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選択肢が選べない

noteはブログと少し違うらしい、と思ってから何も書けなくなった。
ライフハック的な話をしているわけでもなく、博士の体験記みたいな後の世代に有益な情報を発信しているわけでもない。
ただただ書き記したいままに吐き出せる場所はブログとか、そういうのだと思っていたけれど、収益化したいわけでもないしできるわけでもなく。
博士号取得、学芸員資格、フランス語も語学資格(B2だけど)あり、イラストレーションやデザイン実務は少し、Adobe製品は使える。
夫にはライティングとイラストを上手く組み合わせる等、表現の選択肢があっていいじゃないかと言われたこともある。

果たして当人はそうだろうか。
少なくとも私は今果てしなく生きる意味のような、
自分の価値ややりたいことみたいな、
何がしたいのかを探りながら、自分でお金を稼いでいることだけが支えで
生き延びているような気がする。

非常勤の話も、年度末を来月に迎える弊社の業務上、早急に判断を下せるものが少ない。
もちろんポストの話もわかっているので、勿体無いし他の方に回してもらう方が界隈にとっていいので早めに断る。
予定していた研究会も仕事、準備、仕事、仕事、私、テーマ…?ってなって、同じタイミングで怪我をして片腕使えなくって、泣きながらごめんなさいって辞退のメールをした。
来年度の話ならと思っているうちに死にたくなる。
こんなことがあると、死にたいってまだ私思ってたんだって時々静かに驚きながら、電気の消えた部屋の天井を横たわりながら眺める。
こんなに平穏そうになっていながら。
それをさ、ブラインドの隙間から入ってきた車のヘッドライトが横切るの。

昨年、自律神経失調症が身体的な症状として表れてから今まで一度も呼吸が楽になったことがない
小さなショルダーバッグも使うのに5分で肩が悲鳴を上げる。
瞑想、ストレッチ、ヨガをやっては逆に肺活量を意識して気管や
胸椎のあたりが空を切る音を立てる。
当初の整形外科にもまともに相手をされず
整体では治す気あるかい?と言われた
精神科では治療薬をもう7年は続けている。
むろん昨年で薬の種類が減った代わりに一気に顔ぶれが変わった
あとはADHDの治療も本格的に始めた。
障害者手帳も5年目になってしまった。
広島で作った手帳は警察手帳みたいな黒字に金文字だったのが、今は安っぽくて綺麗じゃないエメラルドグリーンのカバーなんだ。
神奈川のは、覚えてない。

最近は職場でいろんな人がよく言っている言葉に気がついた
「それもいいよね」
自分の軸や好きや行動の指針があるなかで、
自分はしないけどそういう人もいるってことを本当にみんなよく知っていると思う
それもいいよねって、そんなに自然に口から出てくる人間こんなにいるんだ
素直に感動した
私の考えとか、自信がないことも、全部肯定してもらえた気がした

私は本当に、死にたくなるほど自分に自信がなくて
最近気づいたけど本当に新しいことを知る意味で勉強が好きで
突然水槽の外に出されて
「君は今日から陸で生きてください、水中での生活の経験も含めてあなたは何ができますか?」
と聞かれたら即ダラダラ涙が溢れてしまうような蛙でしかない

やってみたいこと、関西に行きたいとか、絵を描きたいとか、
パッケージの話をもっとしたいとか、本読みたいとか、
もっと言えば一度だけちゃんと博論を投稿論文にしたいとか

いっぱいやりたいこともある
でも研究のことは近づくほど心が追いつかなくて本当に
体も心も参ってしまった
副査の先生や大好きな先生、後輩に最近どう?とか会いたいけど
母校に行くのも今はとてもじゃないけれど「無理」としか言えない
口から無理って言葉が出る
仕事中にも言ってる
無理、まじか、死にそう、うそー…とか普通に言っちゃう
先輩が入社してすぐいなくなって、試用期間の身でチーム内オペレーションの長になってしまった
頼られるのは嬉しい
毎日なんとかなる、多分
世界はそうなってる
今は、うぬがいないと今この部署成り立ってないよって
お菓子くれる同僚とか同じ部署の人がいてくれる
学部生の時のバンドサークルみたいな空気感で、
とても好き

来月の頭に引越しを控えて
初めて二人で内見をして
私の給料や貯金を見て価格帯を設定して
場所とか間取りとか全て話し合って
二人の夫婦としての生活も始まる
1Kも悪くないけど
流石に彼のプライベートに侵食してしまう
自分が怖い
逆も然り、一人になりたい夜に
彼を邪険にする自分が怖い

自分をまもるために
私は自分にできることがよくわかっていない
そんな感じで32年生きてきた
生きていけなくて勉強して博士までいったら、
その先が崖だったみたいな感覚で
でもデザインという好きなテーマのなかで働いて
短時間でしか体力が持たないけれどお金を稼いでいる
売り場で倒れそう〜とか思いながらやり過ごした繁忙期もあるし
薬はお守りとして持ってる
面接の時点で開示しているし、障がい者雇用も弊社いっぱいしてるから
あまりそんなに邪険にされない
最近は猫だけじゃなくて、うさぎのイラストが好きになった

気の抜けたグラフィックが好きになった
気の抜けた絵は自分で描けないのにね
自分以外がいつだって眩しく見える

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