転職の判断軸について
本日は転職の判断軸について書きたいと思います。
私自身、新卒で大企業に入社したこともあり、転職前には本当に悩みました。
恵まれた環境にいることは自覚しつつも、本当にこのままで良いのか、後悔しないのかと、ということをずっと考え続けました。普段は何事も即決するタイプなのですが、人生で一番、自身のことを女々しいと感じました(笑)一度決めたつもりになっても易きに流れ、周囲と同じで良いのではないか、自分だけ危険な道を歩く必要はないのではないか、とクヨクヨと悩んでいました。
そんな中でも、最終的に転職に踏み出すことができたのは、以下の視点で何度もノートに書き出し、自分自身を見直すことができたからだと考えています。
1. 未来からのバックキャスト(時間軸)
分岐点に立った時は、“30年後の自分から今を振り返った時に、後悔しない選択が出来ているか?”という点を考え抜きました。よく、“2つの選択肢があれば大変な方を選ぶ”という話も聞きますし、確かに多くの場合、“辛いことを経験=成長“と捉えられると思いますし、経験することでそれまで見えなかった景色が見えることも多いと思います。
それでも私の場合は、“経験しなくても良い辛いことは経験しない方が良い”(笑)と考えています。困難さの軸ではなく、自分の目指したい方向性と同じ方向にジャンプ出来ているか、を軸にした方が幸福度につながりやすいと感じています。従い、私の場合は60歳になった時にどんな人生を送れているか、そこから逆算した時にどの選択が正しいか、という観点で考えました。
60歳には、漠然とですが“自分自身がチャレンジし続け、まだ世にないサービス、製品を広める一方、指導者として新しいことに取り組む若者を支援している”状態をイメージしたため、転職に踏み切りました。
2. 自分の息子に何を語れる人間になりたいか(他人軸)
人との関わりでしか生きてはいけない中で、一つの観点として他人から見た時の自分がどうありたいかを考えるのも重要だと考えています。ただし、その対象は誰でも良いものではなく、あくまで自分にとって最も大事な人の誰かから見ることが必要だと思います。
その中で私は息子に対して何を語れるかを大事にしたいと思いました。私自身が父親から多くのことを学んだこともあり、逆にこういったことを教えてもらえればもっと良かった、と思うこともありますので(笑)その観点でも考え抜きました。
私は、“自分自身がどれだけ仕事を好きで楽しんでいるか”を胸張って語れる人間になりたいと思っています。息子に対して、あれをやれ、これをやれ、と言うのは簡単ですが、それ以上に背中で語れるかどうかが大事だと思いますし、息子に色々チャレンジして充実した人生を送ってほしいと思うなら、逆に自分がそうすべきと考えています。
3. 自分自身が漠然とやりたい、なりたいと思っていたことはないか(自分軸)
最後は今の自分自身です。やらないと後悔しそうなものはないか、若しくはやりたくない・なりたくないと思っているものはないか、を総点検しました。これはポジティブでも良いし、ネガティブ(コンプレックス)起点でも良いと思います。
私は、ここについては後者が強かったと感じています。前回のnoteでも書きましたが、大学時代の同級生がスタートアップの社長や幹部として楽しそうに活躍している中、自分はまだ部下が1人、2人の主任クラスで毎日社内の調整仕事の比率が増え、腐りかけていました。楽しい、若しくは成長している、(できれば両方)という感覚がなければ成長角度はだいぶ緩やかになっていると思いますし、このまま貴重な30代を費やしたくないと感じました。
もちろん、大企業にいても打破できる可能性はありましたが、大企業の人事、意思決定は非常に複雑で、ある意味運任せになります。自分は、もう運に身を任せるのは卒業し、自分でリスクを取って自分の人生を決めることを決断しました。
色々と書かせていただきましたが、私は転職エージェントでも何でもありませんので、転職を勧める意図は全くございません(笑)キャリアを見つめ直す際に少しでもお役に立てれば大変幸いです。
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