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vol:41 僕はここにいる


こんばんは!かみけんです!

先月から始めた

note42日間チャレンジ

いよいよ明日が最終日・・・!

我ながらよく頑張ったなぁ( ;  ; )
(まだ終わってない)

というわけで
最終日前日の今日は
人生で一番辛かった時期について
もう一度向き合います。

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何度かnoteで書いているので
ご存知の方もいるかもですが
僕は今働いている回転寿司店の合間に
一度転職をして
小さな和食店で働いていたことがあります。

寿司も好きだったんですが
好きだった料理をちゃんと覚えたいという気持ちでした。

その和食店は
ガチガチの和食の職人がいるお店で

仕事は見て盗め
新人のぼんずは一番早くきて皆の仕事の準備をしろ
殴る蹴るは当たり前
強烈な上下関係

こんなのが当たり前の職場で
料理長の事を「頭」
その次の人を「2番手」
と呼んでました(暴走族かいw)

ともかく
そこに飛び込んだ僕は
全く知らなかった世界に戸惑います。

よく言えば実力主義
悪く言えば主観全開の職場で

朝は一番に店に行き
皆の道具を用意して
皆が飲むお茶を淹れ
自分の仕事をします。

お昼が近くなったら
自分の仕事を中断して
皆のお昼ご飯を作り

皆がご飯を食べている間
僕は出来なかった仕事を再開します。

そんな働き方に違和感を覚えているうちに
ある事件が起こります。

和食の世界は
「割り」というのが決まっていて
出汁に対して醤油や味醂がどれくらいで
例えば揚げ出し豆腐の汁みたいなのが
決まっているんですね。

ある日僕はその
「割り」
を間違えてしまい
クレームを起こします。

「この揚げ出し豆腐、しょっぱ過ぎるんだけど」

僕は割を間違えてしまい
揚げ出し豆腐の汁を
めちゃめちゃ濃い出汁で出してしまいました。

お前は何をやっているんだ!
そんなことも出来ないのか!
もうお前は何もしなくていい!

僕は完全に
先輩の職人の人たちの
信用を失ってしまいます。

それからというもの
僕にもらえる仕事といえば
学生のアルバイトでも出来るような
仕事ばかりでした。

毎日の仕事にやりがいを持てない。
怒られれば殴られる恐怖。
信用できる人がいない寂しさ。

そして何より

自分の価値がわからない」
「この職場にいる意味がわからない」

それに悩まされました。

「お前に判断できることは何一つ無い」

そう言われた僕は
全ての判断を
直属の職人に聞くようになりますが

そんな僕をうっとうしいように扱う職人を見て
悲しさと無力感を感じていました。

働いていても
僕のことは誰も見ていない。
そんな感覚をずっと感じていました。

次第に僕の心は壊れてしまい
職場で泣いてしまうのをコントロール出来なくなり
人の目を見れなくなって
笑えなくなって
誰のことも信じれなくなります。

それからというもの
生きる為だけの仕事を
恐怖と隣り合わせに
ただこなして
泣いて帰る日々が続きました。

僕が弱かったのかもしれない。
大人じゃなかったかもしれない。
もっと出来る事があったかもしれない。

後悔はいくらでも出てきますが
大の大人が
職場で泣きじゃくる。

そんな状況を変えることが出来ませんでした。

自分に価値が無いと
思い込んでしまった僕は
自己卑下を繰り返し
自分を責め続けました。

自分を見てくれる人が欲しい。
そんな思いから
出会い系サイトに無限に登録して

今すぐ会いたい
あなたが必要なの

そんなサクラのメールを見て
承認欲求を満たしていました。

そんなことを繰り返している時に
やっと
自分の異常さに気付きます。

このままじゃだめだ
このままじゃ自分が壊れる

それは
殴られた顔を親に見せたくなくて
駅のホームで
一晩過ごした時に思いました。

「僕はここにいる」

自分の存在を認めてもらいたい。
自分を人間として扱って欲しい。

そんな当たり前の思いを
許可を下ろせた
忘れられない夜でした。



和食店は辞め
弱っていた僕は
元々働いていた回転寿司店に戻らせてもらいます。

そこでは
ちゃんと僕の存在を認めてくれる仲間に恵まれ
少しづつ回復しました。

今でも辛かった時期のことは
フラッシュバックするし
正直まだ傷は癒えてません。

もういつもの自分に戻れたなと思えるようになるまで
5年かかりました。

ですが
その経験があって僕は
人の痛みや
繊細な心の動き
辛さ
悲しみに
敏感になりました。

それまでは正直
鈍感だと言われても
言い返せないくらいの人間でしたが

辛い経験から
成長できた面もあります。

そう思えることが

そう思えないと

自分の経験が無駄になる。
無駄な経験なんて
何一つ無いんだと

当時の僕に伝えて
今日のnoteを終えます。

1人の人がそこにいることを
認めることが大切です。

「僕はここにいる」

最後まで読んで頂き、ありがとうござました。


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