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ZOMBB

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山田次郎21歳、契約社員。 サバイバルゲームチーム「モーニング・フォッグ」のメンバーの一人。 次郎はある朝目覚めると、街中をゾンビが徘徊していることに気がついた。 それも電動ガン…
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#バトル

ZOMBB 36発目 森の中の二人

次郎は姿を消した新垣優美を追って、 森の中に飛び込んだ瞬間、足を滑らせた。 しりもちをつ…

ZOMBB 39発目 夜明け間近

 坂原勇、貫井源一郎、久保山一郎、 丸川信也の四人は、次郎たちが消えた森の中へ分け入って…

ZOMBB 40発目 帰還

空が明るくなると、モーニング・フォッグのメンバーたちは、出発した。 森の中は、いくつもの…

ZOMBB 41発目 つかの間の休息?

立川駐屯地の官舎内に入ったモーニング・フォッグのメンバーらは、 皆藤准陸尉に導かれて一室…

ZOMBB 42発目 ゾンビ・ウイルスの正体

「被検体って、どういうことですか? ダンボール・・・いや次郎に 何かの実験でもするつもり…

ZOMBB 43発目 ゲシュペンスト

飯村医官は言葉を続けた。 「それともう一つ、このゾンビ・ウイルスには   特筆すべき特徴…

ZOMBB 44発目 電磁の要塞

千葉県の最も東にある犬吠埼灯台から、 それはかろうじて見えた。 この日は雲一つ無い晴天であったがゆえに、 視界が良かったからかもしれない。 海は穏やかに凪ぎ、微風が大気をなでるように吹いている。 犬吠埼灯台から、さらにはるか東の海上に 浮かぶように見えるそれは、全体が濃紺の小島のようだった。 ただ天然の島と違うのは、人工的にシンメトリーな、 ドーム状の形をしていることだった。 それこそが日本を、いや世界を危機におとしめている、 『ゲシュペンスト』の要塞の一

ZOMBB 45発目 E計画

「いい計画?」 と次郎は訊き返した。 「いえ、E計画です」 と真面目な顔で、綾野陸曹長は…

ZOMBB 46発目 一抹の希望

「もうひとつ、お話があるんです」 御子柴医官はそう言うと、皆に着席するように手を振って促…

ZOMBB 47発目 エチゼンヤ伊藤店長、再び

 モーニング・フォッグのメンバーらが 案内されたその格納庫は、幅50メートル、 奥行き2…

ZOMBB 48発目 専用の機体

「何でオレだけ色が違うんだよ?」 次郎が、自分に割り当てられたパワードスーツ、 『衛門下…

ZOMBB 49発目 予言

3日間の『衛門下痢音』の訓練は、滞りなく行われた。 まずは1日目の歩行と飛行訓練。 『衛…

ZOMBB 50発目 E計画決行前夜

西の空に夕陽が沈む頃、 立川駐屯地では陸上自衛隊員たちの動きが慌しくなった。 74式輸送ト…

ZOMBB 51発目 震える空

朝陽が地上に、その光を射しはじめた。 濃紺の上空から、黄金に輝く海面に向かって、 美しいグラディーションを描いている。 辺りは静まり返っていて、 ゆるやかな風が、肌をなでるように吹いているだけだった。 その静寂の中、習志野基地では、 多くの自衛隊員らが、あわただしい動きを見せていた。 大勢のブーツがアスファルトの地面を叩く音と、 時おり聞こえる号令以外に、耳にするものはない。  3機のC―1輸送機の巨大なシルエットに、 何人もの人影が、吸い込まれていくよう