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空き家再生はやりすぎダメ、絶対。
こんにちは。
今回は久々に空き家再生で重要な考え方のお話。
なぜ重要かって、趣味とビジネスの大きな分かれ道になるから。
最近は、空き家再生に興味を持つ人も増えて、いろんな利活用方法も出てきています。
少し前だと、古民家カフェとか、民泊とか、いくつかしかパターンがなかったように思いますが、最近だと、アトリエ、雑貨店、コワーキングスペースなど、実に様々な形態の利活用が散見されるようになり、非常に良いことだと思います。
さて、私は相変わらず埼玉県の西部エリアに位置する、坂戸市、鶴ヶ島市、飯能市において、多数の空き家再生をしています。
2023年も、4軒の空き家再生利活用をしました。
そしてうち一つは、空きビル再生も出がけ、規模も少しずつですが、大きなものも手掛けるようになりました。
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しかし、今年の夏頃、1度、空き家所有者と言い争いになってしまいました。
それは、私が再生利活用した空き家が、再生した後でも、所有者にとっては想像以上にボロボロに感じたことが理由です。
所有者の意見を要約すると次のとおりです。
「もっとピカピカに直してほしい」
「物件の価値を高めてほしい」
「売却する時に値上がりするようにしてほしい」
これらの希望は、空き家再生利活用には適さないです。
空き家は、そのままにしていると何の価値も生みません。
それどころか、トラブルの種になる負債です。
空き家を利活用するということは、ビジネスとして成立させ、収益を生む状態に生まれ変わらせるということです。
私が手掛ける空き家は、物件そのものにほぼ価値がないということが、大前提です。
物件の価値が高いと考えるのであれば、再生利活用という枠組みではなく、普通に売却するか、貸し出せば良いだけです。
誰も借りない、誰も要らない。
このような物件が、今社会問題になっている空き家なのです。
そこで重要になるのが、「直しすぎてはならない」ということです。
空き家所有者からすると、自分が持っている不動産をピカピカな状態にして、安心したいでしょう。
その気持ちは十分理解できます。
しかし、用途によって、必要な範囲に修繕しないと、かならず趣味としての領域に突入します。
そもそもピカピカな物件にしないと成立しないビジネスを行うのであれば、わざわざ空き家でやる必要はないのです。
最初から綺麗な物件でビジネスを立ち上げれば済む話です。
空き家を利活用するということは、「空き家でも十分」なビジネスというのが、世の中には沢山存在し、それらを行うために空き家再生が非常に経済合理性の観点から効率的であるからです。
そのため、私が空き家を再生する時は、必要以上のことは絶対にやりません。
そこに自己満は要らないのです。
もちろん、すべてを直すと皆が安心します。
あとから問題も起きにくいですし、利用者からクレームなども言われないでしょう。
でも、空き家再生利活用をするということは、そもそもそうゆうものなのです。
あとから物件の不具合は出ます。
必ず出ます。
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だって、新築のピカピカな物件を扱っているわけじゃないのだから。
利用者から満足いかないとか、そうゆうことも言われるでしょう。
でもそうゆうものです。
これが現実です。
直しすぎず、最低限に。
この直しすぎないということが、空き家再生人の腕の見せ所であり、一番難しく、専門性がいるところなのです。
不動産のリフォームというのは、金さえかければほぼ何でも出来ます。
いくらでもよければ、いくらでも直せます。
でも、それで良いのか?ということ。
そんなことができるのであれば、誰も空き家問題で悩まないです。
予算がない。
金をかけても回収できない。
これが根本の問題です。
だからこそ、直さない。
勇気を持って直さないという決断をする。
絶対に直さないといけないところは直す。
でも、それ以外は絶対に直さない。
ところで、私が夏に言い争いになった空き家所有者には、以上のような説明を繰り返ししました。
そして、十分な収益を出していることも理解してもらい、納得してくれました。
今では、また新たな空き家再生・利活用の相談を受けています。
今回は空き家の直しすぎに注意というお話しでした。
それでは!
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