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ノートルダム・ド・パリと修復家の秘密

パリの建築遺産博物館 (Cité de l’architecture et du patrimoine) に
行ってきました。

現在、建築遺産博物館で、
「ノートルダム・ド・パリ、建築家から修復家へ」展を

見学することができます。

詳細は、下記の動画をご覧ください。



「ノートルダム・ド・パリ、建築家から修復家へ」展


博物館の入り口


2019年4月15日、激しい火災がノートルダム・ド・パリを襲いました。

私も、テレビに釘付けで、信じられないショックな出来事を

見守ることしかできませんでした。

現在、世界中から届いた寄付のおかげで資金が調達され、

大規模な”修復プロジェクト”が開始されています。

博物館では、修復の詳細をビデオ付きで見学することができ、

また、ノートルダム・ド・パリの歴史も知ることがことができます。


尖塔がまだなかった当時のノートルダム・ド・パリ


2024年のパリ・オリンピックに間に合うよう、

急ピッチで修復が進められており、

来年、信者や世界中から訪れる観光客が、

再び、ノートルダム・ド・パリを訪れることができるようになる予定です。


建築とモニュメントの遺産を専門とする美術館


ルネ・ド・シャロンの心臓墓碑 死骸像


この博物館は、建築とモニュメントの遺産を専門とする美術館の中で、

最も古く、主要な博物館のひとつです。

ここに展示されているものは、全て複製ですが、本物と変わらず、

フランスのロマネスク、ゴシック建築のムラージュ(鋳型)のコレクション
などは、

見ごたえのあるものばかりです。(上記写真)

フランスでは、鋳型による複製の造形は ”ムラージュ Moulages ”と呼ばれています。

今日、この博物館は、

知識の伝達、建築の質の支援、建築遺産の優れた要素の保護への貢献、

創造性と革新性の育成の支援など、

建築文化の普及における重要な役割を担っています。



建築遺産は、見る人々に影響を与えます。

興味のある方には、行く価値のある、すばらしい博物館です。




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