金井滋

行政書士をしています。埼玉県飯能市や坂戸市を中心に、埼玉西部地域で空き家再生・利活用に…

金井滋

行政書士をしています。埼玉県飯能市や坂戸市を中心に、埼玉西部地域で空き家再生・利活用に取り組んでいます。 https://hannoakiya.amebaownd.com/posts/34489560

最近の記事

空き家再生はやりすぎダメ、絶対。

こんにちは。 今回は久々に空き家再生で重要な考え方のお話。 なぜ重要かって、趣味とビジネスの大きな分かれ道になるから。 最近は、空き家再生に興味を持つ人も増えて、いろんな利活用方法も出てきています。 少し前だと、古民家カフェとか、民泊とか、いくつかしかパターンがなかったように思いますが、最近だと、アトリエ、雑貨店、コワーキングスペースなど、実に様々な形態の利活用が散見されるようになり、非常に良いことだと思います。 さて、私は相変わらず埼玉県の西部エリアに位置する、坂

    • 相続土地国庫帰属制度 初の引き取り事例が出たとのこと。

      【相続土地国庫帰属制度】 今年4月から始まった、相続した不要な土地を国に引き取ってもらえる「相続土地国庫帰属制度」。 ついに、初の国による引き取り事例が発表されました。 「遠くに住んでいて利用しないとか、買い手が見つからないという理由で、ことし8月末時点でおよそ900件の申請があった」 とありますので、審査期間が長いか、審査をクリアできる事例が少ない、という問題があるかと思われます。 いずれにしても、不要な空き地所有者を管理ストレスから解放する数少ない方法なので、負

      • 空き家再生で街をつくる❗️

        一軒や二軒ではない。 街全体が生まれ変わる。 そんな空き家再生に取り組んでいます。 その名も『KIVプロジェクト』 プロジェクトの詳細は、こちらをご覧ください。 私たちは、埼玉県の坂戸市、鶴ヶ島市、飯能市で空き家を再生して、人の国際移動のプロデュースしています。 これができるのは私たち行政書士だと思っています。 さて、2023年3月3日現在。 KIVシリーズの物件はこんな感じに増えました❗️ 特に集中しているのは、坂戸市と鶴ヶ島エリア。 ここは利便性は抜群

        • DIYをどこまでるかでいつも悩みます。

          埼玉県西部で空き家再生をしている、行政書士の金井です。 現在は、坂戸駅から徒歩13分の一戸建てを再生中です。 空き家といっても、3年足らずの空き家なので、そこまで状態が悪いわけではありません。 前回は14年以上の空き家の再生をしていたので、私の感覚は麻痺しているかも。。。 ただ、そうは言っても直さなければならないところは沢山あり、やり出すとキリがありません。 そこでいつも悩むのが、「DIYをどこまでやるか」です。 もちろん、予算が潤沢にあれば、全て大工さん達に発注

        空き家再生はやりすぎダメ、絶対。

          坂戸市で空き家再生開始❗️

          行政書士の金井です。 久しぶりの更新となってしまいましたが、今月から、埼玉県の坂戸市で新たな空き家を再生するために大工さんと一緒に現場に入りました。 前回は、飯能市で約14年間の空き家を再生していました。 今回は、たった2年間の空き家ということもあり、前回に比べるとそれほど苦労しないかなと楽観的に見ています。 しかしながら空き家というのは蓋を開けてみないとどこに問題があってどこに想定外の支出が生じるかがわからないものです。 なので注意深くこれからも進めたいと思います

          坂戸市で空き家再生開始❗️

          飯能市の人口減少が30%と推計されている違和感

          飯能市の人口減少30%!? ムーミンバレーパーク、メッツァビレッジ、BBQ飯能河原、西武池袋線始発「飯能駅」など、魅力溢れる飯能市。 私は飯能が大好きで、主要な活動拠点としています。 しかし実はなんと、埼玉県にある市の中で、将来の人口減少率推計ワースト4位となっています。 これは、「町」を含めても63市町の44番目という、下から数えた方が断然早い順位です。 そして、飯能市の人口減少率推計は、2045年までに脅威の30%となっています。 飯能大好き人間の私としては、

          飯能市の人口減少が30%と推計されている違和感

          空き家のリフォームいくらかかるの?という答えにくい質問に答えてみた。

          物凄ーくよく聞かれます。 「空き家直すのってどれくらいかかるの?」という質問。 「場合にもよりますが。。。」という枕詞は聞き飽きていると思いますので、全ての前提条件を無視してズバリ言ってみます(異論があるのは承知の上で)。 そうですね・・・、500万くらいです‼️ ・・・・・・。 ・・・場合にもよります(笑) でもとりあえずイメージだけでも、持ってもらうために、このくらいの数字を念頭に置いてもらえると良いと思います。 空き家の典型的なイメージは、 ・築40年以上

          空き家のリフォームいくらかかるの?という答えにくい質問に答えてみた。

          空き家再生の工事はリスクがいっぱい

          空き家再生の工事は、玄人でも想定通りにいかないという話。 私はこれまで、何度も空き家再生に関わりましたし、自分でも解体、塗装、電気工事(第二種電気工事士資格は保有しています)、クロス貼り、床材貼り、他にもありとあらゆるDIYの類も大体経験しました。 しかし…、今でも、空き家再生の工事は怖いです(笑) それくらい、リスクがいっぱいであることを知っているからです。 今まで、数えきれないほど痛い目にあいました。 空き家というのは、ずっと住まれていなかっただけに、所有者も、

          空き家再生の工事はリスクがいっぱい

          本当に農業をしながら都心に通勤できる「飯能住まい」を視察

          先日、訪れた飯能市の取組「農ある暮らし『飯能住まい』」 農業をしながら広い敷地の家で住む。 それでいて、都心にもすぐに出れるので、普段の仕事は続けられる。 行ってみて驚きましたが、西武池袋線「飯能駅」から近く、車だとすぐでした。 飯能駅は池袋まで40分で行けますし、所沢や練馬ならもっと近い。 実際に、人気が出ているようで、先日も同時並行で4件ほどの建築がされていました。 原則、建物を建築ができない市街化調整区域ですが、開発行為許可を得て建築をしています。 僕も「半農ライフ

          本当に農業をしながら都心に通勤できる「飯能住まい」を視察

          無価値にみえる空き家にどうにか価値を見出す

          空き家に「価値がない」というのは簡単です。 そこにどうにか価値を見出したい。 このことについて考えてみましょう。 最初に少しばかり、なぜ無価値と言われるかの話。 空き家問題の裏には、様々な事情がありますが、大体は「相続問題」が絡んでいることが多いです。 「平成26年空き家実態調査」によると、居住用家屋が空き家になった原因の56.4%は相続よる取得です。 つまり、空き家問題の半分以上は、相続から始まったと言い換えることが出来ます。 実際に、これまで私が関わってきた空

          無価値にみえる空き家にどうにか価値を見出す

          近隣住民への配慮は空き家再生では絶対に必要

          偉そうなことを言いますが、近隣住民への配慮は、綺麗ごとではなく、お互いの為に絶対に必要です。 空き家の再生・利活用をするのであれば、単純に収益性などの数字だけを追いかけていては必ず破綻します。 もちろん、空き家再生・利活用というのは、100%近隣住民に歓迎されるとは限りません。 例えば、誰も住んでいない状況の方が、静かで、かえって便利と考えている人もいるのです。 また、境界の問題もあります。 境界確定をしておらず、どこからどこまでが隣地の所有なのか分からないなんてこ

          近隣住民への配慮は空き家再生では絶対に必要

          空き家を貸すのは簡単ではない

          空き家を貸すのは意外と難しいという話。 何かしらの形(大体は相続ですが)で、空き家所有者になっている人は沢山います。 その中には、空き家を誰かに貸して、大家業を始めようと思う人も多いでしょう。 その気持ちは理解できますし、当然の心理だとも思います(というより完全に放置するよりもかなり健全)。 ただ、空き家というのは、放置された期間が長いほど、直さなければいけない箇所だらけです。 そのまま貸すというのも出来なくはないですが、貸主としての修繕義務があるため、結局貸した後

          空き家を貸すのは簡単ではない

          空き家で真っ先に考えることは「売却」

          売却は、もっとも直接的に空き家問題の解決につながる行動でしょう。 なぜなら、空き家を購入する者は、なんらかの利活用を前提としているが故に購入するからです。 そして、新たな空き家所有者には、相続人間で意見がまとまらないなどといった「人の問題」は起こり得ません。 したがって、まず最初に検討すべきことが売却です。 ここで、「状態が悪いままだと安くなるから、リノベーションをしてから売ろう」と考える人がいますが、これはお勧めしません。 空き家の再生工事は、別記事で解説したよう

          空き家で真っ先に考えることは「売却」

          空き家利活用の大枠

          では、空き家はどうすれば良いのか。 空き家を不動産としてみた場合は、以下のような解決策に集約されます。 a)売却する b)賃貸に出す c)活用する d)解体する 前提条件 この点、a)〜c)については、放置されて状態が悪くなった空き家を「再生」するということが前提となります。 具体的な再生工事は、建設業者が行うものですが、その後の収支を考え、どの程度までの工事を実施するかは、所有者が決めなければなりません。 したがって、闇雲に再生工事を行うのではなく、出口戦略を十

          空き家利活用の大枠

          空き家を放置することの問題

          空き家が社会的損失であることは言うまでもありませんが、空き家所有者の中には、「自分の所有物だから」と特に問題意識を持つことなく長年空き家を放置する人がいます。 これは非常に危険な考え方です。 空き家を放置することは、相当リスクの高いことなのですが、具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか。 火災・放火 消防庁の調べによると、建物の火災発生原因の一位は「放火」です。 管理体制の悪い空き家では、放火の火元になり得るゴミや草木などが目立ち、ターゲットにされやすくなるか

          空き家を放置することの問題

          都心に通勤圏内の場所でも空き家だらけ

          最初に少しお堅い話。 統計的な視点での空き家の現状。 「住宅・土地統計調査」(総務省)によると、平成30年(2018年)10月現在における住宅の空き家率は13.6%(約848万戸)となっています。 これは日本全国の住宅の約7戸に1戸が空き家であるということを意味します。 この記事を執筆しているのは2022年5月ですので、統計から約4年経っており、現在はさらに増加していることが確実視されています。 ある民間予測によりますと、今後数年以内に全国の空き家は1000万個に達

          都心に通勤圏内の場所でも空き家だらけ