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夜明けのエッセイ

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日々の記録。夜明けの美しさがとても好きで、雪国の風景とともに、心地いい言葉を届けたいと思って夜明けのエッセイと名付けました。実際は、日々の仕事・子育てで感じたこと多めです。
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#農業

本質を変えずに、美しく、しなやかに変化したい

本質を変えずに、美しく、しなやかに変化したい

最近、自分にとってはすごい発見があった。

なぜ、こんなにも農業や自然に強烈に心惹かれるのか。
それは、農業も自然も農家も、本質を変えずに、美しくしなやかに変化してゆくからだと気付いたのだ。

思えば移住したときから、「農業の師匠が教えてくれた、農業が生む大切なものをつなぎたい。師匠にならって、変化にしなやかな生き方がしたい」と言い続けてきたように思う。

私は変わっていないのに、まわりは変わって

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「イノベーション」だとか「社会課題を解決する」とかに疲れたとき、社会の根幹を支える変わらない現場に出会った話

「イノベーション」だとか「社会課題を解決する」とかに疲れたとき、社会の根幹を支える変わらない現場に出会った話

娘が生まれてちょうど3ヶ月が経ちました。
ぶくぶく育ってゆく姿を見て、できることならば1日中娘を愛でて過ごしたいと熱望する私です。

さて、長女のときは新潟で出産したのですが、今回は香川に帰省し里帰り出産をしました。去年は本当に仕事を頑張りすぎて、たくさんのものを犠牲にしてしまいました。心身ともにエネルギーが枯渇し、いろいろあって本当に疲れ、もう一度ゆっくりいろんなこと考えたいと思いました。出産ま

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誰かを喜ばすためじゃなくて、自分たちが、自分の農業人生を楽しむために

誰かを喜ばすためじゃなくて、自分たちが、自分の農業人生を楽しむために

大好きなチームがある。
十日町・津南ファーマーズちゃーはんという、2014年に結成した十日町市と津南町の若手の農家15人の男女でできたグループ。

なんでちゃーはんって言うかというと、
米農家、野菜農家、養豚家、花卉農家が集まったから
「フライパンで混ぜると、ちゃーはんになるね!一個だけでもいいものが、ひとつになるともっとよくなる」というイメージで名付けられた。

あれから5年。
異業種との農業×

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【"はじめに"を公開しました】書籍「きぼうしゅうらく 移住女子の里山ぐらし」が発刊されました

【"はじめに"を公開しました】書籍「きぼうしゅうらく 移住女子の里山ぐらし」が発刊されました

2014年から5年間、新潟日報にて書かせていただいたコラムが1冊の本となりました。

「さまざまな変化のなか、自分らしいあしあとをつけていこう。」
そのための北極星となる言葉を、たくさん詰め込みました。

「きぼうしゅうらく」というのは連載当初からのタイトルですが、「なんでもうまくいっている成功した集落」という意味ではなく、「限界をきぼうに変える力」「小さな日々からきぼうを見出し、きぼうを語る力」

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