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視えるとか視えないとか【1】

遺伝なのかなんなのか…

本日は心霊現象やらオバケやらの話しになるので苦手な方はまた明日以降の更新をお楽しみにね!

さて、なぜにこの話題?そろそろ寒くなるのに?って時期ですが10歳の男の子がオバケが見えている様だけどどう対処したらいいかしらというお話しがあったので、ちょっと自分の体験を書いてみます。

ただ、ウチの親族には視える者がパラパラと居るにも関わらず、正直なところ中途半端な感じなのでさして役に立てるとも思えなかったりする。
まず、言っておきたいのは、親族一同ビビりで、『怖いもの見たさ』程度の好奇心はあれど、実際そういうものが見えたり、現象が起きるとすごく怖がり、びっくりし、『ほんと勘弁して!』と言い合っている。

そんなヘタレ親族なので、誰ひとりとしてお経が読める様になろうとか、お寺で修行して人様の役に立とうとか、どこぞの宗教に所属してなんとかしてもらおうと思った者はおらず、いまだにこの使えない霊感らしきものを持て余している。

<親族内で起きた不思議ばなし>
*曽祖父が亡くなるときに大切にしていた風鈴が粉々に割れた
*祖父が亡くなってお経が流れる中、祖父がその場にいて、ニコニコとしながら写真に吸い込まれるように消えて行くのを親族数名が見た。
*親戚のお兄さんの友人が『こんばんはー』と玄関を開けたので、家族で『XX君、来たね』と玄関に行ったら引き戸が開いているものの姿がない。事故で亡くなった時間だった。
*叔父がカメラマンなのだけど現場で息苦しくなりつつ写真を撮ると必ず霊的なものが写っている。ベッドの広告写真で女性がベッドに座っているのを写したが、その膝の上に苦しんでいる男性が横たわっているのが写ってしまったので広告にならなかった。(←この手の使えない写真はたくさんあって見せてもらったけど結構クッキリハッキリ怖いのが写っていて、叔父も心霊写真をお焚き上げしてくれるお寺にせっせと送っていた)
…と、これくらいならどこの家庭にでもありそうな気がする。

そして私も見たり体験したりはあるけれど、私がラッキーだったのは妹も見えていること。
ウチの両親は否定派というか私や妹が何か見たというのをすごく嫌っていた。
金縛りにあったといえば
「金縛りなんて疲れてれば誰だってなるのよ、幽霊なんか全然関係ないの!」
となぜか叱られ、妹が夜中に
「知らないおばあさんがお姉ちゃんの顔を覗き込んでいた、心配で眠れない」
といえば、「ご先祖様が見に来たんじゃない?」と相手にされず(←金縛りは否定だけど、そこは先祖が来たとか言っちゃう母)、もう大人に言うだけ無駄なので、姉妹でこぼしあっていた。

小学生ながらも、昨日は首を絞められたから電気を点けたまま寝たいとか、幽体離脱して、早く戻らなきゃと焦って畳を触るまで大変だったから手は出して寝ようとか、そこそこスリルのある生活だった。
たまたま立ち寄った親戚のお姉さんの家の玄関で遠近感がなくりめまいがしたと同時に、妹が「お姉ちゃん、ここヤバい、帰ろう!」と小声で言って引っ張ってくれてハッとして戻れたけれど、帰り道に、「奥の部屋になんか居たわ、上がってお茶飲んで行けとか言われなくて良かったよ!」と妹がいい、「あの部屋で暮らせるんだからあの人は大丈夫なんだよ」と無理やり納得したり。

そのなんかヤバい系が付いて来たかも…と思っても大人に言うだけ無駄なので、
『私たちはお経も読めないので、どこそこをこう行くとお寺があるのでそこへ行って下さい』
とお願いしたり、うっかり生きていない系の生き物に同情して付いて来られた際には、『ごめんごめんごめん、飼えない飼えない飼えない!!』と早口で言って自分の身体が玄関に入ったギリギリのところで勢いよく扉を閉めるとか、塩をペロッと舐めて寝るとか、こっそり風呂に塩を入れて入るとか、今にして考えると、子供なのによくそんな事が思いついたなぁと不思議だ。

別に親が信心深いとか、仏壇があったとかでもないのに、私も妹も、『なにか』には敬意を払っていて、これは大人になってからお互いに知って笑ったのだけど、妹は毎晩、手を合わせて『おばけが見えませんように』と願ってから寝てたって!(笑)
そして私も、手を合わせて1日の反省を述べ、『今日もありがとうございました』と言ってから寝ていた。
これ、不思議じゃない?
隣同士で寝てる姉妹が同じことをしていて、しかも無宗教だからね。
何がしかに守ってもらってる思っていたのか、はたまた思いたかったのか。

高校生になってもまだ、チラチラとそう言うものは見ていた。
同じ部活の友人で視える子がいて、その子に「視えなくていいんだよね、なんにもならないし」と言った時、彼女は「じっと見てると話せるよ」と恐ろしいことを言い、「いや、私はみえなくなりたい!」と言ったら、「それは無理だよ、だってノラは血が視える血だから」と言われ、(何を気味の悪いことを)と思ったけれど、血統のことだったと後から気づいた。
ビビりなのに視える血統…マジ、無駄。
お役に立てず、すみませんて思う。

彼女は妹を亡くしてから視えるようになったからなるべく霊の話しを聞いてあげたいと言っていて、「自分まで持って行かれないようにね」と言ったら、「危ないかなーと思うと妹が止めてくれるから」と言っていた。
漫画みたいだけど本当にそんな事あるんだなぁと思って聞いていた。

そしてチラチラ見えつつ成長し、結婚。
不思議なことに子供を産んで数年はほとんど見えなくなった。

…が、娘がようやく言葉を話し始めた頃、
「ママ、見てごらん、あっこに居るよ、ほら!」
と天井を指差すようになり、
(はーい、出た遺伝ー!)
と、この子にどう伝えて行こうかと悩んだ。

そして妹の娘、私からすると姪なのだが、やはり話せるようになると
「おじさんが見てるー怖いー」
と毎晩泣くようになった。

「クリスマスが近いからね、サンタさんだよ!」
と妹が言うと、
「サンタさんはあんな怖いお顔じゃないよー!わーん!」
と更に号泣したそうな…。

どうする?
どうしようもないよね?

この後、とんでもなく自分の霊感に依存し、「霊を舐めちゃいけないよ、その程度じゃ全然勝てないからね!」と、アンタは細○数子かよ…ってくらいの、威圧感で迫ってくる女と知り合ったりするのだけど、今夜はここまで!

では
またね!

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お月様と天使。
まー色々あったわよ。
ほーんと、出会いって良くも悪くも深いわ…。

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