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【転職エージェントは使うべき?】「直接応募」vs「エージェント経由」両方の転職を経験し辿り着いた答え〈転職体験記④〉

3回転職したうち、転職エージェントを利用したのは1回、企業への直接応募が2回でした。どちらのルートも経験して辿り着いたおすすめパターンを解説します。

転職エージェントがしてくれること

転職エージェントがしてくれることは多岐に渡るが、メインは「①希望に合った求人募集探し」と「②選考中の企業とのやり取り代行」である。その他希望すれば面接の練習などもしてくれる。

①希望に合った求人募集探し

転職サイトに登録すると、登録した条件に合った求人募集情報が送られてくるとともに、まずはキャリアアドバイザーと面談をすることになる。

キャリアアドバイザーはエージェント会社の人なので、当然ながら転職の合否を決める相手ではない。

リクルートエージェントならリクルートの人、DODAならパーソルの人である。転職が決まるように一緒になって考え、サポートしてくれる立ち位置。

そんなキャリアアドバイザーとの面談では、ざっくばらんに自分の希望やこれまでのキャリアを話してOK。

話すことで自分の考えが整理されることもあるし、相手は幾度となく転職希望者の話を聞いてきたプロなので、有益なアドバイスをくれる。

人対人なので相性の運はあるけれど、ここの頼りがいは転職エージェントを使う大きなメリットといえる。

面談ですり合わせた上での求人募集情報を送ってくれるし、転職活動の最中になにか気が変わればその都度相談すれば良い。頼れる存在ができる。

②選考中の企業とのやり取り代行

書類応募~内定が出るまで、企業とのやり取りすべての間に入ってくれる。選考結果の連絡や面接日時の調整、内定時の条件交渉など。

そのため応募した企業と自分が直接やり取りをすることは発生しなくなる。手間を取ってくれるという意味ではラクなのだが、ここでちょっと特筆すべきことがある。

面接の感触が知れてしまう

転職エージェントはこちらが応募した企業側の人事とコネクションがあるので、面接の感触について教えてくれるのだ。合格理由も不合格理由も、どちらも共有してくれる。

自分で企業に直接応募した場合は知ることのない情報。

例えば一次面接が通過だった場合、「一次面接通過となりました。評価されたポイントは○○○なところで、今時点ちょっと懸念になっているポイントは●●●なところだそうです。なので、二次面接では懸念ポイントの●●●を払拭できるようなアピールをしていきましょう。」

そんな感じで教えてくれる。

これをどう受け取るかは個々人の性格によって違うと思うのだけど、私には合わなかった。

面接の感触という微妙なニュアンスが入り交じる情報を、間に入っている第三者から伝聞で聞くというのが結局はっきりしない曖昧性に振り回される感じがした。

また、一次面接の面接官はそう思ったかもしれないけれど、二次面接の面接官はそう思わなかったりするということが起こる。

エージェントから聞いた面接の感触の情報を気にしすぎて(それだけが原因じゃないだろうが、自分を出すことはできなかった)結果的に落ちた失敗転職面接エピソードがある。

失敗した転職最終面接

それはエージェント経由で受けていたとある企業の5次面接で、最終の役員面接だった。

4次面接までの間も、面接を通過するたびに1つ前の面接のフィードバックをエージェント経由でもらっていたけれど、最終面接までいくとそのフィードバックも更に熱が入りたくさんの情報が送られてくる。

キャリアアドバイザーもなんとか内定を取りたいと思ってくれているわけで(成果報酬なのでもちろんのことなのだけど)、ありがたいと思う反面、送られてきてしまうと気になるしすごく気が散る内容なのだ。

細かい内容は忘れてしまったけれど、このときは1次~4次の面接官が書いた懸念ポイントが改めてまとめて送られてきて、「女性が多い職場だけどそれでも大丈夫かが気になる」といったような内容があった。

面接官の1人がそう思った内容なのだけど、テキストでそう見せられると脳内に残るし、「女性が多い職場も得意だってことアピールしなきゃ」と思ってしまった。

だがしかし、5次最終面接の役員からするとそんなことどうでも良かったのだ。

1つ前に書いたソニーの面接体験エピソードの記事でも触れたように、大事なのは面接官が私の何を知りたいかを読み取りそれに沿ったアピールをすることなのに、私は勝手に「女性が多い職場も得意」だということを話していた。

“懸念点”として突きつけられていたことで、それを言わなきゃいけないような気がしてしまったのだ。

結果的にひとりよがりな面接になったなと我ながら思った。自分で勝手に喋る内容を決めて臨んでるわけだから当然といえば当然。会話のキャッチボールというコミュニケーションの基本中の基本すらできなかったのである。

この面接以降、転職エージェントを使うことをやめた。あくまで私にとっては、直接応募なら知ることのない企業側の面接官の感触を共有されることがポジティブに働かなかったから。

転職エージェントを使うべき人

そんなわけで私個人の答えとしては転職エージェントは使わないという結論なのだけど、これは本当にその人の性格による。

サポートされたい人、相談相手がほしい人、選考の感触を知りたい人は転職エージェントを使うべきだと思う。

総じて「迷いが生じやすい人」にとっては、とても心強い味方になる。

また、前述した転職エージェントがしてくれること「 ①希望に合った求人募集探し」 に関しても、幅広く応募企業を探したい場合は自分で1つ1つ企業の採用ページを探して見に行くのは骨が折れる。

その点、転職エージェントに登録するとマイページやアプリさえ見に行けばこれでもかというくらい希望に沿った求人募集を紹介してくれる。

私の場合は性格も即断即決だし、「あそこに行きたい!」と思ってそのまま突っ走る一点突破型なので直接応募が向いていたのだけど、それは少数派なのではと言われることは多い。

直接応募の方が有利は本当か

直接応募の方がメリットがあるのではと、よく話題になる点について触れておく。今の会社に入社後、上司とそれについて会話したのだ。

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