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おじさんの役職定年後の現実 その3【61歳転職編】

長年勤めた銀行を退職し、今月から転職先で働きはじめた61歳8か月の "じぃ" と申します
60歳役職定年で給与が激減し、63歳前後でまたさらに激減するという人事制度です(役職定年時の給与激減具合はこちら↓)

仕事が楽ちんなのはよかったのですが、なんとなく必要とされず定年を待っているだけのような、もやもやした気持ちになっていました

50代後半から、定年セミナーに行ってみたり、転職エージェントやハロワに登録してみたり、資格を取得してみたりと模索はしていました
なかなか成果に結びついていなかったのですが、おじさん未来研究所の「セカンドキャリアブートキャンプ」に参加したところ、これが契機となり、転職活動がうまく進みました( ↓ 参考)

そして、その後、転職してみた結果どうだったのか?ということを、今回のブログでは書きたいと思います
先に結論を書きますと、正直「なんで転職してしまったんだろう。。。」と少し後悔の気持ちが。。。
「あのまま銀行に残っていても困ることなかったよな」みたいな。。。


なんで転職してしまったんだろう。。。

1.銀行の退職から転職先入社まで

下のような時間経過で手続を進めました
2023.11下旬 オファー面談・給与合意・4月からの雇用契約締結
2023.12下旬 銀行で退職の意向を報告
2024.1中旬 銀行の高齢社員の意向調査の手続きに合わせ退職願提出
2024.2上旬 銀行の担当内で退職と年休取得の報告
2024.2上旬 念願の2ヶ月弱の年休消化期間に入る
2024.2中旬 ホーチミン・シドニー・ブリスベンへ貧乏一人旅
2024.3上旬 石垣島・西表島・竹富島へ貧乏一人自転車旅
2024.3中旬 転職先から受領した研修資料学習開始(不安芽生え)
2024.3.29 銀行の最終日に出勤し、お世話になった方々へご挨拶
2024.4.1 転職先初出社でご挨拶
2024.4上旬 さっそくオリエンテーション開始(不安増大)
2024.4中旬 お客さま監査へ同行(う~ん・・・)

3月末に1日だけ退職前のご挨拶のため出勤しました
約17年お世話になった会社です
世代的には私の面倒を見てくれた方々がもうあまり職場に残っていないのが残念ではありましたが、一緒に仕事をした方々と、苦労を振り返ったり、近況を語り合ったりと良い機会となりました
同年代の人は、やはり将来どうしようかと考えている人が多いと感じます

そして4月1日転職先へ出勤
50名弱の小さな会社です
そして、テレワークの社員が多いため、当日出勤していたのは10名ほど
そんな中、同期入社が私含めて4名もいました
33歳、42歳、51歳、61歳(私)と世代はバラバラ
51歳の方は介護のため退職した後の復職でしたので悪い会社ではなさそう

2.転職先の仕事

転職先は情報セキュリティ専門のシステム監査機関です
クレジットカード情報セキュリティの国際規格に沿った訪問審査をする仕事です
出張と在宅勤務の組み合わせという働き方に心を奪われ、これが転職の決め手となりました
もちろん、面接でお会いした方々が素晴らしい方々だったことが一番の決め手です

で、逆に61歳でも採用してもらった決め手は、資格だったと思います
よく、シニアが資格を取得してもあまり意味がないということも言われていますが、転職先の監査の仕事は、資格を持っていることが要件となっていて、これが決め手だったと思います
若い人は入社後の資格取得でもOKなのですが、シニアは残された時間が少ないので「入社後、資格取得頑張ります」というのは通用しなさそう。。。

3.転職してみた感想

正直、システム監査の仕事を甘く考えていたと後悔しています
昨年度は、銀行の監査部門でシステム監査に携わっていたので、その感覚でなんとかなるだろうと思っていたのですが、監査のスピード感、専門性、実務との関連、監査対象範囲や観点など、あらゆる点で厳しさを感じています

入社2週目に、実際の監査にオブザーバーとして参加させてもらいましたが、実務で使う単語が結構わからず、ほぼちんぷんかんぷん
かなりヤバいです
新入社員になった気持ちであらためて仕事を覚えなければならず、正直「なんで転職してしまったんだろう。。。」という気持ちです

そんな状態を察してか、職場の先輩方(年下が多いです)は、「最初は難しいと思います。だんだんわかるようになりますから」と声をかけてくれるのは救いです
会社の雰囲気はとても良いと感じています

4.転職後のもがき

転職というのは、後戻りできません
きつくても「張り合いがあってよい」と考えられればよいのですが、つい「前のまま銀行にいても困らなかったよな」と弱気な感じになってしまいます

そんな弱気な自分に鞭打って、先日は
「図解でわかる!○○1年生○○のしくみ」なんていう初心者本を購入して勉強しています
セカンドキャリアをスタートするつもりだったのに、ほぼ「新入社員!」、振り出しに戻ってしまった感覚です。

61歳だけどね。。。

5.仕事のこと

少し新鮮なことは、自分の仕事と自分の稼ぎが連動する感覚です
これまで大きな会社のシステム部門でお金を使うだけの仕事でしたが、これからは、自分がいくらの仕事をしているかということが見えやすくなります
サラリーマンではありますが、個人事業主に近い感覚だと思います

今の会社でも、別の規格の審査員は、業務委託契約で個人として仕事をされています
雇用契約なのか業務委託契約なのかの違いだけであって、事実上個人の働きが会社の売り上げに直結している感じです
いきなり個人事業主になる勇気がない私のような人には、転職から始めてみるというのもありかと思います。

6.シニアの転職をおすすめできるか

他のシニアの方に転職をおすすめできるかというと、まだ転職直後ということもあり、正直よくわかりません
環境の変化は、そこそこストレスを感じます
前職も転職先も仕事は同じシステム関係ではあるのですが、前職の知識はほぼ役立たず
そんなことお構いなしのメンタルが強い人は大丈夫だと思います
新しいことへの興味が強い人も向いていると思います
一方、今のままで別に困っていないという人にはおすすめしません
変化を好まない方にもおすすめしません
私の場合は、どちらともいえなさそうですが、まだ引退には早そうという気持ちと給与が下げられることへの抵抗感が強かったのかもしれません
お金にこだわりの強い人は一緒にもがきましょう(笑)

ここまで、お読みいただきありがとうございました。
次回のブログでは、退職の際の年休消化のことや、退職金のことなどご紹介できればと思います。

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