調本薬局問悶堂『みんなで本をもちよって-問悶堂オリジナル編-』
2022年1月21日(土)
「調本薬局問悶堂」としてはじめての活動を開始しました。
いつか、会員制の私立図書館をつくりたい。
その思いは随所で綴ってきたので、ここでは割愛し、
まずは、21日のイベントの忘備録を。
イベント開催直後にわが家の5歳、そしてわたしと、続けざまにインフルエンザにかかり、コロナ感染時よりも苦しんだので、すでにイベント開催から1週間以上も経ってしまったので、あわてています。
まずはお礼を……!
昨年末から準備を進め、いろいろなところで、手段でお声がけをさせていただき、延べ17名の方にご参加いただくことができました。
参加してくださったみなさま、本当にありがとうございます。
スケジュールが合わなかったけれど応援してくださっていたたくさんの方も、ありがとうございます。
そして、みなさん大絶賛の“4種類の紅茶”の提供でイベントを盛り上げてくださった、昨年通ったスクールでできたお友達のLIFE with TEAさん。(とそのどご家族)
それから、素敵な空間を提供してくださった、癒しの猫ちゃんのいるコワーキングスペースのSANCHACOさん。
そして、そのSANCHACOさんとのご縁をつくってくださり、プレスリリースまで出してくださったさかさま不動産のみなさん。
この中の誰かひとりとの出会いが欠けていたら、このようなすばらしい時間は生まれなかったと思います。
本当にありがとうございました。
イベントの内容
調本薬局問悶堂としてのはじめてのイベントに、わたしは『みんなで本をもちよって』というカードゲームを選びました。
ただし、せっかくキャリコンのわたしが開催するので、お題を少し自分の振り返りになるようなものにアレンジしました。
そこに、ちょっと自分と向き合う要素として、ハンセンの4つのL(役割)を加え、ゲーム開始前に、自分がどの役割を大切にしているかを宣言してもらい、あらかじめ役割ごとに決めておいた4色の名札に、名前を書いてもらいました。
『みんなで本をもちよって』というゲームは、親が引いたお題に対して、自分の持ってきた本の中からぴったりの一文を探すゲームです。
それぞれどんな役割(価値観)を大切にしている人が、どのような言葉選びをするか、自分との違いや共通点を感じながら楽しんでいただきたかったため、このゲームに4つのLを掛け合わせることを思いつきました。
短い時間でも、本の個性も、参加者の個性も現れるもので、同じお題に対していろいろな見方や、自分の出し方があるのだと気づきがありました。
そして、この日はもう一つ仕掛けが……!
LIFE with TEAさんが用意してくださった4種類の紅茶。
いずれも、4つのLをイメージしてセレクトしてもらいました。
最初に「自分の頭で」考えて選んだ役割(価値観)とは別に、紅茶は香りと名前で「直感的に」選んでもらいます。
直感で選んだものは、もしかしたら、無意識に自分が欲しているものかもしれない、そんな問いかけになっています。
たとえば、仕事が過多になっている人はフルーツティーで“すっきり”する時間を、大切な人との時間が不足している人はアップルティーで”ほっこり”安らぐ時間を……のような感じです。
LIFE with TEAさんには、カップの裏に名札と同じ配色のシールを貼って頂きました。
ゲームの間、自分の選んだシールは見えませんが、他の参加者からは見ることができます。
途中で種あかしした後は、直観で選んだ紅茶と、頭で選んだ役割のギャップが他の人からは見えるんです。
紅茶は美味しいだけでなく、問いを深めてくれる大切な要素でした。
そして、ゲームの間も、ゲームの前後も、参加者のまわり(や上)には常に猫ちゃんが。
ゲームだけでなく、紅茶のクオリティーと猫ちゃんたちに癒されたといううれしいお声もたくさんいただきました。
今後について
実際にイベントをやってみてわかったことがたくさんあります。
今回は30分のゲームを4ターン行いましたが、参加者が都度違うので、毎回説明の時間が必要になり、ゲームがとても慌ただしくなってしまいました。
せっかく、わたしと話すのを楽しみに来てくださった方ともゆっくりお話しができなかったので、今度は入れ替えの時間を計算したり、入れ替えをなくし、もう少し長い時間、同じメンバーでじっくり取り組むイベントにしたほうがいいな、と思いました。
そして、もっと地域の人やSANCHCOの利用者さんに参加してもらえるような打ち出しも(企画なのか、集客なのか)考える必要があります。
イベント後にご協力いただいたアンケートは、これからの伸びしろのヒントの宝庫でした!
既に「こんなことをしたい」というイメージが湧いてきて、LIFE with TEAさんにも相談に乗って頂いています。
何度でも参加したいな、と思える時間をこれからも提供していきたいと思います。
もし、これを読んで、「次回は参加してみたいな」と思ってくださる方がいたら、公式LINEをつくったのでぜひご登録ください
感無量!!だった3つのできごと
最後に、わたしがいただいた感動をご紹介させてください。
ひとつめは、今回の参加者さんが、以前、わたしが働く施設に会いに来てくださったのに、わたしが不在だったことがあったそうです。
その際、その施設の本棚の中のわたしが選書した本の1冊を手に取り、その後、実際に購入までしてくださり、イベント当日に「ふと手に取った1冊の本」として持ってきてくださったことです。
その方に向けて直接選んだ本ではありませんでしたが、「こういう時に手に取ってほしいな」と選書した本が、その本を必要とする手に届いたと知り、“本の処方”を間接的にでもできていたことを知りました。
ふたつめは、「はじめまして」の参加者さんが、当日お誕生日だったと教えてくださったことです。
新しい1年を迎える大切な日に、新しいチャレンジとしてこのイベントを選んでいただけました。
だれかの”きっかけ”になるような、物語(本や人生)との出会いを提供する場としての私立図書館をつくりたいので、とてもうれしく思えました。
みっつめは、今回のイベントをきっかけに、新しいつながりができたことです。
参加者の1人が期間限定で営業する”お粥屋さん”に行ってくれる方がいらしたり、イベント後にSNACHACOさんを使ってくださる方がいたり、参加者の1人が(わたしの本業の施設で)開催するイベントにお誘いができたり、イベント後に話が盛り上がった方々が「新しいつながりができた」と報告をくださったり。
本を通して、人と人、人と物語がつながる場をつくることができたのかな、と感じました。
参加者のみなさんにも、複業を応援してくれる職場、世田谷という地域、場所を貸してくださったSANCHACOさん、きっかけをくれたさかさま不動産にも、もちろんわたしにも……三方良しの時間となっていたら、そう感じていただけていたら、うれしく思います。
イベント本棚
参加者さんが“もちよって”くれた本と、わたしの持って行った本で、架空本棚をつくりました。
参加してくださったけど、まだこの本棚に持ち寄った本が並んでいない方、書名を連絡いただけるとうれしいです☺︎
わたしが持って行った本は、SANCHACOのコワーキングスペース内にリアル図書館として置いてあります。
たくさん「スキ!」と思ってくださってサポートいただけたら、 物語を愛する人たちが集まれる ≡ 私立図書館 ≡ 設立の資金にさせていただきます。