恋愛は分からんが家族愛なら分かる
こんばんは。
前回は私の中の恋愛観をまとめてみたが、今回はそれの1個先の結婚観についてまとめる。
正直、結婚は恋愛ほど訳分からんどうしようってならなくていいから気が楽だ。(恋愛結婚からのラブラブ夫婦関係は相変わらず分からん)
まず私は20代前半にはもう恋愛から結婚に進むことを諦め、婚活サイト、マッチングアプリ、街コンなどなどを渡り歩いていた。
周りの友人からは、「まだ本気で好きになれる人と出会えてないだけだよ」といった慰め?や、「さすがに見切りつけるの早すぎじゃない?」といった苦言のようなものを受けた。
そんな言葉を貰うたび、(当時まだアセクシャルを自覚していなかったが)普通に恋愛できる人たちは余裕が違うなあすごいなあと心の底から思っていた。
決して嫌味とか煽りではない。
普通に恋愛ができない私はそもそも同じ土俵に立つことすら難しいから。普通に恋愛できる人たちは、平然とお付き合いを経て、そこから結婚へと繋げていく。恋愛ができないというだけで、結婚への道のりにはかなりのハンデを負うのだ。
しかし、"結婚を前提にした"お付き合いとなると、恋愛感情は大して必要ない。
恋愛は分からないが、家族愛なら分かっていたから。恋人として相手を愛する必要性はそこまでなく、家族として相手を愛することができるのなら結婚はできる。
アセクシャルの人でも、恋愛は別にどうでもいいが、一応結婚はしたいという人はゼロではないはずだ。現に私がそうだったから。
どうしたって親は私より先に死ぬだろう。そして、恋愛ができる友人達は一人また一人と結婚していくのだ。大切な人たちが離れていき、ひとりぼっちで残されることに私は心底恐怖を覚えていたから、恋愛はできなくとも結婚はしたかった。
そしていざ結婚してみて分かったことは、ひとりぼっちになりたくない、という点以外にも案外メリットがあるということだ。順に並べていこう。
①彼氏できた?系トークをふられなくなる
これはデカイ。めちゃくちゃデカイ。
とくに、アセクシャルであることを伝えていない友人との会話でストレスが激減した。「彼氏できた?」もなければ「彼氏作りなよ」「誰か紹介してあげようか?」もないのだ。よっぽど倫理観が欠如した相手でなければ、新たな異性を紹介してくることはない。ビバ☆旦那の存在。
②結婚まだ?系トークを回避できる
これもデカイ。私的にデカイ。
①と少し通ずるところはあるが、結婚しているというだけで「あらあらご結婚は?」的なおせっかいおばちゃんトークを回避できるのだ。だってもう結婚してるし。とくに適齢期とされる20代後半からは、かなりの効果を発揮するのだ!
ただ、こういう事を突っ込んでくるおばちゃんタイプの人間は「あらあら子どもはまだなの?」と次から次へと圧をかけてくるので早々に距離をとることをオススメする。
③ひとり暮らしよりちょっと安全
女性のひとり暮らしは何かと物騒だ。洗濯物を外に干せなかったり、不用意にカーテンを開けたままにできなかったり。それが、結婚して男が一つ屋根の下にいるというだけで、変質者への牽制になったりするのである。あと、虫が出てきた時に頑張ってもらえたり、体調悪い時に助け合うなど色々と安心かつ便利なことも多い。(ルームシェアも同じか)
つらつらとアセクシャルでも分かる結婚のメリットを書いてみたが、経済面の安定性などもあげられそうだ。
アセクシャルじゃなければ、こんな遠回りなこと考えなくてもいいのかもしれない。好きな人と巡り会い、恋をして、添い遂げる。よく分からんが、ドラマや小説だとそんな感じだ。
まだまだ恋愛至上主義の世の中で、アセクシャルが生きていくのはなかなかに大変だ。いつだって恋愛をしろというプレッシャーがあちらこちらから予想外に突き刺さる。
もし先に上げたメリットを好ましく思うのであれば、恋愛が分からぬアセクシャルでも婚活チャレンジしてみてもいいように思う。だって、家族愛が分からないわけじゃないんだから。
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