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#1 私の経験について(幼少期に感じた寂しさ)

私は、幼少期からずっと変わり者だった。

北海道の田舎で、
会社員の父とパート従業員の母の間に
長女として私は生まれた。

保育園の時から、引っ込み思案で自己主張をしない、
踊りの時間や運動の時間に皆がはしゃいでいるのを
どこか恥ずかしいと思いながら
その場で立ち尽くしているような子だったので、
保育園の先生からは、少し変わった子と評価されていたようだ。

小学校に入っても、私は、やっぱり引っ込み思案で、とても大人しかった。
しかし、その反面、やっていいことと悪いことの
区別がつかず
人間関係のトラブル、備品を壊す、授業で使うものを頻繁になくすなど
時々とんでもないトラブルを起こすような子供だった。

それでも、多少いじめられたり、男子に嫌なことを言われたりしてはいたけど、仲のいい少数の友達と平凡な学校生活を送っていた。

この頃に、妹が生まれて、お姉ちゃんになった。

子供が2人になって生活費が必要になったのか、
母がフルタイムで働きだし、両親の仕事中、
私たちは頻繁に祖父母の家に預けられるようになった。

始めは、仕事が終わった頃に迎えにきて、
両親のいる家へ帰っていたが、
段々と、仕事が遅くなる日には、
両親は私を迎えにこないこともあった。

そんな日は、私は、祖父の携帯電話から両親へ
何度もメールを送って、両親の帰りを待っていた。

今日は何時に帰ってくる?
今日は帰ってくる?

返信がこないまま、携帯電話を何度も見つめ、
いつの間にか眠ってしまい朝を迎える日々を過ごしていた。


今でも、ご近所さんが帰宅する車の音が聞こえると
少し嬉しい気持ちになる。
それは、きっと、この頃の寂しさが残っているからだ。
あの頃、両親が迎えにきたときとても嬉しかったように。



そして、この頃から、
私のもともとの性格だったのか、
寂しさが原因なのかは分からないが、
私の性格は気難しくなり、
学校ではいい子ちゃん、家では暴れまわる
どうしようもない子になっていた。


♯2私の経験について(母の新興宗教と借金)
へ続きます

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