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君の死を知ってから【1】

自死が周りに与える影響:一個人として、友人として

友人が自殺した。20年近く前のこと。

当時、私には夫も子供も居たので、異性の友人が亡くなった事で余りにも悲しむのはおかしいと言われる状況だった。
あらぬ疑いを持たれたり、悲しんでないで現実を見なさいよとかね。

なぜ、悲しんではいけないのか分からなかった。
どうにもならない想いを書いた、当時はそれしか出来なかった。

自分のことを「僕」と書いたのは彼の事を、失い難い同志の様に想っていたから。

ーーーー点線ごとに切り取って感じて頂ければ幸いです

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空に向かって パカッと口を開ける
この悲しみを
この無力感を
君への想いを
今 すべて受け入れるしかない
僕自身のものとして

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君が泣いてもわめいても 
嫌いになれはしなかった
弱い自分をさらした事で 君は自分を見失い
僕らを遠ざけたつもりだろうが
よりいっそう近いつもりで 
君を想う事が出来ていた
だから
君が電話をくれるのを
ずっと ずっと 待っていた

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この絶望感はどうだ
こんな別れ方でいいわけないだろう

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彼は狂ったふりをしただけだ
死を受け入れていたわけじゃない

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強引に押し倒して
触れてしまえばよかったのか
君のココロに

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ちらりとも
思い出さなかったのか
君を愛する僕らのことを
ちらりとも?

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舌打ちしたり
頭抱えたり
大忙しだ
アイツのせいで

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君の
「今だ」
と思った瞬発力に
なにがなんでも追いつきたかった!

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手を
離してしまった…
と絶望した。
手を
繋いだことなど
無かったというのに。

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