くできなかったことが、上手くできるようになった。
・苦手だった先輩とのコミュニケーションが、すこし苦痛ではなくなった。
・以前より、余裕をもって業務ができるようになった気がする。

これらの自分の成長に集中すれば、周りの人と比べるよりもできたかどうかが分かりやすくなります。

そして、この改善を積み重ねていけば、結果として、自信に繋がります。

時間はかかるかもしれません。

成長が感じられずスランプの時期もあると思います。

でも、少しずつで良いので、自信を持てるようにするために、過去の自分と今の自分で比べて様子をみていきましょう。

なお、「頑張らないといけない!改善しなきゃ!」と必死になるのも、しんどくなります。ほどほどをおススメします!

※もちろん、アナタが他人と比べてなくて、快適に働けているのであれば話は別です。過去の自分と比べる必要も、頑張って改善改善とする必要もないかもしれません。



③評価は人によってかわるもの


次に、自信がないあなたは、もしかして、誰かに「仕事ができない」「仕事が遅い」「ミスが多い」と評価されたことが原因ではありませんか?

これらのことは、超人でもない限り、おそらく誰もが言われることです。

誰もが最初は初心者で、うまく仕事はできません。

そして、それらの評価は、「一つの側面を見た一時的な評価」です。

あなたの仕事レベルを全て言い表している言葉ではありません。

そもそも、評価というのは、人によって変わるものです。

少し話がそれますが、例をあげます。

あなたの大好きなレストランがあります。あなたからすると、そこは料理も店員も素晴らしい最高のレストランです。

でも他の人からしたら、「内装が古い」とか「立地が悪い」とか「料理はおいしいけど、量が少ない」など、別の評価がでてきます。

しかし、他の人が良くないと評価したからといって、あなたにとって、そのレストランは良いところです。

私は、人の評価も同じだと思います。

・あなたは仕事が遅いと言われるが、部署で一番丁寧に患者さんに接している。
・仕事ができないと言われても、患者はあなたのケアで救われている。
・先輩は仕事が早いように見えても、手を抜いてるだけだった。

このように、評価というものは、形がなく、見る視点や見る人、条件によって色々と変わるものです。

また、同じ評価する人でも、その人の気分や、考えによって、評価は色々と変わります。

まとめると、評価は人や条件によって変わるので、誰かに良くないことを言われても、あまり真剣に取りすぎないようにしましょう、という話でした。

「評価されて劣等感がある」というのであれば、その評価自体を信じすぎるのは辞めましょう、という話でした。



④決めつける人はあまり相手にしない


これは、③の評価と近い内容ですが、あなたに悪い評価をする人のせいで、自信がなかったり、劣等感がある場合の対策やテクニックです。

どこの職場にもこんな人が、いると思います。

・嫌な人や、人によって態度を変える人。
・あなたの評価を決めつけて、攻撃的になってくる人。

こういった攻撃的な人は、「相手にしない」「真剣に取り合わない」のが必要な対策です。

攻撃的な人は、人格に何かしらの問題があります。

例えば、こんな風に。

・その人自体に、仕事ができないと思われたくない、という恐怖があるから人を攻める。
・仕事ができると思われたくて、それを正当化するために誰かを攻める。
・仕事や人間関係にまつわるコンプレックスがあって、まともにコミュニケーションができない。

そもそも、どういう事情があっても、誰かに攻撃的になったり、誰かを責めたりするのは、まともな人間のすることではありません。

もしも、本当に仕事が苦手な人がいても、「決められた時間」で「決められた業務」に取り組んでいれば、働く権利や給与をもらう権利はあります。

もし勤務中にスマホゲームをしていたり、居眠りをしていたら、責められても仕方ありませんが、普通に働いている限り、義務は果たしています。

それで一面的な評価だけで、責められるのは、ただの嫌がらせです。

無視するのは難しいかもしれませんが、ある程度、話半分で聞くことが大切です。

もちろん、あなたがどう見てもアウトな態度をしていたり、自分でも直さないといけない、と思うレベルであれば、改善が必要ですが、改善するのかどうかはあなたが決めることです。

もしも、周りの人全員に責められるような環境であれば、その周りの人がおかしいのか、あなたがその職場に合っていない可能性があります。

大変かもしれませんが、転職を考えてもいいかもしれません。


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さいごに

以上が、「自信がない看護師」「劣等感がある看護師」に対して、「それを克服するための考えやテクニック」についてでした。

正直、この記事を読んだだけで、明日からいきなり自信をもつことは難しいと思っています。

それでも、少しずつ少しずつ、考え方を変えたり、成長しようとしてみたりすることで、今よりも少しだけ自信が持てるようになるかもしれません。

大変かもしれませんが、ゆっくりやっていきましょう!

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