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「有難く使わせて頂きます」

“すべて”のものは、誰のものでも、何者のものでもない。その身体さえも。全ては借り物。使わせて頂いているもの。従って、我が物顔で、我が物として好き勝手に持っていたところで、最後にはちゃんとお返しをするもの。自分のものではないのだから、「有難く使わせて頂きます」と、そのような心持で大切に使わせてもらうこと。いずれにしても、死んだらあの世に持っていけるのは、己の生き様のみ。苦労して貯めたお金も、貴金属も、土地も家も、権利も、生活品も、形見も、あれもこれも一切合切、何もあの世に持っていくことは出来ない。それを引き継ぎ、誰かに譲渡したところで同じこと。人間社会の法における所有権やら専有権やらの中で守られても、実相には通用しない。大事なことは“すべて”のものは、「俺のもの」「私のもの」は一切ないという思いを持って「謙虚に生きよ」ということ。さすれば、“専有する”ことによる権利がどうだとかこうだとか、身分が高いとか低いとか、力が強いとか弱いとか、損か得かとか、そういった類の話は、一切意味がなくなる。そのようなことに一喜一憂し、しがみ付く生き様ほど、見苦しいものはない。「だって、持ってないと不安だし。あればあっただけ安心でしょ。」「俺のものは俺のもの。苦労して成功した証。誰にも文句は言わせないし、誰にも渡さない。」「法律で定められているのだから、その範囲であれば、どうこうしようと所有者の勝手でしょ?」「世の中、カネ次第。カネがあれば、何だって出来るし持てる。カネがあるやつが生き残る」…。その話、あの世でとうとうと語るがいい。その上で、問われる。己、その手で、一から何かを生み出し創発したか、と。それがあるならば、見せるがいい。人間には、何も生み出すことは出来ない。あるのは、既にある創造物を使わせてもらい生きるもののみ。人間は、生まれた時から、生きるためのものはすべて揃っている。火、空気、風、水、土。これがなくば、全ての生命は寸秒たりとも生きていくことは出来ない。だから大事に使い、有難さを持って人間生きるべし。



そのことを肝に銘じ、一つひとつの物や事象に感謝し、それを有難く使わせて頂き、感謝と報恩の念を持ち、生涯を全うします。



有難うございます。

幸せを呼ぶそよ風チャリダー/サステナビリティイノベーティブコンサルタント。「感謝感動を世界に地球に」のカングロ代表、ザッポス研究会、イノベーションサロンZ、システムD研究会、サステナ塾、セブメディ創設者